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新型こけしの制作環境を守りたい、ブランディングしたミアウペッケが誕生しました。

新型こけし発祥の地である白石市には最盛期には業者が50軒あり300人以上の職人がいたのですが、新型こけしを専門に制作する工房は、今年の夏についに1軒だけになりました。新型こけしの制作環境を守るためブランディングに挑戦して、新しい発想で開発した猫型こけし「ミアウペッケ」をデビューさせます。

現在の支援総額

267,900

53%

目標金額は500,000円

支援者数

20

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/11/30に募集を開始し、 20人の支援により 267,900円の資金を集め、 2022/01/26に募集を終了しました

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新型こけしの制作環境を守りたい、ブランディングしたミアウペッケが誕生しました。

現在の支援総額

267,900

53%達成

終了

目標金額500,000

支援者数20

このプロジェクトは、2021/11/30に募集を開始し、 20人の支援により 267,900円の資金を集め、 2022/01/26に募集を終了しました

新型こけし発祥の地である白石市には最盛期には業者が50軒あり300人以上の職人がいたのですが、新型こけしを専門に制作する工房は、今年の夏についに1軒だけになりました。新型こけしの制作環境を守るためブランディングに挑戦して、新しい発想で開発した猫型こけし「ミアウペッケ」をデビューさせます。

