【ご紹介】
シェフとしてフィリピンで活躍するJam氏は、フィリピンの料理遺産を守るべく、政府とも協力をしながら精力的に活動しています。
【料理人としての歩み】
Jam氏は、有名シェフを数多く輩出するフィリピンの料理都市パンパンガで育ち、いつもシェフになることを夢見ていました。料理への情熱を持つ彼は腕を磨き、マニラの一流のレストランやホテルで仕事をするようになりました。
2011年にパンパンガのモダン・伝統料理を提供するVILLACAFÉというレストランをオープンしました。
2012年にオープンしたBITE CONTEMPORARY CUISINEというレストランは、オーガニック料理や持続可能性への取り組みが評価され、2013年にはマニラのベストレストランの一つに選ばれました。
【食に関する活動】
Jamさんは、フィリピン大学料理研究所で、西洋料理、食糧生産、ケータリングを教えるシェフ指導者の一人として働いていました。その傍ら、さまざまな番組や雑誌で彼の存在が注目されるようになり、2013年にはHEALTHY EATS MANILA®を設立しました。
このサービスは、有名人を含む専門家に向けた、フィリピン唯一のオーガニックで持続可能なデリバリーサービスで、栄養価が高くカロリー計算されていて、体重管理に役立つ料理を扱っています。
2014年〜2015年にはフィリピン政府、農務省の委託を受け、ASEAN ROADSHOW 2014年のフィリピン代表シェフ大使に任命されました。
このイベントは、ASEAN諸国で開催されていて、フィリピンの地産品を宣伝したり、フィリピンの古典料理を紹介したりするフードフェスティバルです。
このイベントがきっかけで、Jamさんははフィリピンの料理遺産を守る運動を始めました。
昨年9月には、イタリアで開催されたスローフードの祭典、Terra Madre 2016にフィリピン代表として参加し、フィリピン諸島料理とフィリピンの味を披露しました。
毎年4月の最終週、豊かな料理遺産に敬意を表し、フィリピンの食文化遺産を保存しようとする"Buwan ng Kulinaryang Pilipino"というお祝いごとを行うお祭りを、NCCA(国家文化芸術委員会)やフィリピンの農務省などにも呼びかけて開催するJamさん。
バイタリティ溢れる彼の活動に、今後も注目です!
【今後の予定】
スローフードの食科学大学(UNISG)では、世界各地の25名のトップシェフを招き、世界のさまざまな料理について語り合うイベントを毎年行っています。
Jam氏は、初のフィリピンからのシェフとして2017年10月に伝統料理を披露する予定です。
【今回WFTPに参加した理由は?】
スローフードユースネットワークフィリピンの代表を務めており、アジアのスローフードユースメンバーと繋がりたいと思っています。アジアのユースは共通のゴールに向けて共に活動していく必要があると思うからです。WFTPでは新たな学びと仲間を得たいと考えています。
【食の世界におけるあなたの役割】
食文化を保存し守っていくこと。若者が食の活動家になれるように支えていくこと。
【達成したいこと】
最も新しいスローフードユースネットワークフィリピンとして、今回のWFTPを参考に、来年同様のイベントをフィリピンで開催したい!と思っています。
【リターンとしていただくもの】
Adlai(フィリピン産挽き割りコーン)
Adlaiと呼ばれる、フィリピンの高地で使用される土着のハトムギの一種で、米や麦の代替品としても料理で使用され、健康食品としても話題となっているそうです。
アジア地域を感じられる贈り物(アジア圏から参加した代表者が作った商品のセット)の一部として、詰め合わせます!