読書喫茶ルームには、先日廃業した蒲田のキャバレー「レディタウン」で実際に使われていた本物のソファを配置しました。 このソファは、中古家具を世話に扱っている村田商會さんに入手して貰いました!
昨日8/14から引っ越しを開始しました。 小さな店舗でしたが、運ぶとなると意外と荷物がたくさんあるもので、今日明日でだいたいの引っ越しを終えたいと思っています。
床を敷き直した3部屋の板間化と塗装が完了しました!
1日目で下地までできました。さすが、プロの手際の良さ…。 この上に板材を打ち付けて行きます。 通常のフローリング工事とはだいぶ工程が異なり、かなり端折ったやり方ですが、資金はできるだけ資料の購入に充てたいので、工事は最小限のものにお願いしました。(ただし、本の重量があるので、耐荷重のある造りにお願いしています)
新店舗の住所は台東区千束4−39−3です。旧店舗から90メートルくらいの距離で、近所への引っ越しとなります。 新店舗の位置は、山谷と吉原を繋ぐいろは会書店街のアーケードを直進して、吉原のおはぐろドブ沿い。角海老さんを借景させて貰っているロケーションです。 かつての労働者の街、山谷。旧遊郭、吉原。そして、浅草。この「山谷・吉原・浅草」の3構造は、大都市の各地に見られます。大阪の釜が崎、飛田、新世界がそうですね。 他地域との連続性の中にある「吉原」を改めて捉え直して、広くなった店内では浅草や山谷の本もご提案できればと考えています。 また、位置するお歯黒ドブは「遊女の逃亡防止策」として紹介されることが多いようですが、寛文(1661〜1673)の頃は5間(約9メートル)あった堀幅も、明治32年の頃は3尺(約90センチ)に過ぎないものになっていました。※ 飛び越えようと思えば、飛び越えられる幅です。 寒村から幼くして売られてきた遊女たちは、教養や社会経験、技能など皆無だったでしょう。仮に逃亡できたとして、外で生きていく術があるようには思えません。彼女たちの足枷となっていたのは、むしろそうしたシステムだったのだろうと私は考え、また哀憐を覚えます。 ※参考文献:台東区役所編『新吉原史考』昭和35年