ご案内ちらしには記載できませんでしたが、10月2日公演当日、ガラス作家 田上惠美子さんによる「蜻蛉玉源氏物語全五十四帖」を展示して頂くことになりました。
紫苑語り会主催の語り会では何度か展示させて頂き、また蜻蛉玉を帯留めに作りかえて頂いた作品をご提供頂き、その帖の象徴、そして御守りのような気持ちで身につけさせて頂いており、ささやかながら展示もさせて戴いている作品ですが、今回は全五十四帖総てを舞台の正面に一列に並べてご覧戴く予定です。コロナ禍において、ご覧になる方が一つところに固まらずにご覧頂けるように、また、能舞台のラインの美しさにかさなるように五十四の巻それぞれの薫りを秘めた蜻蛉玉がずらりと並ぶのはきっと壮観だろうと思い、提案させて戴きました。
ガラスの様々な技法を駆使して、帖の魅力が小さなガラスの宇宙に籠められています。
物語の中の、一般的な中心場面ではなく、田上惠美子さんが独自の切り口で感受された物語が表現されていて、そのお話しを伺う度に、「そこに着目〜!?\(^O^)/」と盛り上がったりしています。感性の人 田上惠美子さんの源氏物語世界を是非お楽しみ下さい。