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功工人 の付いた活動報告

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久々のご報告となります。 表題の写真は自宅から望む蔵王山です。今年は残雪が描く「種まき坊主」を長く見ることができました。この活動報告では、クラウドファンディングで蒔いた種から見事に実りましたプレミアムの作品をお伝えします。はじめに 蔵王山に雪が降るころから製作に取り組み始めたのですが、すべて完成するまでに、こけしの材料となるミズキの花が咲き誇る過ごしやすい季節へと移り変わってしまいました。とても長い期間を要しましたが、これらの猫ちゃんたちのおかげで実力をあげることができました。そして、大きな自信を得ました。世界に誇れるブランドになれるようにさらに修錬を重ねてまいります。依頼者の皆様には完成が遅れますよと幾度もご連絡したにもかかわらず、いつも心温まる激励のメッセージを賜りました。感謝の言葉しかありません。この報告では少しばかりとなりますが、主に工夫したところを皆さまにお伝えしたいと思います。左から、エアロさん、ちりおんちゃん、ルイちゃん、リッキーちゃん、猫又どの、です。製作した5体のプレミアム猫ちゃんたち どの猫種であるのか、飼い主さまがわからない猫ちゃんたちが多い状況ではありましたが、届いた写真を参考にして美しい猫たちが載っている図鑑から、「ラガマフィン」「アメリカンワイヤーヘア」「ベンガル」「シャルトリュー&オシキャット」が似ていると思われました。それでも図鑑には決して載らない特別な猫がいて、それは「歌川国芳の猫又」です。いずれの猫ちゃんも、それぞれにチャレンジした工夫どころがあります。ご覧願います。神奈川県の「エアロさん」 : 選んだ猫種はラガマフィン とくによく見て欲しいのは、その美しい胸元です。 この猫さんには、見た瞬間からその毛並みを木目でなんとか表現させたいものだと、そう強く思わせる美しさがありました。毛並みは淡いグレーと白の2色に分かれています。見た目の色そのままにÜOILを単純に塗り重ねてしまうと、自然な木目がすっかり隠れてしまいます。そのため描彩によって表出させる方法を選びました。この写真でその出来栄えを感じてもらうのはなかなか難しいと思いますが、ÜOILによる深みのあるツヤが出たベースの上にグレーの毛並みをあしらうことで、木目素地を活かした美しい毛並みがつくれました。功工人と話をしながらそのときのインスピレーションで決めていったので、次に同じ表現ができるかどうかはわかりません。 ÜOILのベース色を決めるまでに試作を繰り返し行いました。納得する色を決めることが難しく、おもわずもチャレンジングな作品となりました。ベース色がようやく決まり、最後に顔にお化粧をして依頼者さまのもとへ届けるまでに、なんと4か月もかけてしまいました。しかしながらここで学び取った技法は、今後の制作に必ずや大きく活かせると確信できるものでした。エアロさんは、美猫への挑戦を決意させてくれた貴重な猫ちゃんです。神奈川県の「ちりおんちゃん」 : 選んだ猫種はアメリカンワイヤーヘア エアロさんと同じ依頼者さまから注文をいただきもう一体作りました。「愛でスポット」は、後ろ頭にあるハチワレ模様です。 ÜOILによる色の境目の描き方には、かなり苦労しました。なぜならÜOILの塗色の仕方は、布でこすりつけながら拭くのを基本としていますが、色が拡がってしまうため境目ではこれができません。染料であれば染み込んでいくのを勘案して描き、これがアクリル塗料であれば苦労なく色分けして描けます。ÜOILを重ね塗りすることで色分けも可能ですが、木目模様の味をなんとしても生かしたいと、ここは粘ってこだわり続け、功工人にÜOILの特別な使い方を見つけてもらいました。天然素材の質感を保つためにはじっくりと時間をかけて色を載せる必要がありました。さらにはÜOILを塗布する前のロクロでの素地の磨きぐあいにも、とても気を使うようになりました。 このようにして作り上げた愛でスポットは他にもありますが、それは依頼者さまとだけの秘密にしておきたいと思います。