防災士さんのお話のあとに、消防署に連絡をしてみました。
「平林は、土砂災害警戒区域、孤立集落になる恐れのある立地の場所にソーラーパネルができようとしています。防災の観点から、建設前に業者と話し合うべきポイントを教えてください。」
「ソーラーパネルについての対策は取っていません。消防署は、何かあったときには対応します。火災が起きたら連絡をしてください。」
防災は自分たちで、対策するしかないんだなと思いました。
もし、孤立集落になったときに火災が起きたら、ソーラーパネルには水をかけて消火することができません。陽があたっている間は発電し続けますので、水をかけると感電する恐れがあるからです。外国では、消防士の死亡例も出ています。
地域の消防団が、砂(土)や化学薬品を使って消火をすることになるでしょう。ちなみに、化学薬品での消火は、簡単ですが事前訓練が必要となるものです。
事業者が設置したものを、有事の際には、自分たちの暮らしを守るために地元民が自ら動かなければならない。やはり、それは納得行くものではありませんでした。
一度設置されると20年は稼働しますので、あるお母さんは「自分の息子が消防団に入ったときに消火させたくない」と言いました。それが親心だと思います。
写真は、こちらのニュースのものです。
つづく
もくじ
~プロローグ~はじまりの日
Episode1 二人だけのミーティング
Episode2 神様からの届け物
Episode3 防災に絶対はない
Episode4 地元民がやるしかない