支援していただいた方から「足踏みミシンはこどもの頃使っていました。転居するときにサヨナラしてしまい、とても後悔しています。娘たち、息子に足踏みミシンを見せて、触らせてあげれると嬉しいです。 」とのコメントをいただきました。
私もそうですが、子どものころ足踏みミシンを使ったことがあったり、カタカタとリズムの良い音を聞きながら足踏みミシンで雑巾や子どもの服を縫っていた母親の後ろ姿を知っていると、長期記憶となって懐かしさでほんのひととき、心が満たされるものがあります。
その想いと経験を次の世代につなげていただけること、私がどうと言うよりも、このミシンたちに、まだ役割りを感じていただけることに感謝致します。
写真は夜撮ったので、実物よりも美しく見えますが、(いえ、本当に美しいのですが)右がパイン、左がスタンダードというメーカーです。
どちらも心ある方から譲り受けたミシンで、全ての部品を取り出して調節したり傷んだ部品を交換したり、微調整をしてもらいました。ミシン修理が国家資格ということを始めて知ったのですが、その確かな技術と経験のあるミシン屋さんのおかげで、お年は80に近いと思われる足踏みミシンさんは、今日も現役バリバリです。笑
何十年も触っていなくても、かつて踏んだことがある方なら、自転車と一緒ですぐに軽快な音を立てて進んでいかれるのですが、初めての方だと中々進んでいけないようです。
またいずれ写真でお見せするつもりですが、ミシンはついてなくて、足の部分だけのものがありますので、まずそれで練習していただいてから糸のついたミシンで縫っていただこうと思っています。なんだか自動車教習所みたいですね。
ちなみに、真ん中に置いてあるのは、このミシンを頂くずっと前に、京都のオルゴール博物館で気に入って購入したもの。サイトの足踏みミシンの動画の最後に鳴っているのは、このオルゴールの音色です。足踏みミシンはずっと前からこの形だったのだと、なんだか感銘を受けました。3台並べて、これはまるで親子のようだと、ひとり悦に入っていましたが、ここで心の内から外に出してしまいました。いつか、皆さんに実際に使っていただいて更に五感で分かち合えることを楽しみにしています。