今回のプロジェクトの支援先の一つの、カサ・デ・アミーゴスから外国人労働者の状況をお知らせ頂きました。
呻きとも聞こえる、厳しい状況をお伝えできればと思い、ご報告いたします。
ピタパンの恵みを わかちあえるよう願う
コロナは、子どもも、若者も、高齢者も、全ての生活を霧に包み込んでいる。
日本人も、外国人も、すべての人が、晴れ間の見えない日々を重ねている。
日本で働く外国人労働者は、さらなる苦悩を抱えている。
多くの外国人は派遣で働いているが、正規の職員と比べ、安い賃金で、雇用の保障もない。
そして、コロナが来たら、外国人労働者が真っ先に首を切られた。
非正規、アルバイトや個人の約束などで働く外国人労働者には、仕事を失って休業補償を受けられな人々がいる。
外国人労働者には、日本語の読み書き会話がうまくできない人が多い。
仕事を失い、生活の変化を余技なくされ、言葉で語れないことに、不安やストレスが付きまとう。
これからどうしたらいいか、コロナはどうなっているのか、
いったい、どこで、だれに、相談したらいいか、わからないことだらけだ。
高齢の外国人労働者には、コロナがさらに 仕事の道を閉ざしている。
また、健康を害したり、加齢に伴い体の衰えにより、働きたくても働けない人たちもいる。
高齢を迎える外国人労働者が、国民皆年金の恩恵にあずかる道は、まだはるかに彼方にある。
仕事が減り、収入が減った一人親の外国人労働者は、つてを頼ってアルバイトで生計をつないでいる。
わが家に蓄えの余裕などないことは、子どもの目にもみえている。
子ども達は欲しいものを我慢し、就学の希望も口にせず、親も子も毎日をしのいでいる。
仮放免により入国管理局の収容施設から出て地域で生活をしている外国人がいる。しかし、国は仮放免の人が働くことを許さず、また市町は仮放免の人を住民として認めず、その登録を行っていない。仮放免の人達の実態は在宅での収監であり、行政は、その存在を遺棄、放任している。
仮放免の人達が、地域でかろうじて生き続けられるのは、身元引受人や善意の人々が住まいや食の支援をしているからだ。しかし、コロナ禍が長引くなか、支援する人々の生活も厳しい状況となっている。
コロナ禍が長引く中で、仕事が少しもどってきたと言う声を聞く一方、なんとかしのいでいるが、これから先が心配だという声がある。そして、まだ仕事にもどれない、まだ仕事につけないという人達がいる。
仕事につきたい。働きたいけど、働けない。お金がない。食べていかなければ、生きていけない。
コロナ禍で、あらためて、食べるものが生活の糧であること。食べるものを口にできることは、生きてきていくことの恵みであることを、教えられる
ピタパンの恵みを、みんなで共にわかちあえるよう、切に願っている。