みなさん、こんにちは!
本日は、『オンライン職業講話』支援7校目の活動報告をお届けいたします!!
今回は、昨年に続き2回目の開催となる、横浜市青葉区の鴨志田中学校です。
鴨志田中学校はもともと地域との教育活動に力を入れていらっしゃいますが、その中の「地域マイスター講話(地域の方をお招きし直接お話を聞く)」はコロナ禍のため2年連続中止…。
そのため、今年はご登壇いただく講師の方を、地域の方3名と、アスリードの会員企業様3社の “ハイブリッド”で実施したい、というご希望をいただきました。
鴨志田中学校では早い段階からICT化に取り組まれていたので、さらに今回はオンライン職業講話の前段として、Googleアプリの「ジャムボード」を活用し登壇者の方への質問を考える事前授業をご提案。ご担当の飯田先生にも「やってみましょう」と快諾いただき、事前授業当日を迎えることとなりました。
★2022年1月14日(金)事前授業★
場所は体育館。Chromebook(クロームブック)とワークシートを携えた生徒たち、約80名が一堂に会しました。
まずアスリード小島よりガイダンスを実施し、登壇される講師の方から事前にご提出いただいた「プロフィールシート」と「ライフラインチャート」を使って、ワークに入ります。
生徒たちはまず一人ひとりが登壇者の資料をじっくり読み込み、「自分が何を思ったか」「何を質問したいか」を考え、各班それぞれのメンバーが一つのジャムボードに“ふせん”を貼っていき、講話当日に誰がどの順番でどの質問をするのかを相談しあいました。
学校としても、“学年全員が同時にネットにつなぐ”のは初めての試みだったそう。
トラブルなく無事終了し、生徒たちは講師それぞれの人生と自分の現状を重ね合わせながら、一所懸命質問を考えていました。
★2022年1月19日(水)オンライン職業講話★
今年は、登壇者の方からの講演は15分ほど。その後生徒により再度「質問したいこと」をさらに深める時間を設け、その後40分は「インタビュータイム(質疑応答)」として対話の時間をたっぷりとる形式で講話を進めていきました。事前授業で使ったジャムボードを手元に、生徒たちはスタンバイ。各教室の様子を、ほんの少しですがご紹介します!
明日の株式会社さま
青葉区に拠点を置き、WEBサイト制作やデザインを手掛けている「明日の」さま。いくつかの職業を経ながら、地域に寄り添った今の「お志事」に取り組むまでを話していただきました。仕事についてネガティブイメージをもつ生徒に対し、「大人だって嫌に思うことはあるけど、それを超える喜びがあるよ」とメッセージを送ってくださいました。
はやし農園さま
青葉区でファーマーズマーケットも手掛けるはやし農園さま。スケッチブックに描いた手作りのスライドで、農業の魅力を語ってくださいました。野菜作りや必要な資格について質問する生徒に対し、専業農家になるまでの紆余曲折や、地域のお客様と直接コミュニケーションをとる現在の仕事の“やりがい”について伝えてくださいました。
レオどうぶつ病院さま
青葉区でペットホテルやトリミングも手掛けるレオどうぶつ病院さま。動物病院内をカメラ越しに案内してくださいました。動物に興味がある生徒からの質問も多く、動物や飼い主の方とどう向き合い寄り添っていくのか、ご自身の経験にも結び付けて応えてくださいました。
株式会社ウエルメ(エステティックサロンHILO)さま
エステティックサロン運営、不動産管理などを手掛けるウエルメさま。冒頭から結婚観などの切り込んだ質問に対し、自分の価値観や仕事の仕方などを交えながら率直に応えてくださいました。経営や仕事に対して「大変そう」というイメージをもつ生徒たちに対し、「心の持ち方次第」と繰り返しお話してくださっていました。
株式会社エムワイさま
飲食業の経営を手掛けるエムワイさま。店舗の経営や、年収などについてもこたえてくださり、教室は盛り上がりました。留学をあきらめた経験について質問をしてくれた生徒に対して、留学を考えるなら「やったほうがいい。違う視点がもてるのはいいこと」と即答で背中を押してくださいました。
梶さま(アスリードの個人正会員)
医療機器や薬品などの製造開発や販売を手掛けている企業に勤務している梶さま。「学校の教科の全ての勉強が社会に出てから役立っている」ということを、色々な視点からお話しくださいました。生徒に「辛いときはどうやって克服してる?」と逆質問をし、応援してくださるシーンもありました!
