こんにちは。
東京都立川市を拠点とした多胎支援団体「SwingRing~ふたご応援プロジェクト~」代表のMioです。
今日で東日本大震災から10年。
2011年3月11日に想いを馳せるとき、今でも涙が止まらなくなります。
何でこんなことになってしまったのだろう。
なぜ失わなければならなかったのだろう。
やり場のない怒りと、消えることのない悲しみ。
―あの日を、忘れない。
14時46分。
日々の育児に疲れ果て、生後11ヶ月の双子の横で寝ていた私は、カタカタカタ…という小さい揺れで目が覚めました。
長く、どんどん強くなってゆく揺れ。
「いつもの地震じゃない…」
違和感は現実になりました。
あの時ニュースで見た光景を、今でも忘れることは出来ません。
目の当たりにした皆さんはなおさら…
「お願いだから…どうか、どうか大きな被害が出ませんように…」
願い空しく、夕方になって入ってくるのは耳をふさぎたくなるようなニュースばかり。
窓から見えるのは、大渋滞した道、止まった電車、いつまでも開かない踏切。
つけっぱなしのテレビから時折流れる緊急地震速報におびえながら一人、目の前の小さな命たちをどう守るかずっと考えていました。
人と人との繋がりや助け合いがいかに大切であるか…
そして、人の命がいかに大切なものであるか、心の底から実感する日々でした。
きっと多くの人が同じ気持ちだったと思います。
人は抗いようのない困難にぶつかった時、その理不尽さに怒り、悲しみ、絶望します。
それでも向き合わなければならない。
それでも進んでいかなければならない。
日本が1つになり、社会全体で「支えあう」姿を見ました。
日々被災地に想いを馳せ、何かできることはないかと皆が探していました。
当事者の痛みを100%実感することは出来なくても、寄り添い、励まし、自分に出来る事で支援することなら出来る。したい。
今の私の根幹となる部分は、あの時生まれたのかも知れません。
10年経った今も、復興は続いています。
あれは過去の出来事ではなく、今も続いている出来事です。
犠牲者の皆様のご冥福を改めてお祈りするとともに、被災された皆様の心に寄り添った1日を過ごしたいと思います。
あの時小さかった双子達に、命の大切さ、人と繋がり、支えあうことの大切さを話しながら。
関東多胎ネットでは今、当事者だけではなく、企業や研究者、他の多胎ネットさんと連携をとりはじめようという動きが出ています。
関係各所へ連絡を取り、私達の想いを知って頂いた上で、お力添えをお願いしています。
感情論だけではなく、根拠やデータを照らし合わせ、何が足りないのか…そこに何が必要なのか、客観的な視点やアドバイスを頂きながら、しっかりと地に足をつけた活動を目指しています。
引き続き、皆様の温かい応援を、どうぞよろしくお願い致します。