(やはりこれまた再現できるか分らないから、言い訳をしているだけです)エアロさんは、ちりおんちゃんと一緒に、功工人のこけしの傍にいます。▶ 戴いたメッセージをご紹介『 エアロさんとちりおんこけし毎日眺めて過ごしています。そろそろエアロさんに会いに行けそうなので、そのときはエアロさんにもこけしを見せたいと思います 』愛知県の「ルイちゃん」 : 選んだ猫種はベンガル野生猫の紋様を受け継いでいる猫であることが一目でわかりました。 ベースの色はサクラともっとも相性がよいカントリーオレンジを選びました。胴体は黒赤2色使いでローズロゼッタ柄のバウプリントとストライプを組み合わせ、背中側は黒1色のスポテッド柄にしました。体の紋様のほうはスムーズに描けたのですが、苦心したのが顔でした。はじめは何が違うのかさえわからずに、思いついた感覚のままに目の位置をほんのわずか1ミリもない程度左右にずらしつつ、いくつか描き分けてみたのです。そうしたら、納得のいくお顔にたどり着きました。お鼻に特徴があったので目とのバランスが特に大事にする必要があったのだと、出来上がってみて気づいたのでした。 納得した描彩図を功工人に渡して描いてもらったのですが、それでも立体になると微妙に違うため修正をしてもらいました。小さなこけしはわずかな寸法違いが気になるという好事例に思わず遭遇することができました。自信をもって納得いく下絵を描くこつが掴めたことから、記憶に強く残る作品となりました。 一方で悔しい思いをした作品にもなりました。綺麗な目の黄色はÜOILでは発色よく描くことができません。ÜOILの新色を試したりもしましたがどうやっても無理でした。なので、発色が欲しいところにはアクリル塗料を使う決断をしました。ÜOILだけで色を付けるのをあきらめ、ほんの一部分にだけ使うと決め納得をしました。そう決意させてくれた記念の作品でもあります。 支援者さまから感謝の言葉と共に送っていただいたツーショット写真です。ÜOILの亜麻仁油のあまい香りを楽しんでいる様子に思えます。サクラの綺麗な木目模様から、こだわりの自然ゆらいの天然らしさを感じとって戴けると嬉しいです。▶ 戴いたメッセージをご紹介『 ルイこけしは、家族みんなが目につくテレビ台の上に飾ってあります。主人も「可愛さもあり、こけしならではの味もあり、置いてあるだけで存在感があるね〜」と言っていました! 子どもたちもとっても喜びました! わたしは、後ろ姿も気に入っていますので、時々後ろも向かせて眺めています。(笑)』香川県の「リッキーちゃん」 : 選んだ猫種はシャルトリュー&オシキャット どっかへ行っちゃった猫ちゃんなので、送られてきた写真はこの2枚だけでした。 これまでの作品をもとにして、作り慣れたサバトラで仕上げてしまうには迷いが生じました。毛の色と長さ、そして紋様あたりから猫種を絞り込んでいきました。その結果として、フランスの代表的な猫の「シャルトリー」とアメリカの「オシキャット」を参考にすることにしました。最後の決め手は、丸いお顔です。すっきりと通った鼻筋と愛嬌のある丸い口元。この可愛らしさにすっかりやられました。 短めの足が写真に写っていたので、これも描き加えることにしました。功さんと美穂さんのこけしを参考にしてできた一品であります。 写真2枚でどうなるのか、やはり不安はありました。でもこのときは何故か出来そうな気がしていました。東北からほど遠い四国からのご依頼です。支援者の中でもっとも遠方であることからも力が入りました。写真には写っていないところの胸からお腹周りは想像で描くしかありません。描き直しを覚悟して依頼者さまに図案を送ったところ、一発で了解を頂けてほっとしました。 胸はハート型、襟まわりも前側を白くして、おなかは四つ葉をイメージしています。このコントラストは、リッキーちゃんの表情から読み取った模様なのです。これ以上あまりいじくらずに単純化した図案にしたことが良かったのかもしれません。とても喜んでもらえました。 送っていただいた写真と同じ角度から見るのが好きです。愛でスポットが絞られて作り易かったのかもしれませんが、相性がよかったのだと思います。