2022/03/04 11:04

皆さん、こんにちは!
支援NO.08、横浜市立早渕中学校での活動報告をお届けいたします!

開催日となった11月25日は、他にも横浜市内でオンライン開催、来校型開催の職業講話をコーディネートするという”講話ラッシュ”の一日。今回は運営当日もサポートしていただいたボランティアスタッフ長谷川さんにもご協力いただき、活動報告をお届けいたします!

早渕中学校では、新型コロナの状況に配慮して、オンライン2社・来校4社のハイブリッド型での開催。来校していただいた企業様には、仕事にふれることのできる”体験”の要素も盛り込むなど、内容についても工夫していただきました。

開始前の控室では、担当の菱先生から「新型コロナの影響で入学してからずっと外部の方と関わる機会が持てなかったので、今回の取り組みを楽しみにしています」とのご挨拶をいただき、登壇者の皆さんも「これからの人生、色々な経験をしていく中学生に、仕事のことだけでなく一人の大人としての生き方や考え方を感じ取ってもらいたい!」と教室に向かいました。

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サンエー様(オンライン)
ご自身の経歴、その中で学んだこと、培ってきたことなどをじっくりとお話いただき、生徒たちも興味深く耳を傾けていました。諦めずにやること、明るく楽しむこと…生徒たちもポジティブなメッセージをたくさん受け取り、和やかな講話となりました!


バイオクロマト様(オンライン)
お仕事や会社の紹介よりも「人生」についての対話に比重を置き、講話を構成してくださいました。「人生はサバイバルゲーム」というお話に教室の空気はぎゅっと引き締まり、どう立ち向かっていくのかを考えながらメモを取る生徒の姿が多くみられました。


木本工業所様(教室)
教室開催ならではのワークショップで、”左官職人の仕事”を体験させていただきました。世の中にどれだけの会社があるのかなど、生徒の知らない”社会”の成り立ちについても教えていただき、視野が広がった生徒も多かったのではないでしょうか。


大協技研工業様(教室)
今回は社長自らご登壇いただき、自社製品として手掛ける”粘着テープ”で、早渕中学校の校歌をワンフレーズずつ抜き取る体験型ワークをご用意くださり、教室は大盛り上がり!そのほかにも、仕事の進め方など学校生活にも応用できる内容を分かりやすく伝えてくださいました。


池田鉄工様(教室)
こちらも、社長にご登壇いただきました。建物の基礎となる”鉄骨”を扱うお仕事であることや、”すぐやる、必ずやる、最後までやる”といったアドバイスをいただいたことから、 「中学生の今、基礎をしっかりつくることが大事」と気を引き締めた生徒も多かったようです。


IKEA港北様(教室)
同じ都筑区内にストアを展開し、生徒にもなじみ深いIKEA港北さま。生徒たちもSDGsに対する関心は強いものの、様々な取り組みに「ここまで環境やお客様のことを考えているんだ…」という驚きの声も…これまでの“価値観”が変わったという感想も多く見られました。


オンラインの教室では、時折タイムラグを感じることもあったものの、大きなトラブルなくプログラムは終了…。

最後に控室にて、オンラインで参加してくださった企業様にもご参加いただき振り返りMTGを実施し、クラウドファンディングをご支援いただいた皆様からの動画とメッセージもお渡ししました!


【ご担当 菱先生からのコメント】

昨年からのコロナ禍で、キャリア教育プログラムはおろか生徒たちが楽しみにしていたイベントが実施できず、何とかリアルな体験を…との思いで、ハイブリッドでの開催にチャレンジさせていただきました。教室での体験も楽しく、オンラインでも色々な工夫をしてくださり、教員も楽しく参加させていただきました。それぞれの企業の皆様、話す内容は違くとも、共通して中学生に伝えたい“頑張れ”という力強い想いを感じました。生徒に愛情を注いでくださったことに、改めて御礼申し上げます。


