千葉県匝瑳市宮本で農園・みやもとの山を営む農家の斎藤超さん。
超さんのご両親が地域の協力のもと無農薬栽培にて稲作を始め30年。農薬の散布を止めた里山には、平家蛍やサンショウウオと生物多様性豊かな環境で、1300年続く循環農業をされています。アイガモ農法の美味しいお米、在来大豆コイトザイライを仲間と育て味噌仕込み。農業体験に、マルシェ出店など。小さな家族農業だからこそできる、交流ある農業をされています。
【農業を始めた経緯】
超さんはロックミュージックを奏でている気持ちで農業をしているとおっしゃられていました。
若い頃、バンド活動のため都内一人暮らしの中、体感した飲食業への疑問が農業への道を考えさせてくれました。何日も腐らないパン、カットされた野菜、味付けされた冷凍肉、「僕は一体どんな食べ物を提供し、どんな物をたべているんだ?」
姿あっても生産地や顔の見えない食品より、自分で育てた作物をお客さんに直接食べてもらいたいと思い、両親の農業を継ぐ決意をし、Uターンして農家になったそうです。
【今回WFTPに参加する理由は?】
2015年We Feed The Planet in ミラノへ日本から代表として参加したのがスローフード運動との初めての交流でした。 こだわりを持った生産者や料理人やメーカー、ビジョンを描いている若者たちとの交流は、草の根で頑張るものたちへの大きな希望とチャンスを与えてくれました。 活動、ビジネス、世界、思考、垣根を超えた交流こそスローフードのネットワークだからこそできると確信しています。 WFTPの日本バージョン、どんな化学反応を起こすのか、今からもとても楽しみにしています!(齊藤超)
【現在取り組んでいること】
超さんは現在、代々受け継いできたこととは別に新しく、ソーラーシェアリングの導入を試みています。ソーラーシェアリングとは農地に支柱を立てて上部空間に太陽光発電設備等の発電設備を設置し、農業と発電事業を同時に行うこと。再生可能エネルギーと有機農業による持続可能な地域づくりに挑戦しています。
【食の世界におけるあなたの役割】
次世代に引き渡せる農業の土台作り
【これからやりたいこと】
今後やりたいことは、自分が管理している営農地をすべて農薬化学肥料不使用にすること。今は、技術を磨きたく研修や他地域の生産者と交流し勉強中です。
夢は食べれる里山にすること&美味しい国産の地ビールを地産で作ること、地方でも人が集まる豊かな交流の場を作ること。
【リターンとしていただくもの】
超さんからは、リターンとして、味噌やお米をご協力いただきます!日本代表メンバーからのリターン枠の中に含ませていただきますので、お楽しみに!