開発秘話⑦「昔から意外と身近に」
「おにぎりをそのまま温められる2層袋」だけを作れば良いかというとそうではなく、温めるため必要となるのが”熱源”です。
弊社ではこれまでご紹介したとおり「発熱剤で調理するなべ サポット」を開発してきましたが、サポットに使用する発熱剤をそのまま流用することはできず、こちらも新たに設計・開発する必要があるのでした。
そもそも”発熱剤”ってなに??
”発熱剤”とは酸化カルシウムやアルミニウムの粉末などが不織布に包まれていて、水に触れると科学反応を起こして発熱し、高温の水蒸気を出します。
ひと昔前、美味しそうな駅弁とお茶を片手に電車にゆられ、ヒモを引くとホカホカのお弁当に早変わり!窓から見えるキレイな景色とアツアツの駅弁を楽しむ旅も話題になりました。これも発熱剤が熱源です。
(私も小さい頃から電車の旅に憧れ、今ではアツアツの駅弁とビール片手に雪景色・・・ほんと年取ったなぁ笑)
さてそんな発熱剤ですが、お隣中国では日本よりもポピュラーで、ほとんどのお弁当に発熱剤がついているといっても過言ではありません。
中国料理といえば”熱くて美味しい料理”というイメージですが、”冷たい食事は免疫力を落とす”とも言われていて、原材料も調達しやすい上に電車に乗ってる時間も長い。
他にも色んな条件が重なって身近なモノとなったのでしょう。
※写真は中国の発熱剤を使用したお弁当です。なんと麺類まで!
続く・・・