"コミュニティとしてのフェアトレード"
こんばんは。TABEBORA1号店代表の大塚莉子です。9/11〜9/19までのスリランカ留学プロジェクトが無事終了致しました!
新しい発見をしたり、いろんな意味で予想を裏切られたり、、、自分たち自身でフェアトレード・ボランティア・TABEBORAについて改めて考えることのできる滞在でした。
スリランカで見たもの・感じたものを報告会でみなさんにお伝えするのが楽しみです!!
今までフェアトレードを説明するとき、
「フェアトレードとは直訳すると「公平な貿易」という意味で、生産者に正当な対価が支払われる貿易のしくみ。生産者の生活の改善と自立を目指す活動です」と説明していました。
スリランカに行き、実際にフェアトレードが生活の一部になっている人たちとお話をして、自分がフェアトレードについて知っていることはほんの少しで、表面的なものであったと気づきました。
私は昨年から約1年半、TABEBORAメンバーとしてフェアトレードを広めるという目的のもとカフェの営業や各イベントに取り組んで来ました。でも、そこで伝えられたことはフェアトレードのリアルではなかったのです。
では、フェアトレードのリアルとは一体なんなのでしょうか。ひとつに"コミュニティとしてのフェアトレード"があります。
写真①(グリーンフィールド社で働く人々)
みなさんは、「プレミアム」をご存知でしょうか。プレミアムとは、輸入組織により品物の代金とは別に支払われるプレミアムは、組合や地域の経済的・社会的・環境的開発のために使われる資金です(引用元:フェアトレード・ラベル・ジャパンhttp://www.fairtrade-jp.org/producers/000021.html)。
今回のグリーンフィールド社の見学では、プレミアムで建てられた、カルチャーホールの見学をしました。
(カルチャーホールの看板)(結婚式の様子)
なぜ、グリーンフィールド社はカルチャーホールを建てたのか、その理由はスリランカの風習にあります。見学に行った際、カルチャーホールで結婚式が開かれていました。スリランカでは、太古の王が民に富を分け与えたという言い伝えを元に、結婚式を盛大に行い、そこで新郎は王様を模した衣装を身につけ参列者に幸せを分け与えるという風習があります。結婚式以外の祝い事も同様に行われます。そこで会場となるのが、カルチャーホールです。生産者が本当に必要なものにプレミアムが使用されているのです。
また、グリーンフィールド社の敷地内には教会があります。農園で働く人の祖先は、イギリス植民地時代に南インドから連れてこらてたタミル人でクリスチャンがほとんどです。
写真④(グリーンフィールド社にある教会)
グリーンフィールド社近くの地域の教会
ただ生産者に正当な対価を支払い、生産者自身での自立を促すのではなく、婚礼や宗教など生産者の生活そのものをバックアップをします。つまり、農園全体がひとつの"コミュニティ"となっているのです。
写真⑤(カルチャーホール前での1枚)
このようにフェアトレードには様々なリアルがあります。スリランカで見た、感じたリアルをこれからもみなさんにお伝えしていきます。