クラウドファンディング終了まであとわずかになりました。
連日、応援してくださってありがとうございます。
活動報告は、これからも更新していきますので、本の完成まで楽しみにしていただけたら
嬉しく思います。
『子どもの権利ノート』の研究を始めてから
いつか行ってみたい場所がありました。
カナダのトロント市です!
『子どもの権利ノート』や、
社会的養護の当事者グループCVV(Children’s Views and Voices)が誕生した背景には、
カナダのトロント市の児童福祉実践が紹介されたことが大きくかかわっていたからです。
そして、絶対行ってみたかった場所の一つが
Parent Books https://www.parentbooks.ca/
でした。
今、確認したら、なんと閉店したみたいで、ちょっとショックを受けています…。
武田信子先生の『社会で子どもを育てる』(平凡社新書、2002年)でも紹介されています。
2014年2月、もうすぐ2歳になる子どもを夫に預け1週間トロントへ。
Parent Booksは、こんな居心地のよいソファーのある素敵な書店でした。
Parent Booksで出会う絵本たちは、私の絵本のイメージが変わるようなものでした。
例えば、上の写真の絵本は、下のきょうだいが生まれる予定で楽しみにしていたけれど、
何らかの理由で生まれなかった子どもに向けて書かれたものでした。
(ちいさなとびら カテゴリー:喪失
We had an angel instead https://chisanatobira.exblog.jp/238349329/)
ほかにも、刑務所にいる保護者に向けてのワークブックや
多様性について描いた本など…。
トロントで出会った絵本から私が学ばされたのは、
どんな状況にあっても、その子どもが置かれている状況について
子どもに分かるように言葉と表現を尽くして説明しようとする
大人の誠実さでした。
私自身、絵本に、児童文学に支えられて大きくなってきました。
子どもの内側を支える物語は、子どもの生きる力を下支えします。
日本に戻り、そうした質の高い絵本は、日本にもたくさんあることを知りました。
このような絵本があることを、子どもの仕事に就く人たちに紹介できないだろうか、
と考えるようになりました。
その話を児童養護施設の心理士をしている友人に話したときに、
「じゃあ、長瀬さんが始めれば」と言われ、
2017年8月、まずはwebサイトで紹介するところから始めました。
それが、webサイト「ちいさなとびら」です。
絵本は、子どもに今起きていることを伝える素晴らしい媒体です。
絵本を読んで、そこで受け取ったものを語り合う…。
それだけで子どもとの対話は始まります。
私は、そうした対話そのものが、
子どもの意見表明・参加の権利を保障する営みだと考えています。
日々のそうしたやりとりは、子どもが困難な状況に陥ったときにも、
つらい状況について気持ちを話し、
「助けて」ということを支えるのではないでしょうか。
どんな時も、子どもは、決してあきらめていません。
子どもの声を聴こうとする人と場所があって、初めて「声」は発せられるのです。
『きかせて あなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』を読んで
自分の気持ちを見つめてすっきりする子どもがいますように。
子どもの権利を知る子どもと大人が増えますように。
そして、子どもと大人の対話が始まりますように。
願いをこめる大人6人が集まって、
入稿までカウントダウンの日々です。
最後まで見守っていただければうれしいです。