支援者の皆様、大変お世話になっております。
さて、紅葉で有名になってしまった鶏足寺のことです。
活動報告の前述に、法華寺のことを書きましたが、本来、鶏足寺は本山で、己高山の山頂より少し下がった場所にありました。
私の曽祖父がまだ元気だった頃は、無住の寺となっておりましたが、毎年茅葺き屋根を修繕するため古橋の皆さんが茅を背負って登山されていたそうです。
元は観音寺といい、言い伝えでは住職が朝に鳥の声を聞き外に出ると、鳥の足跡がずっと繋がって付いていて、それを辿って行ったらそこに観音様の頭部があるのを見つけ、大切に持ち帰って安置したのが鶏足寺という名前の由来とされています。
さて、現在、観光客の皆様が紅葉を見に来られる鶏足寺は、法華寺と並び立つ別院だった飯福寺です。固定資産税が何かの登録がややこしい?みたいな話を聞きましたが、そのために鶏足寺と名前を統一したのだそうで、古橋の人はほとんどが「ハンブクジ」(アクセントはブに付きます)と呼んでいます。
この飯福寺、お話を聞きに行ったら面白いことを教えてもらえまして、あのお寺には酒造りの技術と小屋、道具が揃っていたそうで、当時、浅井家もその事でいろいろとやり取りしていたという文献が残っているそうです。
お寺なのに酒を造るというのは、当時なかなかに破天荒なことだと思うのですが、暗黙的に代々の領主は了解していたそうです。何しろ、とても美味しいお酒だったそうで、浅井家は何とかその技術をもっと広められないか事業展開に乗り出したみたいですが、飯福寺のお酒の美味しさを再現出来ずに断念したとか。
なんだろう? 気温とか湿度とかかしら?
そういうことも知って訪れられると、より面白い観光になるかと思うのです。
今回、大蛇変に
そのお酒も少しだけ登場していただきました。
ほんのちょっとですけどね。