ご縁を戴いた依頼者さまと、その切っ掛けを作ってくれたリッキーちゃんに感謝です。▶ 戴いたメッセージをご紹介『 非常に気に入っており、毎日ベッドに置いて、眺めて穏やかに眠らせていただいています! 良い夢ばかりで、悪い夢は見なくなりました♬ とてもありがたいことです♬ 』宮城県のコモノヤさんのご希望 : 「歌川国芳の猫又どの」 この依頼があるまでは、江戸時代の錦絵に猫たちが描かれていることを、まったく知りませんでした。知ってからは気になる、きになる。とても気になりますねぇ。(五十三次之内 岡崎の場 : 歌舞伎怪談物「梅初春五十三駅」の役者絵より) こけし人形には手も足もありません。どうしよう。なんじゃこりゃ? しっぽはもしかして2本あるのかいな? そもそも三毛猫でいいの? 目も口も鼻も怖いなあ、いやいや愛嬌なのかな? 幸いにも依頼者に直接会って話せる関係にありましたので、相談をしながら作りすすめることができました。 日本人としてのアイデンティティを感じることができるアートな作品に携われたことに感謝です。菱形の細い目が素敵でしょ? 油をなめてるいる口がなまめかしいでしょ? 踊ってる手足はひょうきんでしょ? 江戸時代にあっては、しっぽの長い猫は怖い動物の象徴とされているようでしたので、これはこれでいい感じでしょ? 依頼者さまからはカワイイ猫を「ともかく怖くして」との無茶振りでしたが、見事に挑戦してみせたと自負しています。これで大和絵のデフォルメと単純化に快感を得てしまいました。要望があればシリーズ化を検討していきたいと思っています。あくまでも功工人の協力があってのことですが、誰かこの欲求を叶えてください!▶ 戴いたメッセージをご紹介『 我が家の猫又殿は、皆様に「芸術品だ!」と高い評価をいただいています。本当に作っていただいてよかったです。どうもありがとうございました 』さらに、カラフルモダンとネオフォルムを制作 これらの作品はゆこけし研究所のオリジナルデザインで制作した猫形こけし人形です。依頼者さまと相談のうえプレミアムに代えて制作しました。 左の2体はカラフルモダンの「チャトラ」と「キジトラ」 右の2体はネオフォルムの「サバトラ」と「三毛」 三毛以外はすでにデザイン図が出来ていました。依頼者さまからリクエストのあった三毛猫は種類が多く、とくに指定された写真もなく迷いに迷ってしまいました。ですがテレビ取材を受けてたときにふっと思い付き、描彩図を描くことができました。なので、とても良い思い出となりました。(宮城テレビ「OHバンデス」の放送より;描彩図を描いている様子) この体験から思いがけない表現に辿りつけることを知りました。そこに至る間においては、さらにもっとこうしたい、こうすれば良かったかな、そんな創作の楽しいひと時を過ごせましたので、自分ながら出来たお顔はとてもカワイイと思ってしまいます。 コロナ感染が収まり宮城県の観光名所である松島や蔵王に多くの観光客が来るようになると功工人は手が空かなくなるでしょう。なので、自分でも描彩ができるようになりたいと思う今日この頃です。今後の方針としては、ネオフォルムでしかできなかった作品をÜOILの使い方をさらに追及していって、カラフルモダンに統一していきたいと思っています。すでにその糸口は掴んでいます。手始めに木目を生かしたツヤのある綺麗な黒猫や白猫をデビューさせるつもりです。オンラインストアにて発表していきます。最後に知ってもらいたいこと「工人の優しさはこけしに現れている」 テレビ取材のインタビューに「普段のこけしをつくることではなかなかそういうことはしない」と言いながらも目元は笑っているように見えました。誠にありがたい限りです。ここに新型こけし工人ならではの人柄がにじみ出ているように思います。新たな担い手が現れることを願って微力ながら引き続き広報・周知に努めて参ります。(宮城テレビ「OHバンデス」の放送より;佐々木こけし工房でのインタビューの様子)功工人が修作した新型こけしの「ハチワレクロ」、ならびに「ちいさなエアロさん」。いずれも非売品なので、ここだけに限ってお披露目です。2022年6月8日 和風細雨によって世界が平和になることを願いつつ


