2021/06/28 15:46
毘沙門堂の中に祀られていた毘沙門様ですが、災害後はお隣の山江村の歴史民俗資料館に保管されています。
山江村歴史民俗資料館では、水害で被災した仏像や神像を一時的に預かり、展示されています。
中にはどこから流れてきたのかわからない仏様もありました。
この中で一際大きい仏様が大柿毘沙門堂の毘沙門天様です。全高2メートルあるそうです。文政6年(1823年)に作られた記録がありました。
毘沙門天様の足元には黒焦げになった仏像が寝かせてあります。
実はこれ、大柿毘沙門堂の先代の毘沙門天様なんです。毘沙門堂は幕末に火災に遭い、その後に現在の毘沙門天様が作られたんですが、火災に遭った先代の毘沙門天様も廃棄せずに大事に保管されていたものが、今回の水害で発見されたのでした。
昔から毘沙門天様を大事に祀ってきた、大柿地区の人々の想いが伝わってくる気がします。
毘沙門天様が安心して帰ってこられるように、一日も早く毘沙門堂を修復したいと思います。