今回は、パレスチナ製品の販売を行う「パレスチナ・アマル」の北村さんのメッセージをお届けします。ビジネスでパレスチナに関わる北村さんには、今年のビジネスコンテストで自らの起業経験もお話しいただきました。今回のコンテストをきっかけに新しい商品発売も進んでいます。
(ちなみに、紹介されている国連(UNRWA)の刺繍プロジェクト「Sulafa」はリターンにも入っています)
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こんにちは。パレスチナ・アマルの北村です。
私は今回はじめて、ガザビジに参加させていただきました。
そして実際にガザに赴き、ガザの起業家たちを前に、私のビジネスについてお話しさせていただきました。
私がガザと関わりを持つようになったきっかけは、1999年に医療系NGOのプログラムに参加したことです。最初心配しましたが、ガザの人々は一様にホスピタリティーに厚く、温かく迎え入れて下さいました。物質的には決して豊かではありませんが、人と人のつながりとか、ぬくもりとか、思いやりなんかが路地裏にまであふれていて、私はすっかりガザに魅了されました。
それ以来、いつも心をパレスチナに飛ばしていたのですが、ビジネスを通してパレスチナに貢献することができればと4年前にパレスチナ・アマルを立ち上げました。
アマルでは、パレスチナ製品の販売を行っています。現地に唯一残る織物工場で、旧式の日本製の織機(SUZUKI LOOM)で織られた最後のパレスチナ織物「ラスト・カフィーヤ」や、300人のガザの難民女性が作り手である国連(UNRWA)の刺繍プロジェクト「Sulafa」のパレスチナ刺繍など。それらの商品の販売を通して、現地の伝統や文化をお伝えしています。そして「紛争」のイメージの強いパレスチナのイメージを、優雅に覆すことができれば、と思っています。
こうした私の経験が、ガザの起業家たちの役に立てば、とお話しさせていただきました。そして、私自身も、起業家たちのプレゼンを興味深く聞かせていただきました。そして、参加チームである女性団体とのご縁をいただきました。彼女たちの商品を、日本で販売する予定です。こうした形でガザの起業家とコラボできる機会をいただき、本当にありがたく思います。
[ビジネスコンテストを機に日本で販売することになった団体との打ち合わせ]
ガザにはたくさんの可能性があります。
失業率の高いガザにおいて、ガザビジの活動は起業家たちにとって、大きな「希望」に他なりません。その灯を広げることができるよう、ガザビジを応援していきたいと思います。