みなさま、こんにちは。
発起人の一人、武石です。
ここ一週間のうちで、何人かの方が具体的な指摘をくださいました。
荒削りなのは薄々自覚しての開始でしたが、それを重々承知してのいま有り難みが身に染みております。
「話にならん」や「・・・」ではなく、質問してくださったり、エールをくださったりと、この3年間でいただいた良縁の数々に感謝しています。さて、今日はそれらのご指摘をもとに報告記事を書かせていただきます。
わたしはいまcafeシモキタトナリをやらせていただいておりますが、もともと「できるところまでやろう」という捨て身の気持ちでした。
一応児童養護施設を退職ののち、一年間ソーシャルビジネスの会社で「商売」の勉強をさせていただきましたが「商売感覚」までで、具体的な「販路」や「商品」のコネはないに等しいものでした。なにより「福祉」と「商売」のマインドを両立することは、少なくとも私には並大抵の作業ではありませんでした。そんな中でも3年目に突入できたのは「良縁」によるもの。それ以上の説明はございません。
今回は事業についてのお話なので、いままでの実績例をご紹介させていただきます。
それが、今回の提案説明につながっております。
(自立支援施設で出張カフェ職場体験。写真は、隙間時間に実施した、実際に販売するラインスタンプ作り。「一緒に仕事する」は弊社の変わらない重点活動です)
いまも大してお金にならない事業(あるいは活動)を続けさせていただいていますが、それがなんとか継続できているのも、二者の協力があるからです。例えば、発起人のお二人です。
ちょっと極端ですが「コンテンツ・イベント」を北山さんに、「商品・原価計算」を西さんに、コンサルティングあるいは協力いただいていています。
小さなことなら、くつべらマンの映画製作を北山さんに。会計監査を西さんに。もうちょっと大きな活動・事業ですと、例えば「出張販売+コンテンツイベント+職場体験」です。福祉の実施(職場体験)と、弊社コンテンツの集積(ここで撮れたくつべらマンの映像をもとに、教材動画をつくっています)+販売(売上、利益)を同時実施しています。私一人では、どうにも福祉要素が大きくなり、赤字になりがちなのですが、二者が入っていただくことで、全体の事業としてのバランス(つまり持続性)が最低限保てています。これが持続できることはとてもありがたいことで、ここで体験してくださった子が、いま弊社に立ちよりくださっていて、関係が続いています。
この入り口にあたる「協働」は、外部の立場にある二者との共同PJだから継続できているのです
例えば、そういった連携と分担です。
そのほかの具体例が、北山が前回ご紹介した①「くつべらまんPJ」であり、上図の写真にある②「出張販売+職場体験プログラム」事業です(ややこしくなるので省きますが、前所属の株式会社MNHさんも基盤になってくださっています)。
くつべらマンPJ。商品生産/広報/キャラクターをそれぞれで分担し、それぞれの資産(およびネットワーク)で実施しました。趣意はとにかく「小さな社会課題解決へ挑戦!」。
(②現活動の前身となる臨時販売のワンシーン。職場体験が自ら必要を見極めPOP作り。当日の販売の接客OJTとブースのイベント企画を「北山」が、事前のPOP製作と陳列と商品セレクトの解説を「西」が。私が事前の教育プログラムの実施と、当日のフォローを。このときの体験生がいまでも弊店に来店してくれ、その後を教えてくれる)
私たちのような小さな組織(あるいは個人事業主)にとって、チャレンジはリスクが非常に高いです。実施の場合にはリスクを最小化し、実施は瞬発力が必要になります。その場合は、一から全部を自分で担うよりも、PJ単位で連携して役割分担したほうが、保有の経験・資源にのっとった専門性の発揮に注力することができます。
私たちは好きでこのような活動を続けているのですが、これらの取り組みに特徴を見出すとするならば「社会実験的」であるということです。すごく傲慢な言い方をすれば「前例がない(実際はそんなことはないと思いますが)」。すごく秀でた福祉的効果があるわけではないし、ものすごい売上をあげたわけでもない。ただ具体的に、一つの小さな課題に取り組んでいる。要素を比較した時に、掲載いただいた新聞記事を参考にすると、そういうことになると思います。
今回ご紹介はしていませんが、他ところどころで様々な方のご協力があります。新聞記者の方が、説明のこつを教えてくださったり。長く福祉に携わっている社会人の方が、福祉的効用のポイントを絞ってくださったり。学習ボランティア活動を長年されている方が、イベントの学習機能を高めてくださったり。福祉現場の方が、活動にベストマッチングな児童を連れ出してくださったり。
こういった、実際的な事業の関係(者)を「見える化」したい。というのが私の狙いです。もし弊社の意義が「社会実験例の創出」にあり、その成果が「共有」することで価値が見出されるなら、その母体自体の実態を「見える化」することが全うだと思います。その形が「株式会社」という仮説です。しかもそうなれば、もっと仲間が得られるかもしれない。そして、おいおいは、心もとない私だけでなく、複数人で一緒に現拠点を運営できるかもしれない(小声「そしたら私はもっと現場に専念できる!」)。そんな気持ちです(ほかの発起人たちとはそこまで合意とれていません)。
いままでは協力してくださる方は、結果的にボランティアだったり(それでいいと言ってくださるのですが)、商品を購買してくださる片方向のビジネスパートナーだったのですが、もし株主という形があるのなら「株主になってください(一緒に経営してください)」とスッキリ言うことができます。いまよりは当事者として一緒に「何か」を続けることができます。私はそういうことがしたいのです。
わたしたちと、資源共有/課題共有/PJ共有/拠点共有してくださることに興味のあるお方。Cafeシモキタトナリが危うくなる前にぜひ、ご参画のほどよろしくお願いいたします。