【先生方からのコメント】
★濵﨑校長先生
昨年に続きアスリードへの依頼は2回目ですが、今回は、馴染みある地域の皆様にもご参加いただけ嬉しかったです。生徒たちはこの後お礼状を書いて皆様にお届けする予定です。来年度もどのような状況か不透明ですので、今後もこのような繋がりを大切にしていきたいと思います。
★飯田先生
生徒たちも集中して取り組み、充実したインタビューとなったようです。本来であれば生徒たちが皆様の事業所にいって職業体験をする機会ですが、今回はオンラインでの実施となりました。コロナ禍が終息したら、生徒たちが目の前で“地域の大人がどんな仕事をしているのか”を見られるようにしたいです。来年はまだ難しいかもしれませんが、是非またお願い致します。
★近藤先生
生徒たちは一所懸命質問を考えていましたが、内容や言葉遣い、お礼の内容の指導まで出来ておらず不安もありましたが、実際の話しぶりは予想以上で驚きました。事前授業で配布された資料も興味津々に見ていて、それをもとに、「自分がどう思うか」も考えたうえで質問につなげるというワークになっていたのが良かったと思います。生徒が全員、しっかり質問できていたのでよかったです。
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各教室、それぞれ生徒自身が講話の進行を担い、余った時間をどう使うか、どんなお礼の言葉を伝えるかまで一所懸命に考えていました!そしてそんな生徒たちに対し、「いい質問だね」「進行の方、お疲れ様!」と声をかける大人とのコミュニケーションもまた、社会とつながる大事な要素となっているように感じられました。
オミクロン株の感染が拡大しているタイミングではありましたが、事前授業から当日まで、先生方にもたくさんのご協力とご配慮をいただき、大きなトラブルなく無事終えることができました!
これも、オンライン職業講話を応援してくださった皆様のお力添えによるものです。
生徒たちに社会とのつながり、これからの自分や未来を考えるきっかけを提供できましたこと、ここに報告させていただきます。
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最後に、授業実施後に参加生徒全員に回答頂いたアンケートを共有いたします。
※今回は、WEBアンケートを活用したため、生徒の皆さんの“働く”に対する意識についてもお聞きしてみました。講話を聴く前には80%以上の生徒が「自分の将来」や「社会に出て働く」ということになんらかの不安を感じていましたが、講話後には反転、前向きに気持ちをもつ生徒さんが80%を超えました。どんな気持ちの変化があったのか、是非“生の声”をご覧いただければと思います。
【生徒の皆さんからのアンケート集計結果】 ※一部抜粋
【講師の方のお話で印象に残ったこと・感想 】 ※一部抜粋
・この仕事に向いている人は、人とある程度のコミュニケーションが取れるだけで大丈夫だよと前向きなことを言ってくれた。
・具体的なことについて知れたし、仕事は多くのやりがいを感じられると思った。
・質問を私達にしてくれた。
・諦めない気持ちが大切だということ。たくさん工夫をして、苦労を乗り越える大切さ。
・農業には非常に様々な形があって、自分の目的に合ったものを探し続けていることを知り、自分も自分に合った将来の形を探していってもいいのだとわかりました。
・獣医師の仕事は大変なことばかりだと思いますが獣医師という仕事と真剣に向き合っていることが話をきていて伝わったので、自分も仕事をすることになったらその仕事としっかり向き合えたらいいと思いました。
・「仕事は、休みが少なくてたいへんだけど、仕事に行くと今日は来てよかったと明るい気持ちになれる」という言葉が印象に残りました。
・私達にとって嫌なことを講師の方は楽しんでいたこと。仕事を大変と捉えているのではなく、会社に自分の能力を求められていると前向きに捉えていたこと。
・自分の質問に対して、仕事は好き嫌いで決めるのではなく目標を立てた上で仕事を決めることが大切という事。
・大学に進学できなかったぶん、人の三倍頑張ったというところが尊敬した。
・講師の方の生き様。
・転職は色々なことが知れるチャンス!色々な経験をするのがいいなと思った。
【これからの学校生活で、心掛けたい・挑戦したいこと】 ※一部抜粋
・自分の行動や言動がすべて自分の将来のためになるから気をつけていきたい。
・すごく大変なことがあっても悪い方には考えず、楽しんでやろうと思った。
・自分はあまり努力をすることが苦手で、あまり努力をしてきませんでしたが、努力してたくさん失敗しないといけないことがわかったので、今のうちにたくさん努力をして失敗をしておきたいと思った。
・もっと全力で、何にでもなれるような学力を獲得できるように頑張りたいと思いました!
