皆さん、こんにちは!
NPO法人あかりえの谷口西欧です。この度は記事をご覧いただきありがとうございます!
いよいよ、3月に入り、残り10日を切りました。
目標達成までは残り40万円ほどです。ぜひ引き続き応援よろしくお願いいたします!
そして、こちらの「特別コラム・石蔵コワーキングからみる小川町」シリーズもついに8本目!
これだけのメンバーが揃っているかと思うと、ますます石蔵オープンが楽しみです。
第8弾は、2つ目の園舎が石蔵と同じく次の春から開園となる小川保育園の
尾島満矢(おじまみつや)園長
の記事をご紹介します!
クラファン開始の動画の中で少しお話ししましたが、小川保育園のこどもたちは、山にも登れば、小麦からパンを焼いたり、大豆から味噌もつくったり…大人も見習いたいような体験をしています。
成長し続けるこどもたちにとって小川町はどんなまちなのか、また少し違う視点に立って考えられて、子育てしていてもそうでなくても、気づきの多い記事だと思います。
それではどうぞ!
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「まち と こども」|尾島満矢
ご紹介いただきました、小川保育園長の尾島満矢です。
築百年石蔵の裏にある小川教会内に祖父が1943年に小川愛児園を開園したのが当園の始まりで、僕で3代目になります。幼い頃には小川教会にも通っていたので、当時と変わらぬ街並みは、思い出が詰まった裏路地です。祖父は宇都宮の木材問屋の次男で、夫婦と幼い子供5人を連れて家財道具を荷車に積んで小川に移住してきたのだから、僕も移住者になりますかね。
今はもう祖父はいませんが、縁側でBurberryみたいな柄の半纏を羽織って新聞を読んでいた姿を憶えています。なぜ?でしょうね。人間の記憶って不思議ですね。自分の事さえもわからない。
なので、保育園でも、子どもをわかった気にならない事が大切だ考えています。子どもが、かけがえのない命を輝かせ、自分の物語を生きられるよう、私たちは、この子のどこを支えたらいいのか?を推測して、応えてみて、反応を受け取り・・。その積み重ね。でも、それが、一人ひとりの人間の根っこを太く強く育てるのだと思います。
それと、子ども時代には、没頭できるような遊びをたくさんして欲しいと思います。その時、大人に助けてもらったり、応援してもらう。そうした、経験を学校や保育園だけではなく、町全体で子ども達が経験できたらいいなと思います。例えば、川で釣りをしていたら、釣りを教えてくれる人がいたり・・・僕の小学校の頃ですが、真夏の下校途中に水道の水を飲ませてくれる家がありました。「おばさん~水ください~」と言って水を飲んだ経験は忘れません。でもそれが、今こうして小川に住んでいて子育てしているような感じがします。
小川にいる安心感は、名も知らない小川の人が育てくれたのでしょう。先ほどの昔と変わらぬ街並みも、安心感になっているのでしょうね。
今コロナの影響もあり、少子化が進んでいるのに、自死する子どもの数は過去最高を記録しています。これは、私たち大人がすぐに解決しなければならない課題です。生きづらさを感じる若者が多い時代こそ、子ども達にとって保育園が生きがいになれるよう努めています、でも保育園は門の中だけではありません。恵まれた事に小川盆地は山登りや川遊びの宝庫。そうした自然を体験する事で、自然や町の人に癒され、それが、町で育つ事に生きがいを感じ、そこで育った自分を愛し、郷土愛が育まれていくのだと思います。
自分の身体の中に町があり、町の中にも自分がいる。そんな、糸でつながれているような感覚が子ども時代の体験によって、いつか芽生えてくれたらなと思っています。
by 尾島満矢
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