皆さん、こんにちは!
プロジェクト起案者のNPO法人アスリードでキャリア教育支援のコーディネーターを務めております小島です。ご報告が滞っており申し訳ありませんでした!!本日は、『オンライン職業講話』支援5校目の活動報告をお届けいたします!!
開催したのは、この『オンライン職業講話』を始めるきっかけをいただいた、横浜中学校。
昨年に引き続き今年もオンラインで職業講話を開催したいとのことでお声掛けいただきました。
2回目のオンライン職業講話ということもあり、より充実した内容にするために、新たな取り組みにもチャレンジ。登壇していただく企業の皆様にも事前に研修を受けていただき、自身のキャリアの振り返りを行ったうえで、中学生たちに伝えたいことをより具体的に、明確にしていく研修をトライアルとして実施しました。
【登壇企業さま向けの事前研修の様子】
さらに今回は、オンライン職業講話を開催する1週間前に、アスリードにて生徒の皆さんに向けた事前授業も実施。
全校生徒の約90名が一堂に会し、「なぜ今社会人のお話を聞くのか」、「自分の進路やキャリアをどう考えていくのか」を考え、「社会人との対話を楽しむにはどうしたらいいか」、「社会人にどんなことを聞いてみたいか」をワークシートやロールプレイングなどを行うなどして、学んでいきました。
【7月14日実施の事前授業の様子】
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そして迎えた7月20日。
今回も、じっくり1時間かけて企業とzoomを介して対話していくので、まずはウォーミングアップ講座でチームごとに社会人の方に聞きたい質問をまとめていきます。
そしてついに、企業の皆様とご対面…!!
産業用ヒーターの製造、販売を行っている株式会社スリーハイさま。
学生時代学んでいた美術の知識や経験が、ものづくりの分野にも活かされているというお話からは、「今の学びが将来どんな仕事につながるか」を考えるきっかけを与えてくれたのではないでしょうか。転職して今の会社に出会った経緯から、「働くうえで大切にしたいことは何か」についてもじっくり語っていただきました!
磯子区の美容室、株式会社TRIPLE-efさまからは、男性の美容師さんが登壇。
美容師になったきっかけ、アシスタント時代の挫折、そこからどんな想いを持ってスタイリストへとなっていたのかを、リアルに伝えて下さいました。「未来に向けて不安なこともあると思うけど、一緒に頑張ろう」という呼びかけは、生徒たちの心にも届いたのではないかと思います。
横須賀市に本社を置く、ビルやマンション等の修繕工事を手掛ける株式会社ヨコソーさまからは、入社2年目の社員さんが登壇。中学時代に打ち込んだことなどを写真を交えながらお話いただきました。「建設業で働くとは思っていなかった」という女性社員さんが、なぜヨコソーを選んだのか?将来の選択肢を広げるヒントを語っていただきました。
学校給食や社員食堂、介護施設等のお弁当などを手がけるハーベストネクスト株式会社さまからは、栄養士の女性が登壇。冒頭、「勉強は好きですか?尊敬する人はいますか?」という問いかけからスタートし、挫折した経験や、自分の考え、行動したことを率直に伝えてくださいました。栄養士としての仕事やその役割、成長し続けることの大切さ…生徒たちも、自分の将来をイメージしながらお話を聞くことができたのではないでしょうか。
冷暖房等の空気調和設備や換気設備、給排水設備の設計・施工・アフターメンテナンス等を行っている株式会社ヨコレイさま。
インタビュータイムでは「逆に聞いてもいい?最近、みんなは何に興味があるの?」と、生徒たちが緊張せず話しやすい雰囲気を作ってくださいました。生徒たちからも事前準備で用意したもの以外の質問も出てきたりと、オンラインの壁を感じさせない盛り上がりでした。
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1つの教室からタブレットを複数台接続したためハウリングしてしまう、途中接続が途切れてしまう…などの課題もありましたが、大きなトラブルはなくオンライン職業講話は無事終了…!最後に、クラウドファンディングをご支援いただいた皆様からの動画とメッセージもお渡ししました。
控室にて再び登壇企業様にzoomでお集まりいただき、振り返りMTGを実施。
【佐藤先生からの声】
昨年に引き続き、オンラインでの職業講座をお願いいたしました。中学生の段階では、将来どのような仕事をするか、ということは遠い未来のことと考えていたり、職種や仕事の内容に関しても、保護者の仕事、教員、公務員といった身近なものしか知らないことが多いです。
キャリアプランニングの第一歩として、自分自身の適性について知ること、様々な仕事があることを知ること、それに向けて今後の進路について考えること、日々の生活がそれにつながっていくことに意識を向ける機会になるのではないかと思います。
