中の人はいつも夢想しています。王子スタジアムやエキスポフラッシュフィールドが改装されて、使い勝手も良く観戦環境の良いスタジアムに進化する事を。王子スタジアムは神戸市営の陸上競技場。2002年に聖地西宮スタジアムを失った連盟はフィールド部分の人工芝を寄贈し、事務所をこちらのスタジアム内に移転。西宮球技場にあった電光掲示板も移転し、新たなアメフトの聖地として定め、2005年にはナイター照明も設置され今に至ります。エキスポフラッシュフィールドは関西学生アメリカンフットボール連盟が3億5千万円を拠出して2006年に完成したフィールド。Div1からDiv4まで多くの試合を請け負うこの二つのスタジアムは、まさに80年代後半から90年代の学生アメフト人気の絶頂期に、連盟が興行収益や放映権料、スポンサーフィーを元にファンディング出来たからこそ整備されたスタジアム。まさに先人たちの活躍で、アマチュアスポーツでは群を抜く完璧な今の競技環境が保たれているのです。しかし一方で間近に迫る人工芝の張替や照明のLED化のみならず昭和31年竣工の王子スタジアムは競技場自体の老朽化も激しく観戦環境は決して良いものではありません。数年の内に、建て替えの話も出てくるでしょう。その際にメインの店子として関西学生アメフトが少しでも理想のスタジアムに近づくように意見が出来れば良いなと思ったりする訳です。また改築のファンディングに関しても行政任せではなく民間主導で取り組んでみたい。スタジアムを中核としたスマートベニュー化を目指した新しい施設を作りたい。王子スタジアムは陸上競技場としての側面もありますからトラックは必須です。陸上トラックがあるとフィールドが遠いという印象もありますが解決する事例が米国のハイスクールのアメリカンフットボールのスタジアムにあります。ここではワシントン州にあるレントンメモリアルスタジアムを例にとって王子スタジアムの改装について夢想してみたいと思います。大きな敷地を持つ大学とは違い、高校の敷地は狭く殆どのフィールドは陸上トラックを併設しています。私は陸上競技のレギュレーションには詳しくありませんが、そういった高校のフィールドはトラックのレーンの間際までスタンドが迫り出していて、フィールド前の距離が日本の陸上競技場よりも非常に近いです。兵庫の陸連とも折衝してこのような形でスタンドを配置出来るならベストです。この写真をみてもらえればわかるかと思います。ここまでスタンドが近寄る事が出来ればそれほどトラックがあるデメリットは無いように思えます。フィールドは近く、トラックも6レーンが確保されています。改修するスタンドのサイズはメイン、バックにそれぞれ3000人ほどのキャパシティが取れれば良いでしょう。今の王子スタジアムの形状でいえばエンドゾーンの芝生ゾーンも臨時の客席とみなすならばMAX7000人程の収容が可能となり、最終節のビックゲーム以外はこのスタジアムで開催が可能となります。両スタンドの下にはそれぞれ2つずつのロッカールームを広く配置したい。今、無観客で運営せざるを得ない原因の一つがロッカールームの狭さであったりします。広く開放的なロッカールームがあれば今、スタンドで着替えをせざるを得ない状況から開放される訳です。次にアメフトやスポーツイベントでの活用以外の収益化を考えてみます。この大きなロッカールームは試合の無い平日にはランニングステーションとの機能を持しても良いかもしれません。神戸のビジネスディストリクトから至近の距離。仕事帰りに王子公園周辺でランニングを楽しむ環境が生まれるやもしれません。王子公園には不変のキラーコンテンツ、パンダもいる王子動物園がメインコンテンツとして存在しており、平日、休日問わず多くの来場者がやってきます。また春には桜が咲き乱れる名所でもありますが、ほど良き場所に休憩出来るスペースが意外とありません。そこで例えばスタジアムのエントランスにカフェを誘致するのはどうでしょうか?