こんにちは、国際NGO ViVIDのジェンダー事業統括責任者の佐々木と共に生理用布ナプキン事業を行っている早川です。(途上国でときに見られる事象ですが、)セイチェレ村では、女性の早期結婚・若年妊娠の割合が多く、貧困の負の連鎖の一つの原因にもなっています。
初潮を迎えたばかりの、まだ12歳位の少女が妊娠し、体も心も、まだ出産に適さない未熟な時期から母親になるのです。これは、いくつもの困難な状況を引き起こす原因となります。
その一つは、若くして母となった女性の多くは、その後に十分な教育を受ける機会が少なく、収入を得る職につくことがより難しくなることです。
また、生活に困窮した中で育つ子どもにも影響して、教育の機会は減少する傾向になりがちです。その負の連鎖を断ち切る方法として、ViVIDでは、「知識習得」→「自己選択」→「職の機会創出」というステップを目指しています。
ViVIDの生理用布ナプキン事業では、性教育や月経衛生などのトレーニングと同時に、テーラー(仕立て屋)からの製作指導を学校等、みんながすぐ集まれるところで実施します。
クラスで学んだことは、家族や友人と身近な話題に出来たり、自分のナプキンを作る体験から、新たな気づきを得られることを期待しています。
また、アフリカの多くの国では、テーラーという仕事は一般的で、安定したニーズがあり、技術習得をすれば、始めやすい職業の一つと言えます。そして、女性の自立を促す仕事にもなっています。
現在、セイチェレ村には、女性テーラーが多く見られ、今回の製作指導もセイチェレ村の女性テーラーが講師をします。
セイチェレ村の女性達が、”自分の未来を、自分の力で明るくすることに前向きになって欲しい”。そんな願いを込めて、ViVIDは、生理用布ナプキン事業に取り組んでいます。