『なんのこれしき2020』を応援していただき、ありがとうございます。クラウドファンディングの終了日も後4日と近づいてまいりました。引き続き皆様の温かいご支援、心よりもお待ちしております。
緊急事態宣言を受けての今後の稽古方針につきましては、こちらのお知らせをお読みいただけますと幸いです。状況を細かく判断しながら、感染症対策を念入りに、安全第一の制作を進めてまいります。
稽古DAY8 あらあら通しで息も絶え絶えの巻
今日は、昨年のクリスマスイブに行われた稽古のリポートをお届けしたいと思います。サンタも震えるテンションで、今回も元気に駆け抜けました。
稽古場では毎回稽古前にまず床の掃除をし、窓を開けて換気、体温測定と消毒を済ませます。稽古中は全員、マスクとフェイスシールドを着用しています。
この日は、年内の稽古も終わりに近いと言うことで、「あらあら通し」に挑戦しました。
「通し稽古」とは、作品の頭から終わりまで通して行う稽古のこと。通しの手前で行うちょっとざっくりした通しのことを「荒通し」と言います。ミザンスの確認をしたいし、作品の全体像も見たいし、何より一回通してみたい!という大興奮のもと、荒通しよりさらに荒い「あらあら通し」を本番2ヶ月も前に決行する事になったのです。
実際のステージのサイズをバミり、上手下手の仮想袖にスタンバイ。あらあら通しスタートです。ダブルキャストなので2班行いますが、アンサンブルはほぼシングルキャストなのでハードな1日となります。
芝居シーンも歌シーンもボリューミーな今作、全編通して要求されるのはテンポの良さです。リズミカルなキャッチボールで、聞かせるところはアンダースロー、ここぞで繰り出せ豪速球、相手役との綿密な稽古が必要です。
稽古開始当初の読み合わせより、登場人物一人一人の造形がはっきりとしていて、キャスト陣の研究スピードの速さに驚かされます。作品全体の輪郭が、日に日に濃く立ち上がっていきます。
ダンスのあるナンバーはまだ振り入れがされていないので、キャストたちのアドリブであらあらに通します。センスのあるアンサンブルチーム、どのナンバーもめくるめく奇妙世界に仕上げてしまいます。
前回までの稽古で付けたミザンスを、全員がしっかり把握していた成果です。ストップすることなく通し切ることができました。作品がついに3Dになった感覚。観ていたスタッフチームから拍手が起こりました。
1月からはダンスの振り入れが始まり、ミュージカルとしてのピースが揃います。皆さんの想像を超えるダイナミック作品になる予定です!目指せ4DX。
以上、稽古場リポート④でした!
緊急事態宣言が再度発令された今、勢い余って早すぎるあらあら通しをしたことは非常に良い選択でした。1月の稽古を削減し、時間としては予定より半分以上少なくなりましたが、一度通しているので再度立ち向かっていける心の余裕があります。
状況に臨機応変に対応して、今後もカンパニー全員でたくましく、安全第一に進んでいきたいです。応援のほど、どうぞよろしくお願いします!
過去の稽古場リポートものぞいてみてくださいね。
激アツの稽古場①
緊張の稽古場②
笑い転げる稽古場③
【コロナ禍でも、高いクオリティの作品を安全に多くの皆様にお届けしたいです。皆様からのご支援をお待ちしております。また、すでにご支援いただいた皆様には、心より感謝申し上げます。『なんのこれしき2020』スタッフ・キャスト一同】
ミュージカル『なんのこれしき2020』 2021年3月11日-15日 BOX in BOX THEATER
企画製作:東のボルゾイ