試合時のみならず平常時の賑わいの創出が生み出されるのではないでしょうか?平日は近隣の人たちのコミュニティースペースとして、週末は遠方からの観光客の憩いの場所として。公園の周辺には住宅街が広がり駅も至近な場所び位置する王子スタジアム。近隣の住民には若い家族も多く、出勤前、そしてお迎えに便利な立地特性を生かしスタジアムの諸室を活用、保育園や学童の施設を運営するのはどうでしょう。フィールドの稼働率の低い平日の午前の時間は子供たちが人工芝のフィールドで安心して駆け回る。そして学童は午後の時間に、今も運営されている各種のスポーツ教室に参加するのも良いでしょう。最寄駅から徒歩1分の距離。駅のホームから近隣の地域とも共存出来るキラキラと輝くスタジアムの情景が見える。そんな夢を描いています。以前から漠然と描いていた夢ですが、今回のコロナ禍でより目標が明確になりつつあります。先ずは無事にこのシーズンを乗り切って。来年は夢の話を皆さんと共有できるように。引き続きご支援をよろしくお願いします。
#アメフトを止めるなこのハッシュタグを見たことがある人はいらっしゃいますか?元は今春、コロナ禍で大会が中止となり、進学に向けたアピールの場を失った高校生アスリートに向けて、大会に代わるプレーアピールの機会を提供するために、ラグビー元日本代表の野澤武史、廣瀬俊朗を中心としたメンバーではじめたムーブメント「#ラグビーを止めるな2020」がきっかけとなります。高校生が自身のプレーアピール動画を作成し、上記のハッシュタグをつけてツイッターにアップすると、それを有名選手やラグビーファン、関係者がRTし進学のチャンスにつなげるという取り組みは、各種メディアで取り上げられたこともあり急速に拡散。実際に複数の選手がこの動画投稿をきっかけに大学進学や、トップリーグ入りのチャンスを掴むことができました。当初、ラグビーとバスケの2競技ではじめたこのムーブメントでしたが、ほどなくハンドボール、柔道などの競技でも自発的に同じ取り組みがはじまります。競技の垣根を越えた「スポーツを止めるな」ムーブメントとして広がりはアメフトにも浸透。立命館大学出身で現在は米国プロフットボールを目指して渡米している近江克仁選手を発起人として学生アメフトに育てられた多くのXリーガーや各界で活躍されている方のご賛同を得て#アメフトを止めるな のムーブメントの活動が始まりました。今秋、無観客ながら無事、シーズンが開幕。アメフト、止まっていないやん、みたいな意見も頂きましたが、それは表面上の話で、多くのスポーツ推薦者や内部校からの進学者で部員を確保出来た一部の上位校はさておき、2、3、4部校では新入部員勧誘もままならず、練習も間に合わない中、関西学生アメリカンフットボールリーグでも秋シーズンに間に合わず活動を停止している部が少なくありません。高校での部員不足も深刻で、一時的とはいえ、競技人口の低迷は休部や廃部を生じさせる可能性が高く、中長期的には今年のコロナの影響はアメフトと始めとするマイナースポーツには大きなダメージを与えることは間違いありません。選手に加えて、マネジャーを始めとする裏方スタッフの勧誘は更に厳しいと耳にします。アメフトは準備のスポーツであり、競技の屋台骨を支えるスタッフの減少も今後の競技環境に大きな影響を与えます。学生負担をゼロにするという目標を掲げていたリーグも無観客による収益減少もボディーブローのように将来の運営に負担をかける事となり、結果、球技場の整備等の将来の計画にも多大なる影響を与えます。#アメフトを止めるな はそういった背景で、一つ先も二つ先も戦略を立てて戦うスポーツらしく、この競技が交代しないように始まったムーブメントです。我々はアメフトを止めません。未来に紡ぐために皆で力を合わせて競技の未来を守りましょう。