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全日本こけしコンクールが3年ぶりに開催されます。受賞作品が発表されました。佐々木功工人「まめ柴」が、前橋商工会議所会頭賞佐々木美穂作家「コスモス」が、経済産業省製造産業局長賞 いずれも、ご支援いただいた作品です。会場には「佐々木こけし工房」のブースが設けられます。ご来場いただいたときにお声がけ戴けると嬉しいです。


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期間は残すところ1日となってしまいました。プレミアムの支援者は5名となりました。想いを込めて「たったひとつのとっておき」の猫の似顔絵こけしをお届したいと思います。佐々木こけし工房の新型こけしの魅力を今一度紹介して期間中の活動報告を締めたいと思います。メイン画像に「ジェンダーレス」の現代用語を入れたのは、こけしの制作は昔から男性女性区別なく作ってきた様子があったように思えたからです。はじめに写真左側の茶色になったこけしは、別の工人の作品です。いつどこから我が家に来たのか思い出せないのです。調べてみたところ「鉄園型こけし」であることがわかりました。昭和16年ごろから八城鉄園工人が制作したこけしは、新型・旧型の区別がされる以前の時代のこけしであったため「鉄園型」と言われ、独自の位置づけがされたようです。写真は2代目鉄園と称した浜津千代子工人の作品で、八城鉄園工人の作品を受け継いで制作したのだそうです。このこけしを見ていると伝統の描彩から離れて独自の描彩を施したところから新型こけしが息吹き始め、あわせて自由な形が生まれてきたのではないかと思われるのです。今回は美穂作家のこけし人形を紹介します。木地師にロクロ挽きをしてもらい描彩をするのは「工人」でなく「作家」と称するほうがふわわしいのかもしれない、との美穂さんのこころ配りある発言を受けて、ここではあえて「美穂作家」との表現をしてみました。1.美穂セレクション 散もよう形は伝統的なこけしの形です。頭が大きくて胴が長いこけしです。木地は夫の功工人が挽いて、それにオリジナルの描彩をします。美穂作家らしい個性を生み出すまでの苦労を教えてもらうことがありました。こけしの制作を始める前に書道の経験を持ってはいたけれども、筆の扱い方は別もの。まして手本をもとに文字を書くのではなくて、自由に絵柄を描くセンスが必要となるため、絵心があまりないため厳しかったと仰ってしました。ロクロを使って描く独特の模様がロクロ線です。このこけしでは、ピンク色でリズムよく当ピッチで描かれています。後ろ側を見た方がより分かりやすいです。一周回ってもずれることなく、どこから始まっているのかも見てとることすら出来ないぐらい精巧に描かれています。(絵付体験をされた方は頷いて戴けていることと思います。)さらなるうえに、このろくろ線はグラデーションのように幅を少しずつ変えていってます。胴体中心の線から数えて上に7本、下に7本、鏡を置いたかのようです。そこに今となっては得意とする桜の花びらたちを丹念に散らして魅せてくれます。顔の表情はこれも今となっては得意とする「ぼかし」の色付けにより柔和さを感じさせてくれるのであります。もっとも桜が綺麗な頃を思い出させてくれます。2.美穂セレクション コスモスこのこけしでは秋を映し出します。そのために選んだ花がコスモス。この季節を象徴する花を探してコスモスがもっとも相応しいから決めたのだそうです。コスモスの花をたくさん見て欲しいと思って胴体を太めにして描くことを思いついたとか。つぼみも含め10本のコスモスの花からはもっとたくさんのコスモスが咲いているように感じ取れます。平面ではなくて立体に描いたからこそのマジックなのかもしれません。だって、その証拠に後ろ側にはまったく描かれてはいないのです。少し横を向けるとその先にもコスモスが咲いていそうな表情。頭の中までコスモスでいっぱいのようです。さいごに新しいこけしを創作していく過程を経験していく中で、工人達からは数々の貴重な想いを教えてもらいました。こけしについては若輩者なので失礼な物言いをしたことがあったにも拘わらず、いつも優しく接してくれます。興味を持たれたら勇気をもって工房を訪れて工人と触れ合うことをお勧めします。このプロジェクトはAll-In方式です。目標金額に関わらず、2022/01/26 23:59:59を過ぎましたらすぐにリターン品の準備に入ります。こけしの耳かきが出来上ってきました。かわいいこけしたちが届く日を楽しみにしてお待ち戴けると幸いです。


