牛を育ててミルクを搾る酪農家ですが、酪農家だけでは実はできないこともたくさんあるんです。
牛も生きているので、病気になってしまったり怪我をしてしまったりすることもあります。そんな時は、獣医さんに来てもらいます。牛の具合を見て、注射を打ったり、お薬を飲ませたり。時には手術することもあります。獣医さん、大変お世話になってます。
それと、牛も爪が伸びるんです。爪が伸びすぎると関節に負担がかかって足が痛くなってしまったり、そのストレスで病気になってしまったりすることもあり、牛の爪のケアは非常に大切です。「削蹄師」というプロがいます。牛のネイリストですね。(高秀牧場の牛さんネイリストはゴリゴリムキムキのかっこいいお兄ちゃんが多いです)
ほとんどの牧場では牛の妊娠は人工授精の技術を使っています。「家畜人工授精師」というプロもいます。
牛乳は牧場で集められる時も、工場でも、何度も検査を行います。牧場で全部の牛のミルクをサンプルを取って、1頭1頭の牛乳の成分を出したりもします。ありとあらゆる検査をしてくれるたくさんの人。
牛乳を運ぶ集乳車の運転手さん。
牛乳を集めて各乳業メーカーに売ってくれる人。
牛を運ぶトラックの運転手さん。
屠畜場で牛をお肉にする人。
そのほか、たくさんの人の手を経て、皆さんの食卓に牛乳やお肉は並ぶんですよね。牛に限らず、全ての食材がそうだと思います。
世界は誰かの仕事でできている、ってCMありましたが正にその通りです。
食は命!と常々思い無駄にしないようにしていますが、誰かの働きを無駄にしないように、ということでもあるなぁと思います。
酪農家だけでは牛乳を皆さんの元へ届けられないけど、たくさんの人のお陰で牛乳を飲んでもらえる、、、
みんなにとっても感謝しています。