本日応援メッセージをいただいたのは、IFCA(International Foster Care Alliance)という社会的養護の当事者参画をすすめる団体の子どもの権利擁護プロジェクトのみなさんです。
IFCA子どもの権利擁護プロジェクトでは、社会的養護(児童養護施設や里親)で育った経験のある当事者と、長瀬のような研究者や弁護士の方と一緒に活動をしています。当事者の想いや意見が制度や政策にもっと反映されるように、行動を続けています。
トップ画像は、昨年10月に厚労省の意見交換会で意見を述べた際のものです。
(IFCAブログ 厚生労働省の意見交換会に参加して)
今、私たちが取り組んでいるのは、カリフォルニア州の社会的養護の子どもの権利章典について語り合い、自分たちの状況をふりかえり言葉にしていく、という作業です。
カリフォルニア州では、当事者自身がケアにいる間に必要だった権利を言葉にし、それを法律にするというアクションを行い、実際に法律の条文になっているのです。「日本の社会的養護で暮らす子どもや、そこを育って人たちにも、同じような権利章典が必要!」そんな思いで活動をしています。
初回時、子ども時代に子どもの権利という考えを知らなかったユースからは「もっと早く知りたかった」という声がたくさんありました。今回はその思いについて語ってくれています。
子どものころに子どもの権利を知りたかった
~IFCA子どもの権利擁護プロジェクト~
IFCAユース
香坂ちひろ
カリフォルニア州の子どもの権利章典について学び、自分が社会的養護で生活していた時に自分の権利について知りたかった、教えて欲しかったと感じました。
社会的養護で生活していた時、もちろん実親家庭に居た時よりも安全で幸せでしたが、理不尽な事や大変な事もたくさんありました。
ですが、何か嫌な事があっても、「家にいた時よりもマシなんだから我慢をしなければ」と考えていました。もし、この時に自分に認められている権利について知っていれば誰かに相談したり、嫌な事を変えようと動く事が出来たと思います。
「権利」というととても難しいものに感じますが、子どもが安心して幸せに暮らす為に守らなければいけない約束が権利だと私は考えています。
どんな約束事があるのか明確にする事で、子どもに何か嫌な事や大変な事があった時、その子自身そしてサポートする大人が、その問題はどの約束事に違反しているのか、どうすれば解決出来るのかと一緒に考えていく事が出来るようになると思います。
子ども自身が自分の権利について知る事はとても大切なことではないでしょうか。
IFCAユースプロジェクト
https://ifcajapan.org/youth/index.php
IFCAプロジェクトC(コロナ禍における社会的養護の当事者たち)