開発秘話④「第一の壁」
「おにぎりをそのまま温められる2層袋」 の開発を、全面的にバックアップしてもらえることになった私は、早速2層構造を持つ袋の設計図を描き始めました。
元々この工場は、電子レンジ用の食品パウチや化粧品の包装、ジュースのパックからふとん圧縮袋まで多彩な実績があり、私の描く設計図に対し細かく助言をくれます。
全体のサイズ感、外袋と内袋とのバランス、中に入れる食材の量などを設定し、「さぁこれででいこう!」と意気込んだのもつかの間・・・
「袋の両面にジッパーを付けるのは至難の業だよ」とあっさり却下。
そうなんです。
この2層袋の場合、”真ん中にある1枚のフィルムの両面”にジッパーを付けなければならず、これがカンタンに見えて実はとっても難しい。
(みなさん知ってました?袋のジッパー部分って、単純なフィルムと細長ーいジッパーフィルムをくっつけてるんです。そういえば両面にジッパーが付いてる袋見たことないなぁ。)
専用の製造ラインを組むとなると費用は・・・到底ムリだぁ(泣)
いきなり「第一の壁」にぶち当たり、”ふりだしにもどる”のでした。
続く・・・