早いものでシーズン開幕に気忙しく動いていた9月下旬から1ヶ月が経ちました。そしてこのクラウドファンディングの期日もあと1週間となりました。ここまで200人以上の方から総額100万円を超えるご支援を頂きました。誠に感謝の念に堪えません。アメリカンフットボールの最盛期とも言える晩秋は、季節の変わり目で、コロナを始めとする感染症が流行る時期でもあり、まだまだ細心の注意を払う必要があります。本日はDiv3の2試合が王子スタジアムで行われます。こちら2試合も連盟youtubeチャンネルで放送予定ですので、是非ともご覧頂ければと思います。本日の第1試合大阪産業大学(3A) vs大阪経済大学(3B) 10:50〜https://www.youtube.com/watch?v=wlSBjBu9TqY本日の第2試合岡山大学(3A) vs 大阪体育大学(3B)https://www.youtube.com/watch?v=ClzeEqDo0_gクラファンもいよいよラストスパート!是非、皆様のご協力をお願い致します。*写真はいつの日かの虹がかかった王子スタジアム。皆さんと共にまたこんな風景が見れる日が早く来ますように。
ここまで無観客試合で短い2020シーズン序盤を終えた関西学生アメリカンフットボールリーグ。観客は入れることができないのですか?応援団は入れないのですか?そんな質問を良く頂きます。主会場となる王子スタジアム、そしてエキスポフラッシュフィールドは会場の間口も狭く、また複数のチームが試合を行う環境下では人の密度を下げる為には人数の多いこの競技、両会場の控室は狭く、安全を確保する為にはどうしてもスタンドでの着替えを余儀なくされます。また現在はベンチエリアを選手60人と制限をしていることもあり控え選手はスタンドでのスタンバイをする事になっていて、お客様と関係者の安全なるプロトコールが確保出来ません。またお客さんを入れるとなると連盟員を始めとしたスタッフの数も増やさなければならなくなり、さらに安全の確保が難しくなります。リーグとしてはあくまで最後まで試合会場で感染者を出さずに全てのシーズンゲームを全うする事がとても大事である事をご理解頂ければ幸いです。そんな特別な2020シーズン。お客様、選手や関係者そしてメディアの皆様にもご協力頂き、報道の数も制限をして、試合会場の密度を減らして開催をしている中、たった1試合ですが有観客での開催を目指しているDiv1の決勝が行われる万博陸上競技場に下見に行ってまいりました。お客さん導線をしっかりと確保して、両チームの選手の着替えのスペースも余裕を持って確保出来る、今年唯一の試合会場です。お客さんをどのように迎え入れるのか、どのようにチケットを配券するのか、プロモーター様や会場とも相談して段取りを始めています。ただそれまでの試合において感染者が出れば試合の開催は非常に難しくなる可能性もあります。各大学、チームを始めとした皆さんでシーズン最後まで感染を出さぬように完璧なオペレーションを施し、例え1試合でも有観客で試合を開催出来るように。そして1月9日まで続く異例のシーズン、最後まで全てのチームが試合を全う出来るように。何卒皆様のご協力を引き続きよろしくお願いします。
春、コロナ禍の中、シーズンも中止となり、また各大学もキャンパスを閉じている中、連盟スタッフは何か、アメリカンフットボールから世の中に感染予防のメッセージを発することができないかと思案。#コロナにタックル や #コロナをブロック というハッシュタグでの感染予防メッセージの発信やヘルメットにマスクをしたイラストの発信、2ヤード以上離れよう といったメッセージを発信していました。そしてその後に生まれたのがこのあまびえフットボーラーです。絵馬にして疫病退散の想いを皆様と共有出来ればと作りました。こちらはご自宅で飾って頂いても良し、そして最終戦に向けて皆様の絵馬をお預かりしてスタジアムに飾ることも検討しています。そして最終的には再度お預かりしてご奉納を予定しています。こちらの売り上げは会場での感染予防対策に充当させていただく予定です。シーズン最後まで選手、スタッフが全う出来るように皆様のご支援をお待ちしています。