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文化服装学院に通う学生に「先行投資」する、新たなファッションの楽しみ方を提案!

「もし今買った服が、将来何倍もの価値を持つとしたら…」そんな夢のような話を、ファッションの未来のために実現させます。将来デザイナーとして活躍する可能性を秘めた文化服装学院の学生たちを結集、彼らの作品を販売します。彼らが数十年後にトップデザイナーとなった時、販売した服は現在の何倍も価値を持つはずです。

現在の支援総額

378,700

108%

目標金額は350,000円

支援者数

67

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/06/07に募集を開始し、 67人の支援により 378,700円の資金を集め、 2021/07/30に募集を終了しました

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現在の支援総額

378,700

108%達成

終了

目標金額350,000

支援者数67

このプロジェクトは、2021/06/07に募集を開始し、 67人の支援により 378,700円の資金を集め、 2021/07/30に募集を終了しました

「もし今買った服が、将来何倍もの価値を持つとしたら…」そんな夢のような話を、ファッションの未来のために実現させます。将来デザイナーとして活躍する可能性を秘めた文化服装学院の学生たちを結集、彼らの作品を販売します。彼らが数十年後にトップデザイナーとなった時、販売した服は現在の何倍も価値を持つはずです。

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クラウドファンディングの開始から、約1ヶ月が経ちました。支援総額は316,700円となり、目標金額の90%を達成しております。ご支援、応援をしていただいき、ありがとうございます。


さて、今回のTIMESIBLEでコレクションを発表するデザイナーに迫るインタビューを掲載いたします。

第2回は、橋本菫(はしもとすみれ)へのインタビューになります。

彼女の服作りに対する思い、今回のコレクション、将来の目標などについての話を伺いました。


(聞き手 鈴木遼平)


打ち込めることに、飛び込んできた


___現在通っているコースは、他のデザイナーとはちょっと特徴的だよね。


橋本 ファッション工科専門課程、ニットデザイン科で勉強をしています。デザイン専門のコース、パターンメイキング専門のコース、ニット専門のコースに分かれているんだけど、ニットは他の服と作り方が別だから、特別にアイテムとして分けられている。


___作り方が別というのは、どんな点で?


橋本 一般的な服(布帛)は、生地を選んで形作っていくよね。けどニットは、糸を編んで行って形にする。生地から自分で作っているような感じかな。そうなると作り方は変わっていく。

なんだか絵を描いているような感覚で製作ができて、表現の自由度も高いから、ニットデザイン科を選択しました。



___文化服装学院へ進学しようと決めたのは、どんな経緯があった?


橋本 もともとは、高校の雰囲気もあって、大学に行かなきゃいけないって思っていて、空間デザイン(美術館の展示や撮影環境のデザインなど)を学ぼうと思っていた。それでも、だんだん自分のやりたいこととずれてると思い始めたんだよね。自分が打ち込めることを勉強したいと決意して、文化服装学院に進学することを決めた。


___俺は菫と同じ高校出身の同級生だったけど、大学進学命!な雰囲気だったよね。


橋本 高校の先生には、大学へ行くように直接指導されたよ(笑)。文化には大学卒業後にもいけるし、ってね。けど、それでいろんな進路先を検討できたし、文化で頑張ろうと決心するきっかけも作ってくれた。結局、文化に進学して大正解だったよ。


___出身も、静岡県浜松市で俺と同じ。小さい頃から服が好きだったの?


橋本 記憶は鮮明ではないけど、小学生の頃、クラスに将来の夢を発表する掲示があった時に、ファッションデザイナーになりたいと書いていたみたい。

それと、ショップ店員になりきる「ガールズモード」っていうDSのソフトに熱中していた。ゲームはほぼしていなかったけど、それだけやり込んでたってことは、小さい頃から服に興味はあったのかもなぁ。


本格的に服を好きになったのは高校生の時。たまたま父親のクローゼットをあけてみたら、ヴィンテージのナイキの古着やスニーカーが出てきて、可愛かったんだよね。そこから古着にハマって、ヴィンテージのナイキをたくさん着ていた。


好きを探すことを、大事にしたい


___菫には、インスタグラムに1万人近くのフォロワーがいるけど、始めたのは古着を好きになった時と同じころ?


橋本 そう。最初はナイキの古着をあげて、コーディネートを提案してた。高校2年生の頃かな。

そこから、大きなウェブメディアに取り上げられることが増えて、フォロワーがどんどん増えていった。最初は、なんでこんなにたくさんの人が自分のインスタを見ているのかよくわからなくて、半分信じられなかったな。