部活も将来に関わってくると知ったので、全力で仲間と楽しく練習したいと思いました。
・コミュニケーションの技術も美容のお仕事に必要だとお話があったので、普段から笑顔でしゃべることを心掛けたいです。
・勉強は大嫌いですが、将来の自分のためにも勉強を頑張りたいと思いました。
・興味をもったことは躊躇わずにやってみる。
・広い視野で客観視!そしてその裏を見る!
・勉強はやっぱり大事だとおっしゃっていたので、これからも真剣に勉強に取り組みたいです。けど、勉強だけでなく青春もちゃんとしたいです。
【登壇していただいた地域企業の皆様より】
明日の株式会社さま
生徒さんが事前によく準備をされ、緊張しながらも頑張る姿が印象的で、時間たっぷり“場の共有”ができました。コロナ禍によるものか、生徒さんから仕事に対するネガティブなイメージも出ましたが、「それ以上に仕事には喜びや豊かさがある」とをお話させていただきました。今年も光栄な機会をありがとうございました!
はやし農園さま
一方的にお話をするだけでなく、今回はたくさんの質問をいただく形でよかったです。ジャムボードを使った仕組みも、事前に質問を把握できて良かったと思います。農業にたどり着くまでの紆余曲折をじっくり話せたので、打ち解けた雰囲気での対話を楽しむことができ、改めて生徒の皆さんを応援したくなりました。
レオどうぶつ病院さま
パソコンがうまくつながらずiphoneでの参加となりましたが、まず最初に飼っている犬に登場してもらって、院内での診察やトリミングの様子も紹介しました。仕事の大変さについての質問も多くありましたが、最後に「ポジティブな気持ちに変えられるんだと分かった」というメッセージをいただけたので嬉しかったです。
株式会社ウエルメ(エステティックサロンHILO)さま
講話15分+インタビュー40分というのは初体験で勉強になりました。人生に関する質問も多く、悩みながら答えているとあっという間!自分の人生を赤裸々にお話させていただきました。短い時間でまとめて話すこと、質問への答え方など、次回への課題もできました。
株式会社エムワイさま
私もとても緊張していましたが、生徒さんはまっすぐに、しっかりと話を聞いてくれていました。自分自身が生徒さんからもっと質問を引き出すことができれば、色々なアドバイスや経験を伝えられたのかなとも思いました。今度また機会があれば、工夫をしてみたいと思います。
梶さま
質問が止まったタイミングで、こちらから逆に質問をしたり、まとめのメッセージをお伝えしたり、“双方向のコミュニケーション”を心がけてみました。なかには、こちらの回答にさらに質問したり話を深めてくれる生徒さんもいて印象に残っています。
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7校目の活動報告はここまで…。
鴨志田中学校はICTの推進にもとても積極的で、学校全体でオンライン化を新たな“チャンス”として前向きに捉えている印象を強く感じました。
先生方が挑戦する姿、生徒の皆さんが挑戦する姿を目の当たりにし、改めて「私たちもまだまだ頑張ろう、工夫してこのコロナ禍を乗り越えよう」という気持ちになりました。
生徒の皆さんの感想にも多く書かれていることなのですが、『あきらめずにチャレンジすること』の大切さを、私たちも先生や生徒の皆さんに教えていただいているような気持ちになります。
引き続き、オンライン職業講話の活動報告を作成しています!
次回のご報告を、楽しみにしていてください!