今回のARアプリ開発において重要なことは、ユーザーの安全性の担保はもちろんのこと、モチベーションの維持が大きな課題だと考えています。なぜなら、楽しくなくては運動を続けることはむずかしいからです。
逆に言えば、楽しければずっと続けられます。続けるためには嫌々ではなく積極的にやりたくなる動機が必要ですが、そこでエンターテインメントの出番です。「楽しいから毎日やる」という状態にするためには、エンターテインメントの力が必要だと考え、AR技術を活用することで、日常の中に「楽しみ」を作っていくのです。
仮想現実であるVRと異なり、拡張現実であるARであれば日常の中にそれが作れるのです。日常であれば、シニア世代の方でも導入しやすいのではと考えています。現段階では、タブレットで楽しむARアプリとしていますが、私たちはARグラスの開発も視野に入れています。なぜなら、タブレットは両手で持たなければならず、その状態での運動は危険が伴います。
それでは理想的ではありません。安心安全が確保できるからこそ、楽しさが味わえます。ですから、初期段階においては安全性を考慮し、リハビリよりもヘルスケア側に重心を置き、タブレットでも安全に楽しめるコンテンツを作っていく予定で、その後は、アップデートを重ね、私たちの理想に近付けていくつもりです。