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コロナ禍で置き去りにされがちな子どもの気持ちを聴く絵本を、より多くの人に届けたい

後回しにされがちな「子どもの権利」。2020年国連子どもの権利委員会が出した声明を元に、自主制作で作られた子どもたちの声を聞くための絵本を、より多くの人に届けるために、内容を再構成、ワークブックをそえたハードカバー絵本として刊行し、「子どもの権利」を社会全体で考えたいと思っています。

現在の支援総額

1,732,000

86%

目標金額は2,000,000円

支援者数

256

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/06/20に募集を開始し、 256人の支援により 1,732,000円の資金を集め、 2021/07/25に募集を終了しました

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コロナ禍で置き去りにされがちな子どもの気持ちを聴く絵本を、より多くの人に届けたい

現在の支援総額

1,732,000

86%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数256

このプロジェクトは、2021/06/20に募集を開始し、 256人の支援により 1,732,000円の資金を集め、 2021/07/25に募集を終了しました

後回しにされがちな「子どもの権利」。2020年国連子どもの権利委員会が出した声明を元に、自主制作で作られた子どもたちの声を聞くための絵本を、より多くの人に届けるために、内容を再構成、ワークブックをそえたハードカバー絵本として刊行し、「子どもの権利」を社会全体で考えたいと思っています。

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クラウドファンディング、40%達成しました。
たくさんの応援ありがとうございます。

実は、テキスト作業も大詰めで、仕事も大詰めで、
忙しい日々を過ごしています。

そうしたなか、気づけば120人もの方が応援してくれています…!
なんだかすごいなあってしみじみします。

ありがとうございます。


大学3年生から子どもの権利を自分事として学び始めたわたし。
特に権利条約の第12条に関心がありました。

第12条は、子どもの意見を表明する権利、参加する権利を示しています 。

日本ユニセフ協会によれば、「子どもは、自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利をもっています。その意見は、子どもの発達に応じて、じゅうぶん考慮されなければなりません。」と訳されています。

当時の私は、日本社会でもっとも奪われているのはこの権利ではないか、と思いました。


子どもの意見表明・参加の権利について調べたときに、
「参加する権利」の実践には、子ども議会や都道府県の政治に
参加することがあげられていました。

そうじゃなくて、もっと日常的なこと、日々の生活のなかでどうやって
実現するのかが、知りたい…!

当時も、そして現在も、私の研究の関心は、あまり変わっていません。


でも、研究フィールドがなかなか決まらない…。
そうしたなか、児童自立支援施設の歴史を研究されている二井仁美先生から、
児童養護施設で育つ子どもに配布されている
『子どもの権利ノート』という小さな冊子を紹介されました。


同時期に、私は、夏休みに子ども対象に「子どもの権利」を伝える企画に
参加することになりました。
偶然か必然か、そこに参加したのは、児童養護施設で生活している中学生でした。


研究で資料にあたり、調査をしながら、
そしてリアルに子どもたちと出会うこと、同時進行で
私は社会的養護で育つ子どもたちの置かれた現状を知っていきます。


↑1995年自治体で初めてつくられた大阪府の『権利ノート』

修士論文では、全国の『子どもの権利ノート』を収集し、
その役割「子どもに権利を伝える」、「権利侵害に遭った際の救済機関を伝える」
という視点から、テキストを読み込み分析しました。

『権利ノート』は、子どもが権利侵害に遭った際自身で行動し
自分の権利をまもる…子どもが権利の主体にすることを目指した冊子でした。

しかし、当時の『権利ノート』は、
子どもが自分の状況を判断するための暴力の定義の範囲は狭く、
24時間無料の救済機関は数自治体しか示されておらず、
子どもに役立つとはいえないものでした。


↑収集した『権利ノート』の一部

日本で組織的に子どもに権利を伝えようとする全国的な営みが
ほとんどないなかで、すべての自治体ではないものの
全国的に『子どもの権利ノート』が作成されていたこと
そのような動きは画期的なものでした。

でも、なぜ、このような内容の冊子になってしまうのだろう…。


もう少し社会的養護のことを学ぼうと
社会福祉学研究科の大学院博士課程に進学します。

そこで、大阪の社会的養護の当事者グループ
CVV(Children’s Views and Voices)に出会います。

そんななか、当事者メンバーから
「『権利ノート』はたいして役に立たない。
でも、そういえばその前後に体罰がなくなったかも…」と聞きます。


その「声」に触発されて、博士論文では、10年以上勤務経験のある
施設職員さんたちに『権利ノート』の導入前後で施設実践が
どのように変化したのかを聴き取り、その変化を明らかにしました。

力による指導が減り、子どもの「声」を聴き、
一人ひとりを大切にしようとする一方、
多くのジレンマも抱えておられることが明らかになりました。


それでも、権利を知ることは、大人たちの意識を変え、
具体的に子どもの生活が変わるのだと教えられました。


『子どもの権利ノート』に出会って20年、
社会的養護の当事者活動に参加して18年、
博士論文を書いて10年の時が経ちます。


2018年からはIFCA(International Foster Care Alliance)の
当事者の若者たちと一緒に
当事者の「声」が社会に、政治に
もっと届くようにという思いで活動を続けています。


活動しながら、考え続けるなかで分かったことは、
日本社会において家族を頼れないということは
子どもにとって非常に大きな資源を失うことであるということ、
支えあう家族を前提とした制度・政策、社会のありようのなかで、
子どもたちの困難さがつくられているということでした。


 この度出版予定の本、
『きかせて あなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』は、
この間の道のりで私が考えたこと、
当事者の皆から教えてもらったことをもとに書いています。


つらい状況にいる子どもが読んだときに
「絵本が、私の味方だ」と思ってもらえるように。
大人の人たちに、子どもの権利という視点を知ってもらうために。


あと少し執筆作業頑張ります。


◇CVV(Children’s Views and Voices)

https://cvvhomepage.wixsite.com/cvvosaka

https://ameblo.jp/cvv/

◇IFCA(International Foster Care Alliance)

https://ifcajapan.org/


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