2022/03/11 19:30
(株)文化財マネージメントの宮本です。
前回に続いて、像の修復の過程をお知らせします。
不動明王像の体幹部は2つの木材が接合してあります。
後世の絵具層を除去したことでその接合箇所が露出したので、そこに沿って解体します。
残念ながら墨書や納入品はありませんでした。
外からはわからない、像の内部の荒々しいノミ跡が見えます。
その後に頭部も解体し、全体が一旦バラバラになりました。
ちょっと痛々しい姿ですが、この後にちゃんと組み上げていきます。
一旦解体することできちんと接着することができ、強度が出て安定して立てるようになります。