「わしのねり」の取り組みが、TOKIOの城島さんも毎日読んでいる日本農業新聞に取り上げていただいたことが、とても嬉しく、また記者さんからも色々と各産地の現状の話も聞けて、よりこの取り組みの重要性を認識しました。取材は4月頭に受けたものになります。記事は、本取り組みに関する内容となっておりますが、記者さんは全国の産地を取材しており各産地がおかれている状況をお聞きすることができました。トロロアオイの生産状況は、生産者が減っているほかに、昨年は不安定な天候により予想量を育てることができなかったそうです。トロロアオイは3年は保管しておけるため、現在保管しているもので対応できるのですが、その後はどうなるかわからないという状況で、各産地の職人さんが不安を募らせているそうです。そこまで来ているかと。つい力んでしまいそうですが、こんな時だからこそみんなで楽しめれば最高です。記者さんに伺った話は、また機会を見て掲載させていただきます。掲載記事は下記になります。■日本農業新聞https://www.agrinews.co.jp/p54078.html
首都圏の緊急事態宣言が解除された3月末、「わしのねり」プロジェクトにトロロアオイの種を分けてくださった小川町のトロロアオイ農家 黒沢 岩吉さんにお話を伺いました。小川町でのトロロアオイ生産のあゆみ和紙のふるさととして1300年の歴史がある小川町では、手漉き和紙に欠かせない「ねり」の原料として、古くからトロロアオイの生産が行われてきました。戦後は一時途絶えていたトロロアオイの試験栽培が始まったのは平成13年のこと。黒沢さんが代表を務める小川町トロロアオイ生産組合は、小川町の和紙職人さんにトロロアオイを使ってもらおうと平成14年に30軒の農家さんによって設立されました。現在は少しずつ会員数が減り、収穫量も1/3ほどに減少してしまいました。その原因は、「若手」でも60代という担い手の高齢化や後継者不足、病気に弱いため毎年の収穫量が不安定であること、トロロアオイの価格下落など、さまざまな要因が関係しています。「トロロアオイだけじゃなく、農業離れして興味を持たれなくなっている。有機で育てる小川町は移住者も増えているけど農地が大きくないし、有機ではたくさんは採れない。若い人が興味を持ってやってくれると嬉しいね」なぜ難しい?トロロアオイの大量生産トロロアオイは一般的な野菜などと異なり、病気等に対応する登録農薬がないため、病気や害虫の被害を受けやすくなってしまうそうです。無農薬で育てる小川町では、トロロアオイが蕎麦のつなぎや漢方薬などにも使われていました。葉がまだ小さいうちは周りの草に負けてしまうこともあるそう。除草剤を使用できないため、雑草の管理にも手がかかるといいます。トロロアオイを大きな畑で育てるには水はけが良いことが求められます。以前、トロロアオイ農家の生産中止がニュースになった頃、福井県の紙漉きさんが地元で育てようと試したそうですが、湿地のためうまくいかなかったとのこと。トロロアオイの最大産地である茨城県は、水はけの良い肥沃な土壌と広大で平坦な大地が広がり、栽培に適した地域だと黒澤さんは言います。家庭で鉢やプランターで育てるには、清潔な土を用意してもらうこと、日当たりと水はけを良くする工夫をしてもらうことが大切です。そして最も重要なのは、十分な深さの鉢やプランターを用意すること。黒沢さんも「以前プランターで育てた人がいたけど、深さが足りなくて根がとぐろを巻いてしまったみたい。それでもねりは採れるけど、作業に時間がかかるらしい。しっかり深さのあるものを用意した方がいいね」と笑って教えてくれました。茨城県と比べ、小川町は農地が狭いことも病気がでやすい理由のひとつだといいます。トロロアオイは同じ畑で同じ作物を繰り返し栽培する連作に弱いため、本来は3年ほど畑を休ませたいそうですが、狭い農地では十分に休ませることができない場合もあります。これが大量生産に対応できない要因のひとつにもなっています。種まきの時季を待つトロロアオイの畑トロロアオイの種まきは6月半ばの梅雨明け頃。次の種まきを待つ畑にはもみ殻が撒かれていました。「土がふかふかになるようにもみ殻を混ぜて土づくりをしている。昨年は雨が続いたり、日照りが続いたりした極端な天候の影響で、全国の産地から求められている量の1/3ほどしか収穫できなかった」手漉き和紙づくりに欠かせない「ねり」はトロロアオイの根から抽出されます。根を大きく育てるためには、新しく出てきた芽や葉を取り除く「わき芽かき」や「葉かき」の作業が重要です。この作業は夏のいちばん暑い時期に繰り返し行われます。「昔は芽かきもあまりしなかった。今は根を太らせるためにしっかりやる。草取りや芽かきは大変だけど、困っている和紙産地の期待に応えたい」毎朝8時には畑に出ているという黒沢さん。今年のトロロアオイづくりの準備はすでに始まっています。