いずれ、直接企業様を訪問できるようになるのが一番良いと考えていますが、昨年度手探りで始まったオンライン職業講座も、できることや工夫がされ、生徒たちも興味を持ってお話を聞いていました。講師の方たちがお若い方も多く、お話を聞きながら自分と照らし合わせながら話を聞くことができたのではないかと思います。
【生徒の皆さんからのアンケート集計結果】
【講師の方へのメッセージ・感想】
建設会社と聞き、家を建てたりするんだろうと思っていましたが、職人と住人の両方を相手にする仕事と聞き、そんな仕事もあるのかとびっくりしました。また、仕事もやってみれば楽しいかもしれないという考えを聞き、仕事について考える幅がさらに広がりました。
自分も勉強が苦手なため共感ができました。それと国家資格を自分も取ってみたいと思いました。
勉強は前からコツコツやることが大切だとわかりました。
「苦手は必ず克服できる」という言葉が響きました。苦手を克服するために頑張ります。
働くだけではなく、人づきあいも大切にしないといけないことがとても勉強になりました。
仕事の環境も大切だと感じました。
人生は本当に何が起こるかわからないというのを改めて感じました。自分も何事にも挑戦するということを大切にしていこうと思います。
私は仕事にはよくない印象を持っていましたが、お話を聞いて良い印象に変わりました。これからもその印象を持ち続けます。
美容師は一人の客で1時間くらいかけてカットしていることが分かりました。オーダーに合わせてカットするのがすごいなと思いました。プロの美容師でも練習するんだと思いました。
自分があまり知らなかった「栄養士」という仕事がどのようなものなのか、詳しく知ることができました。また、栄養士の人たちが食べる人の健康などをしっかり考えながら作っていてすごいと思いました。
いろいろと大変なことがあっても乗り越えることがかっこいいと思いました。今日教えられたことを大事にして将来のことを考えようと思いました。そのうえで嫌なことがあったときは、人と話すうえで何がダメかきいたりしていきます。
次回はオンラインでなく実際に聞くことができたらとてもうれしいです。資格の大切さを知ることができて良かったです。
【登壇していただいた地域企業の皆様より】
(株)スリーハイさま
とても緊張していたのですが、事前の準備ができたので、どんなことを伝えたらいいか、生徒さんたちとの対話を重視して参加することができました。オンラインではありましたが、集中力を持ってお話を聞いてくれている様子が伝わってきました。
(株)TRIPLE-efさま
仕事の内容を色々と聴いてくれて、興味を持ってくれていることが嬉しかった。自分からも生徒の皆さんに質問させてもらったり、最後までたっぷり話せました。話を聞いて、少しでも考え方が変わったという生徒さんがいてくれたら嬉しいです。
(株)ヨコソーさま
普段は学生を対象に企業説明をすることが多いので、話しながら口調やテンションなども模索しつつ、徐々に生徒さんと楽しくお話できるようになっていったかと思います。質問を受けるだけでなく、こちらからの投げかけも重要だと思いました。また機会があれば参加したいと思いました。
ハーベストネクスト(株)さま
端末のハウリングや、質問の回し方などで戸惑うこともあり、改善点もあったと思いますが、「資格をとってみたい」「憧れの大人を見つけたい」という声もあり、しっかり考えながら参加してくれたことが分かって嬉しく思いました。他にも質問があればお応えしたいと思いました。
(株)ヨコレイさま
すごく楽しかったです!!仕事だけでなく、自分のことを知ってもらえる内容だったので、プライベートなことから給与のことまで(笑)、質問もたくさんしてもらい刺激的でした。食い入るように聞いてくれている生徒さんの姿も見えて、もっと話したいと思いました。また是非参加したいと思います。ありがとうございました。
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5校目の活動報告はここまで…。
今年度から、アスリードは10代の若者たちに向けたプログラムを起点にしつつ、関わるすべての人々が、枠組みを超えてともに学び、成長しあえる機会を創っていきたいと考えています。
目指すのは、教え育むキャリア教育ではなく、ともに成長することのできる『キャリア共育』。今回の開催は、その第一歩にもなりました。
引き続き、皆様にご支援いただいた『オンライン職業講話』をお届けしていきたいと考えております。
改めまして御礼申し上げますとともに、引き続きお届けする活動報告をお楽しみに…!
それでは、またこれからも若者たちの“未来づくり”に、皆さまからのあたたかい応援を、宜しくお願い致します!