山葵の茎の漬物知ってますか?
通称ツンツン漬け。この茎を使った漬物は、「優しくツ~ン」ときます。これぐらいなら、山葵恐怖症(そんな病気効いたことありませんが)の方でも旨いと感じて頂けるのではと考えました。早速、この作り方を有東木のサポーターから伝授頂き…。試作を重ねる中で、「あれ?、爽やかな辛みだけでなく、繊維質の食感も得られるぞ」と気づき、早速マリアージュ(ワイン食堂風表現)させようと考えました。いわゆるのドロドロ食感のレトルトカレーが苦手だったので、スープカレーに自然な繊維の食感を加えたかったらです。
繊維質が程よく残る程度にグラインドすると「ツ〜ン」と来る香りでご飯が食べらるかも。そんな香りも高温加圧調理のレトルト加工すると「あれ?香りが…。」そこからは、分量や根のすり下ろしワサビとのの配合調整などが幾度となく繰り返されました。茎の繊維には、自然に色素が黒くなることもあり、これを丁寧に取り除く作業が、結構苦労しました。決して有害なものではないですが、繊維として残った時に「見た目がまつ毛」のようで…。これを取り除く作業は、生産性も費用効率も追求できない地道な作業でした。 サポーター企業の田丸屋本店さんも、今回のような小規模ロットでは対応できないと断られました。当然です。でも、そこに我々の不屈のチャレンジ精神が心でつぶやきました。「やっちゃいますか、ぐるまん!」。
こうして、最初のヒラメキの触感と味を実現することができました。最終加工頂く、真富士屋さんの最終的な調合と度重なる試作でもご苦労をおかけしました。何社にも「無理だ」と断られた「わさびカレー作り」に一緒にチャレンジしてくれた、真富士屋さんに感謝です。
「あれ?これ普通の開発話?ですね。」(苦笑)