3月21日(日)にライブ配信いたしました「『わしのねり』プロジェクトキックオフライブ〜紙漉き職人さんと語る和紙の魅力」の映像をアップいたしました。紙漉き職人であり、多くの研修生に教えている内村さんと、和製本をしている水上製本所の水上さんと、研修生が学んでいます小川町和紙体験学習センターからプロジェクトの話はもちろん、小川町でつくられている世界無形文化遺産に登録されている細川紙や小川和紙について、紙漉き職人さんの解説を交えた製造工程、そして和紙の現状とこれからの可能性について語り合いました。1時間半と現場ではあっという間に時間が過ぎてしまいましたが、映像では、3部に分けて見やすいようにしております。できましたら冒頭から3部にかけて、ながれで見ていただけますとよりわかりやすく、楽しめるかと思います。参加できなかった方や参加いただきもう一度振り返りたいという方ぜひ見てみてください。紙漉き職人さんが、ここまで語っていただけることはなかなかないかと思います。その1.<和紙と小川和紙 〜世界無形文化遺産の和紙〜> 埼玉県小川町の紙漉き職人さんとともに、伝統工芸であり世界無形文化遺産に登録されている和紙の魅力について語りました。 ・「わしのねり」プロジェクト概要説明 ・和紙の産地と世界無形文化遺産の和紙について ・世界無形文化遺産の細川紙と小川和紙についてその2.<紙漉き職人さんが解説する和紙の製造工程と和紙業界の現状>埼玉県小川町の和紙の製造工程を紙漉き職人さんの解説付きで紹介。研修施設のある小川町から見た業界の人と原料の現状について語りました。・紙漉き職人さんが解説する和紙の製造工程・和紙業界の現状を「人」と「原料」の観点で迫るその3.<紙漉き職人さんが解説する和紙の製造工程と和紙業界の現状>埼玉県小川町には、紙漉き、原料生産と1から和紙をつくりあげる環境があります。そんな小川町から世界や未来にむけてどう歩んでいくか変わっていくかを職人さんとともに語りあいました。・和紙と小川和紙の未来について・和紙に携わろうと思った、魅力を感じたきっかけ・世界から見た和紙・これからの日本のライフスタイルを問う・視聴者からの質問への回答抜粋版.<ライブ配信のプロジェクト概要説明部分を抜粋>キックオフライブ配信のなかから「わしのねり」プロジェクトについての説明部分を抜粋した、紙漉き職人さんの解説を交えての番頭である川口の説明映像になっています。いかがだったでしょうか。本プロジェクトでは、みなさんと紙漉き職人さん、農家さんがつながれる、顔が見えるプロジェクトにしたいと思ってますので、今後とも楽しみにしてください。応援のほどよろしくお願いします!
紙漉き職人さんであります内村さんと水上製本所の水上さんと「わしのねり」キックオフライブ配信いたしました。朝早くから多くの方にご参加いただき誠にありがとうございます。参加者の方から質問がでたり、終わったあとに感想をいただき画面越しではありましたが、皆さまと繋がることができ、とても嬉しかったです。わしのねりプロジェクトの目標であるねりを育てて職人さんに届けるほかに、みなさんと職人さんと農家さんがつながることをイメージしている話や感性に響く和紙の大切さなど職人さんが出演したからこそのトークが実現できたかと思います。ライブ配信した映像は、後ほど見やすいようにテーマごとに小分けをして公開いたします。また、ライブ配信後にご支援いただき、ありがとうございます。ライブ配信をしたスタッフ及び職人さん一同喜んでおります。今後とも頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いきたします!
クラウドファンディング開始より3日にして多くのご支援いただき、まことにありがとうございます。「すでに庭で栽培している!」「食べても美味しい!」「育てるのに任天堂あつ森のように楽しめたら!」と多くのご意見や提案をいただいております。楽しめるプロジェクトにできるよう頑張ってまいります。今回は、講演のご案内です。講演と言ってもかたっ苦しいものではありません。本プロジェクトの開始にあたって、2021年3月21日(日)埼玉県小川町の小川町和紙体験学習センターから、紙漉き職人 内村さん、水上製本所 水上さんをお迎えし、オンラインで皆さまと交流会のようなカタチで開催いたします。本プロジェクトの詳細につていはもちろん、小川町、紙漉き和紙、ねり(トロロアオイ)、和紙の可能性について話をいたします。もちろん、みなさんからの質問や提案など話し合う場も設けさせていただきます。詳細は下記となりますので、みなさまのご参加お待ちしております!<開催概要>■開催日時 2021年3月21日(日)10:00〜11:30■開催メディア ・ZOOM (1日前にミーティングURLをお送りいたします) ・インスタグラム (企画屋かざあなインスタグラム登録お願いします) ※インスタグラムでの視聴の場合、プレゼン画面が見れない場合がございます。■配信場所 小川町和紙体験学習センター 工房よりライブ配信 (当日、配信会場には参加できませんので、ご了承ください)■講演内容 ・わしのねりプロジェクト説明 ・講演「感性を研ぎ澄ませる小川和紙 〜紙漉き職人さんと語る和紙の魅力〜」 (和紙生産地の現状、製法、海外からの視点、新商品開発、和紙の未来) ・参加者との質疑応答などのディスカッション (時間がある方は、講演後30分ほどの歓談会)■参加費 無料 注)新型コロナウイルスの関係により、延期もしくは内容の変更となる場合がありますのでご了承ください。■申込方法 下記企画屋かざあなサイトのページ内申込みフォームにて登録をお願いします。https://www.kazaana.net/2021/02/26/2021022602/