https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210720/7000036714.html

幌加内町の歴史資料館「笹の墓標展示館」再建へ 寄付を募る

07月20日　08時01分

大雪で倒壊した道北の幌加内町にある歴史資料館「笹の墓標展示館」を再建しようと、インターネットで寄付を募るクラウドファンディングが行われています。

幌加内町では戦前と戦時中、日本人や朝鮮半島からの人およそ２５０人がダム工事などの強制労働で死亡し、地元の有志は平成７年「笹の墓標展示館」を開設して遺品などを展示していましたが去年の大雪で倒壊しました。
クラウドファンディングは、犠牲者の遺骨の収集にあたるＮＰＯ法人が展示館を再建しようと先月から行っているもので１口１０００円から受け付けています。
寄付の額に応じてオリジナルステッカーやクリアファイル、それに幌加内町特産のそばなどが返礼品として贈られるということです。
目標は１２００万円で今月いっぱい受け付けていて、順調に寄付が集まれば資料館の跡地で再建工事に着手し来年の秋にも完成させたいとしています。
企画したＮＰＯ法人「東アジア市民ネットワーク」の殿平善彦代表は「悲惨な強制労働を歴史の教訓として伝えていかなければならない。何とか再建したい」と話しています。