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期間は残すところ1週間となり目標の37%で14人の方からご支援を戴きました。新しい出会いと前回に続けての支援に感謝申し上げます。先週に続けて佐々木こけし工房の新型こけしの魅力を紹介したいと思います。今回はアマビエ人形です。写真のだるまは張り子達磨です、サイズが似合うので使いました。はじめにオミクロン株により第6派の流行が拡がってきています。まだまだ新型コロナウィルスの影響は続くのでしょうか? 私は外出することがほとんどなく、地元の白石市における罹患率は県内でも最も低いほうにあるので、幸いにも不安な状態にはありません。それでも気を緩めずに充分に気を付けるようにはしています。今年は雪が降ることが多くてほぼ毎日雪かきをしています。異常気象が当たり前になっていく地球環境の方がむしろ不安であります。なので、そんな現代環境においての「こけしの価値」を探りたいと思うようになりました。癒しをくれるこけしと向き合うだけでなく、もっと広く人と木の関係性をいろいろな木工人形を通して深く探していきたいと考えています。まえおきはこのぐらいにして、新しい創作されたアマビエ人形を見て戴きたいと思います。1.功セレクション アマビエこけし功工人が作るアマビエは2年前に創作されました。サイズは2種類ありましてリターン品にはサイズの小さいほうを出しています。世の中には実に多くの種類のアマビエがお目見えして、多くの方が終息を願ってそれぞれに感じ取り自分に合うものを選んでいると思います。日本のこのような精神性の文化は様々な工芸品に影響を及ぼしますが、一方で国民性にも及び世界の感染状況と比較すれば感染は抑えられているようです。ですから、アマビエをかわいいと言っていいのか、怖いであってほしいのか、良くわからなくなってしまうときがあり困っていました。でもこの作品を見て思ったのは、感染は怖いですが、アマビエはカワイイでよいのでしょう。それだけでこころが落ち着きますものね。原作のアマビエの絵には色がありません。ですから想像して色を載せていくことになります。2色になったのは他の工人さん達も同じようです。決まりはありませんから好きに塗れるのですが、逆に似たものにならないようにした色を選ぶことになります。色選びにあったては終息を願ってこの色にしたそうです。うろこと思える部分の縁取りに金色が使われています。ウイルスを跳ね返そうとしてるように思えます。体と顔は緑に青。どちらかと言えば寒色系ですが、アマビエは海に生息しているかのようにも思えたので、ワカメ好きかもしれないと想像してしまいます。そういえば功さんのこけしで人気のある「むすび丸」は大のワカメ好きですしね。もう一方のピンクのアマビエ人形は、ともかくカワイイのが好きな工人ならではの色づかいです。ほっぺたも赤くなっていて癒されます。2.美穂セレクション アマビエこけし今回のクラウドファンディングに出品て欲しいとお願いして制作してもらった作品です。女性らしいアマビエ人形を意識して創作された作品です。美穂さんのこけしに「セピアな季節」と題名したこけしがありまして、その技法が盛り込まれているように見えます。セピアですから黒い縁取りはセピア色になって描かれています。一見すると功工人と同じラインなので気付きにくいかもしれません。単に線を引くのではなくて、微妙な「ゆれ」と「濃淡」が見られます。これらから筆を扱っているときの息遣いが感じ取れるのです。さらには顔に丸みをつけて優しい顔立ちにしています。わざとではなくて自然な感じにできているところがとても好きです。また色づかいは同じような配色であっても、独自の特徴を活かせるように工夫してくださいました。薄墨効果と表現するのが適当かはわかりませんが、やわらかな「にじみ」は季節ごとの花を描いてきた経験を盛り込んでくれているようです。一見してカワイイには、それを表現できるだけの確かな技があることを、この小さなアマビエ人形から見てもらえると嬉しいです。職人技は自分で描いてみてはじめてわかるもの、なので自分でも描きたくなるのですが、平面の絵ならまだしも曲面ですし、一回描いたら消せないし、そう思うと尻込みしてしまいます。お知らせ前回の活動報告で案内しましたこけし展ですが、諸般の事情により中止することにしました。開催に向けて応援して戴いた方、ならびに楽しみにしていた皆様ごめんなさい。今後またお見せできる機会を企画してみたいと思います。


