ご報告が遅くなりましたが、無事に保護できて、栃木に旅立ちました。
全く攻撃性はなく、ご飯の器を替えるのに手を入れても、シーツを替えても、怒りもしませんでした。
もしも想像通り遺棄された子だとしたら、こんなに足が痛くても、病気で辛くても、餌やりさんにゴロゴロ近寄って行ったり、人をまだ信じてくれているのかな……そう思うとやりきれない気持ちになりました。
旅立の日の早朝、様子を見るのに覗くと、腫瘍から大量に出血して、辺りに血が飛び散っている状態でした。輸液をしてもらいに病院に走るべきなのか、貧血は大丈夫なのか、心臓への負担は大丈夫なのか、不安でどうしたら良いかわかりませんでした。みなしご救援隊代表の中谷さんは元動物看護師であり、獣医さんも常駐しておられるので、すぐに相談をしました。腫瘍の自壊は、このように出血と止血を繰り返していくそうです。ご飯も食べてくれたので、そのまま旅立つことになりました。
この先の猫生がどのくらいの時間なのかはわかりませんが、しっかり治療してもらって、辛いことがない、穏やかな時間であることを願います。
そして気にかけてくださった皆様、本当にありがとうございました。
「みんな心配しているよ。もう大丈夫だからね。よく頑張ったね。」そう伝えて見送りました。
お振込みでご支援くださいましたY.K様 A.A様 K.S様 T.M様 A.N様、直接ご支援くださいましたK.S様 A.S様 S.M様 M.N様。お陰様で穏やかな猫生を送るべく、旅立つことができました。手を差し伸べてくださって、本当にありがとうございました。
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この現場は駅の近くにあります。
その駅の周辺は昔から沢山の猫が暮らしていて、増えては減ってを繰り返してきたそうです。事故や病気や外敵によって、どれだけの命が失われてきたかと思うと、苦しくなります。
小さな小さな子猫が、落ちている焼き鳥を食べていたり、餌やりの置いたご飯が腐ったままになっていたり、その状況をなんとかしたいと思い、周りのボランティアさんに協力をお願いし、一斉捕獲に向けて動こうと思っています。
しっぽが壊死している子もいました。何人も餌やりしている人がいるのに、誰も助けてあげないのか……。
餌やりしているであろうお店を廻ると、「増えないから」「お金出すならやらなくていい」「(餌やりしているのは)うちではない」「最近も生まれてるよー」口から出るのはそんな言葉ばかりでした。増えないのは沢山の子が亡くなっているからなのに……。
地域の意識が変わらない限り、また新しい子が入ってくれば繰り返しになるでしょう。でも、その過酷な環境で生きる子たちを増やさないよう、なんとか歯止めをかけられればと思います。
生まれてくるのは、幸せに生きるための命であってほしいです。