開発秘話⑳「マスクバブル到来」
新型コロナウイルスの影響により「発熱剤に使う不織布」が街から消え、入荷のメドも一切たたなくなってから数日、悩みに悩んだ末に不織布の設計変更を実施することとなりました。
発熱剤はマスクと違いフィルター能力の高い不織布でなくても、製品の使用上の問題や影響はほとんどないと考えたからです。
ただしここからもいばらの道は続きます・・・
渡航が出来ず現地とは何かと障害の多い”リモート”で設計変更を試みます。(苦)
出来上がったサンプル製品(発熱剤)は普段でも飛行機には載せられないため船で輸送するのですが、コロナの影響もあってか貨物船での輸送を受けてくれる会社がなく、客船は一切動いていません。
やっとの思いで到着したサンプル製品だったのですが・・・
目の粗い不織布に変更したため発熱剤成分が外に漏れたり、発熱剤の加熱性能にも影響があったりで全て”廃棄”。これを何度繰り返したことでしょうか。(泣)
あえなく不織布の設計を元に戻すもご存知のとおり「不織布」の値段は超高騰・・・
八方ふさがりとなってしまっただけでなく、加熱袋との相性も崩れてしまい再設計を行わざるを得なくなったのでした。
※画像はサンプル製品を引き揚げに行った「嵐の下関港」
(荷揚げの画像が撮れなかったものですみません。びしょ濡れでした。)
続く・・・(いよいよ次回エラーの真相に迫ります。)