【生徒の皆さんからのアンケート集計結果】


【印象に残ったこと】 

これからがサバイバルゲームの本番だと言っていたこと。夢などがなくても人生楽しめること。

親にやりたいことを反対されてもつきとおす。つきとおしたら、やりとげる。

働く目的が自分は収入を得るためだけだと思っていたが、そうではなくてお金をもらうために自分の能力を発揮するということが印象的。

どんな時も(嫌な仕事のときも)何事も明るく楽しむ。いやなときこそ笑うっていうのがいいなと思った。

何回も失敗し、苦労して自分のやりたいことをできるのだと気づきました。

建築でも基礎が大事というのがとても心に残った。中学校の勉強にしろ部活にしろ、基礎がないと結果や努力と結びつかないので、今から基礎を地道に頑張っていこうと思いました。

漆喰をまさか体験できるとは思っていなかったので、実際に行うことができてとても面白かった。

日本にはたくさんの会社があり、自分に合う仕事も絶対ひとつはある。

今まで知らなかった仕事の業種に触れて、話を聞くことができたのでとてもいい経験になったと思う。

会社の中では「おもしろい」と「楽しい」が別のものであり、自己満足のためだけにやっているのではないということが分かりました。苦労することも多いがその分「やりがい」があってよい、と教えてくれました。

IKEA内にある部屋のデザインに、一つ一つ物語やテーマがしっかりあるのがびっくりした。

講師の方が会社や自分の利益よりもお客さんに快適な毎日を提供することの方が大切と言っていたこと。

【これからの学校生活で挑戦したいこと】 

「すぐやる!必ずやる!最後までやる!」そうすれば相手との信頼関係を築けるし、自分のキャリアになっていくから。一生懸命自分の仕事をやる。

将来自分がどんな風になっているか分からないけれど、夢を見つけた時のために様々なことをたくさん勉強しようと思います。

変な価値観を持たずにいろいろな職を見てみるべきだと思いました。学生のうちにいろいろなことを体験してみたい。

「これ、楽しそうじゃない」と思っても挑戦してちゃんとやってみることを心がけたいし、やってみたいということにはさらに好奇心をもってやる。

目的を達成させるためには何らかの壁(障害)があることを理解し、できるだけ自分の目標を高く持ち、意識していきたい。逃げないで立ち向かっていきたい!

PDCAをテスト期間にためしてみたい。

「ゴールから見て考える」これを意識して目標をたてたいなと思いました。

日々をもっと楽しむこと。ポジティブに考えること。もっと人と話すこと。

自分ではない他の人のために行動する。

何事も経験だと思うので、気になることがあればそれなりに触れてみようと思いました。

失敗して落ち込んで次に生かせないところもあるので、一度失敗しても落ち込まずに反省し次に生かすことを心がけたいなと思いました。

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8校目の活動報告はここまで…。


今回は教室開催とオンラインのハイブリッドということで、それぞれの開催方法での生徒の皆さんの反応を見ることができました。アンケートを見てみると、やはり教室開催の方が環境としては望ましいのだろうとは思いますが、内容については総じて高い評価となりました。

今回は、会社や仕事の”紹介”だけではなく、生きていくことについての”姿勢”や”考え方”など、踏み込んだ講話をしてくださった企業様が多く、生徒たちの感想にも「これから、何があっても前を向いて歩いていく」という強い意志を感じるコメントが目立ちました。 

改めて、ただ単に”仕事について知る”、”将来の選択肢を広げる”、”将来のことを考えるきっかけを提供する”だけでなく、生徒一人ひとりが”人生(キャリア)の道しるべ”となるものに出会える時間を創っていきたいと感じました。

登壇いただく方々、そしてこの活動を応援してくださる皆様ともそんな思いを共有し、引き続きオンライン職業講話の可能性を模索していきたいと思います!

※活動報告・アンケート作成協力:ボランティアスタッフ長谷川静音

※実際の開催順ではなく、内容の確認を取らせていただいてのご報告となっておりますことご了承いただけますと幸いです。