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活動報告も5回目になりました。先週に続けて佐々木こけし工房の新型こけしの魅力を紹介したいと思います。今回は縁起物とキャラクターの「かわいいこけしちゃん」です。はじめに ・・・ここは飛ばして読んでもらっても結構です。伝統こけし工人の方々のInstagramには創作したこけしがたくさん出てきます。また、こけしファンの方のInstagramに投稿されている作品も伝統より創作したこけしが多く見られます。新型と呼んでもいいのではと思いますが、分業ではなく大量につくるものでもないので、創作と呼ぶのがふさわしいようです。伝統に縛られず新しく自由に作られたこけしに共通するのは「かわいい」です。今や「KAWAII」は世界共通語ですから、こけしの世界にかわいいが広がるのは自然な流れでしょう。明治時代に「こげす」とか「きぼこ」などと呼ばれていた頃のこけしは民芸品としての子供の遊び道具でした。昭和になってから「こけし」と呼び名が統一されて、さらに「伝統」の呼び名が付け加えられたのは戦後のことで、まだ100年すら経っていません。日本の伝統文化の中ではまだまだ新しいと考えた方が良さそうです。温泉のお土産に買われていって、リビングに飾られたり、おばあちゃんの部屋にそっと置いてあったり、蒐集部屋に集められたりと、工芸品としての扱いへと変わっていきました。個人的には伝統とかそうでない方と区別する言い方はしっくりしないと感じるようになってきました。みんながみんな「かわいいこけし」でいいんんじゃないのかと思っています。さらに言わせてもらえれば、コンテストで内閣総理大臣賞はじめ肩書を付けた賞をもらおうとして競争する時代はそろそろ終わりにしても良いのではと思っています。腕を競い磨くために伝統こけしの技を継承していくことも大事ではありますが、原点に戻るための活動に寄り添う方が世界共通の「KAWAII」にも相応しいと思っています。マーケテイングの手法もたくさん出てきています。これまでのように閉ざされた部屋で賞を決めるより、オープンにして多くの方から票やコメントを貰うほうが工人にとっても分かり易くて、今後の制作に意欲が湧くと思うのですが、皆さんはいかがお考えになるでしょうか?前書きが長くなってしまいました。佐々木こけし工房にある300点近い作品のなかからセレクションしたかわいい作品を見ていきます。1.まんまる猫原型のだるまさんは松島の瑞巌寺の達磨です。瑞巌寺は伊達政宗の菩提寺としても有名です。この写真のだるまさんは功工人がロクロ加工して奥様の美穂作家が描彩しています。色づかいと筆の流れがみごとですが、ここになるまでには瑞巌寺から厳しいダメ出しを何度もいただいたとか。瑞巌寺のオンラインショップにはないので足を運ぶ以外に手にいれることはできない一品です。そのだるまさんの形をかわいいこけしにしたのが「まんまる猫」です。モチーフは佐々木こけし工房に同居している「こたろう」です。食べるのが好きでふとっちゃっておデブさんなのです。首にある鈴はこたろうと同じですよ。耳は佐々木こけし工房に継承されている「福耳」です。だるまさん似の笑ったお顔も素敵ですね。功工人の愛情表現ぶりがわかるKAWAII一品です。2.まめ柴「ともかく可愛らしい犬のこけしを作りたくなって、まめ柴の愛らしさを表現に込めました」と功工人が言っていることからもわかりますように、工人がたのしそうに作っている様子が想像されるほほえましい作品に仕上がっています。弥治郎こけし村のみやげ店に猫ちゃん達と一緒に並べられているいまとっても人気のあるこけしです。「まめ柴」はサクラの木目模様が綺麗に光っています。猫ちゃん達はミズキの白さが光っています。いずれにしてもそのかわいらしさにおもわず笑ちゃいます。こけしには足もきちんと描かれていて、さらには、背中側にまでしっぽが描かれることは珍しいことのように思えます。なぜなら手間暇がかかりますし、手に取らないと気づかれないところですから。なので、工人のその心意気が素敵であることを知っていただきたいのです。つぶらな目に見つめられて、思わずぎゅっとしたくなるKAWAII一品です。お知らせもっと紹介していきたいところですが、ここからお知らせをさせていただきます。来る1月22日から23日にかけて、「ミアウペッケ」誕生のこけし展を開催します。場所は「にゃんこけし」誕生の地である宮城県大河原町のうわにわあとりえです。2年かけて創作してきたミアウペッケが誕生するまでの物語を見ていただきたいと思い開催します。初作品から前回のクラウドファンディングのリターン品やオープン準備中のOnlineShopで発売予定の作品まで約30体を一堂に揃えます。虎こけしの「若」と「匠」も持って行きます。コロナ感染がまた活発になってきていますので、感染予防に気をつけながら静かに開催したいと思います。販売品は置きませんが、来て戴いた方に仙台弁こけしシールのプレゼントを用意しました。ぜひとも見に来てください。よろしくお願いします。クラウドファンディングは、期限まで残り2週間となりました。かわいいこけしはまだ数に余裕があります。ご支援よろしくお願いします。