___高校3年の途中から、菫は軍物を着るようになったよね。インスタも、そんな提案が多くなってた。 


橋本 東京へ行って出会った人で、100年前のアンティークのエプロンを着ている方に出会ってから、服に対する見方が変わって、アンティークやミリタリーを着るようになった。単純に100年前の服って着れるんだ!という衝撃があったし、流行り廃りを超越したような服に魅力を感じた。インスタで色んな人に、この魅力を伝えたいとも思っていた。


___今は、スタイリングをあげたりというよりも、自分のアートワークだったりを投稿しているね。


橋本 服を作る手間暇や作業の魅力を知った今、SNSに対して疑問を持つようになったんだよね。服って結局人が苦労して作ってるし、、、私は、その手間暇や価値を理解している人と向き合いたい。この考え方は製作者のエゴかもしれないけどね。

というのも、インスタやTikTokは、わかりやすくて情報が簡単に手に入る反面、「好きを探す作業」を省いてしまっているように感じる。1人1人にそれぞれ好きなものがあるはずなのにね。

他人が紹介していることを吟味せずに食べる機会がSNSによって増えた。けれど、本当に楽しいのって自分で色んなお店を回ったり、色んな服に挑戦してみたり、色んなカメラを探してみたり。そういった「好きを探す作業」を惜しまない人が、私のインスタに集まってくれたらいいなって思うな。


___この話題はとても感覚的で繊細だから難しいけど、皆がSNSの在り方について再考しないといけない時期に来ているかも。


橋本 より多くの人が「好きを探す作業」を忘れないでいてくれるといいな。そうすれば、今までにはなかった楽しみや驚きが見つかるはず。



無宗教、多様な文化で育ったからこそ


___次の話題は、今回のコレクションについて。「文化」という言葉から服を作っていくのが今回のテーマだけど、菫はどんなアプローチをしたの?


橋本 他のメンバーは、「文化」という言葉から和のモチーフや昔のヨーロッパの風土の着想をしてコレクションを製作してるけど、私は「文化」という言葉から特定の表現をするのが進まなくて、そこで自分が無宗教、多様な文化の中で育ってきたことに気づいた。きっと日本人には、自分と同じように無宗教で生きている人が多いよね。だから、特定の文化にフォーカスするのではなくて、「文化」という概念そのものを服に落とし込もうと考えた。


___なるほど!難しいけど、どんな方法でそれを表現するの?


橋本 「文化」という言葉を辞書で調べたら、「民族や社会の風習、伝統」「各時代に伝承されていくもの」と書かれていることが多かった。確かに、人から人に伝わっていくものが大きくなって風習になったり、伝承されていったりするよね。「文化」という言葉だと大袈裟だけど、音楽や芸術に触れたときでも同じで、受け手が何かを感じなければ伝わらない。まとめると、「文化」というのは、受け手の心に響き、感情を揺さぶって繋がり、生まれたものだと理解したんだ。

そこで、すごく抽象的なモチーフだけど、「文化」つまり連なる衝撃や感情の揺さぶりを服に表現しようと決めた。例えば、連なりを表現する方法としてパーツとパーツのつながりの線をあえて波打たせたりしている。


___そういうことか!普通とは違うアプローチで面白い。しかも、無宗教、多様な文化の中で育った日本人には親しみやすい提案になるかもしれないね。


橋本 デザイン発想までの紆余曲折があるから伝えるのが難しいけど、伝わるといいな。「文化」という言葉の意味そのものや私なりの「文化」を、服に落とし込もうと思っている。



美容師さんとお客さんの距離感で、服を作りたい


___TIMESIBLEで先行投資に必ず成功します、とは言えないけど普通と違うことをしている面白いデザイナーが集まった。


橋本 デザイナーとして爆発的に有名にならなくても、TIMESIBLEに参加したデザイナーが何かに付け抜けるといいよね。陶芸家とかでも。


___菫は何をして突き抜けよう?(笑)

将来の目標を教えてください。


橋本 今の私は、大量生産するよりも手編みのニットを販売したい。自分で編んで、規模が小さくてもお客さんと向き合って、そんな形で服を作れたら。自分の名前が自分の触れていない服に乗るのが、ちょっと違和感なんだよね。それなら、ロットは少なくなるけど自分が作ったニットをお届けしたい。


___受注生産なら、現実的だね。


橋本 そう。実際に買ってもらった人にも会って話したいし、受注生産が理想的。私は美容師さんとお客さんの距離感が素敵だなって思っていて、髪を切るという仕事を越えて話したりするよね。服のデザイナーって隠れているイメージがあるけど、自分のニットを着てくれているお客さんとは近い距離感でいたいな。






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