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買うことも借りることもできる私設図書館「針鼠書房」を船橋にオープンします!

 絵本から小説、郷土資料まで、世代を選ばず誰もが気軽に本を手に取れる街を目指して、店内総ての本が買うことも、借りることもできる私設図書館兼書店「針鼠書房」を船橋につくります。  商店街の一角に作る、BOOKSTORE+Libraryは、買い物しなくても気軽に立ち寄れる地域の交流空間を目指します。

現在の支援総額

560,000

112%

目標金額は500,000円

支援者数

78

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/06/21に募集を開始し、 78人の支援により 560,000円の資金を集め、 2021/07/30に募集を終了しました

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買うことも借りることもできる私設図書館「針鼠書房」を船橋にオープンします!

現在の支援総額

560,000

112%達成

終了

目標金額500,000

支援者数78

このプロジェクトは、2021/06/21に募集を開始し、 78人の支援により 560,000円の資金を集め、 2021/07/30に募集を終了しました

 絵本から小説、郷土資料まで、世代を選ばず誰もが気軽に本を手に取れる街を目指して、店内総ての本が買うことも、借りることもできる私設図書館兼書店「針鼠書房」を船橋につくります。  商店街の一角に作る、BOOKSTORE+Libraryは、買い物しなくても気軽に立ち寄れる地域の交流空間を目指します。

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リターンをさらに追加しました!(7/22)

 本棚を組み立て、電気を直し、少しずつですが一歩ずつ針鼠書店オープンに向けて準備中です。多くの方からご支援いただき、一部リターンの在庫が無くなってしまいましたが、新たなリターンも増やしつつ本や人だけでなく、地域の色々なものが集まる本屋さんになりつつあります。残り期間も僅かとなりましたが、ぜひ応援してください。

~◆~◇~◆~◇~◆~

リターンを追加しました!(7/15)

 千葉県船橋市に地域の交流空間となる新しい書店を開設する本プロジェクトに対し、船橋の仲間がたくさんのリターンで協力してくれました。本だけでなく、地域の色々なものが集まる場所を目指していきますので、ぜひ応援してください。

~◆~◇~◆~◇~◆~


はじめに・ご挨拶

 千葉県船橋市から今までにない新しい書店「針鼠書房」をはじめます、岡直樹です。
学生の頃から、生まれ育った町で地域活性に取り組みたいと思い、本に関わる活動をしてきました。

 この1年、新型コロナで世の中が大きく変わり、僕の回りにも大変な思いをしている方がたくさんいます。馴染みのお店も閉まってしまい、町が穴だらけになってしまった気がします。
 自分達も大変ですが、こんな時代だからこそ、地元の商店街の一角で、今までの取り組んできた得意分野を活かしながら、新しい社会のなかで新たな取り組みに挑戦できたらと思います。

(ららぽーとTOKYO-BAYにある船橋市観光協会にて)


このプロジェクトで実現したいこと

 「針鼠書房」は、店内の総ての本を購入できるのはもちろんのこと、誰でも無料で借りることができる図書館としても利用できる書店です。街なかの小さな書店は日本中でどんどん減っています。公立の図書館もコロナで休館をしたり、公共施設の更新で先行きは不透明です。
 絵本から雑誌、小説まで、あらゆる年代の人が同じように買い物ができる、地域社会にとって貴重な空間が失われている現在、新たな形で気軽に本を手に取ることができる場所をつくり、高齢化・少子化・在宅化などが進むなかで、ポストコロナ時代の地域の交流空間を目指します。

 そもそも、僕が大学1年生の時に立ち上げたNPOでは、民設民営の公共図書館づくりに取り組んできました。多くの方に読み終わった本を寄贈してもらい、それを蔵書としボランティアが交代で店番をする民間の図書館です。
 最初は単に駅前の便利な場所で夜遅くまで開いている図書館があれば、通勤通学途中に使うのに便利だなぁという思い付きで始めたのですが、多くの方が本を持ち寄ってくださり、様々な人がボランティアに参加してくれるうちに、静かな公立図書館とは違う、にぎやかな空間が生まれました。
 ちょっとした空きスペースに本棚を置いて民間図書館を作ることで、色々な人が気軽に利用できる場所が作れることに気づき、以来現在までに全国114か所に民間図書館を作っています。

(酒屋の一角に作った民間図書館「前原駅前ぶどう畑の図書館」)


  各地の図書館は、それぞれ地域の方が本を借りたり、買い物のついでにちょっと立ち寄ったりと多くの方に利用して頂いています。今回のプロジェクトでは、この誰でも無料で借りることのできる民間図書館に「本屋さん」としての機能もプラスして、図書館としては無料で利用でき、欲しい本は買うこともできる「書店」にリニューアルし、今まで利用する機会のなかった方々にも本屋さんとして本を購入してもらうことで、より多くの方が気軽に利用できる施設を作りたいと思います。


プロジェクトを立ち上げた背景

 令和元年の年末、図書館を作るNPOとは別に、空き家再生を目的とした社団法人「地域力研究所」を立ち上げました。図書館という仕組みで人が集まる場所を増やす活動を進めている中で、だれも住んでいない家が増えていることを感じたのがそもそものきっかけです。
 平成30年の総務省統計によれば、全国で7.3軒に1軒は空き家になっており、直前の5年間で26万戸も増えています。人口が減る中、家やマンションを新築している訳ですから当然といえば当然です。

 みんなが駅前などの便利な場所の新しい家に集まる一方で、昔からの住宅街の古い家はポツポツと空いていき、まちがスポンジ化しているのです。こうした家を放っておくのではなく、片付けやリフォームを行い、シェアスペースや民泊などの形でみんなで使うことができれば、古い住宅街も単に穴だらけになるのではなく、住民は減っても寂れない地域づくりができるのではないかと、空き家再生に取り組みます。

(誰も住まなくなって1年後、空き家再生は片付けからスタートします)


 しかし法人設立直後の新型コロナの蔓延と緊急事態宣言等により、地域の交流空間を創出する事業はなかなか本格始動できずにいます。2020年1月に空き家1軒、2月に商店街空き店舗1室を借り事業に取り組むも、3月よりコロナの影響で開店を延期。宣言が開けプレオープンしましたが、再度の自粛要請等を受け現在も民泊はオープンできず、商店街のスペースは制限下で一部開店していますが、当初予定していた24時間営業は当面の間スタートできそうにありません。

 そこで、現在の施設を活かし人が密集しすぎず、一方ほどよく地域の方々が気軽に利用できる書店としてできるだけ早く開業し、世の中の環境が落ち着いた折には、泊まれる書店や、本を買うこともできる図書館としてグランドオープンしたいと思います。

(シェアスペースとして動画撮影やボードゲームの会などで利用され始めました)


これまでの活動

 大学入学以来約18年間、生まれ育った地域や社会をより良くする為の活動や事業などに色々と携わってきました。

 図書館のNPOや空き家の研究所のほか、分かりやすい観光地ではないベッドタウンで如何に来街者を増やしていくかに取り組む船橋市観光協会や、地域で活躍し、また地域の役に立ちたいと思っている有志で自分が貢献できる力を紹介する冊子船橋人物図鑑など多くの仲間とともに地域活性に取り組んでいます。

 その中には、飲食店を経営していたり、ステージに立ったりしている仲間もたくさんいて、多くの人が新型コロナの影響を受けながらも、唇をかみしめながら日々頑張っています。そんな仲間の力も借りて、協力しながら地域を支えていけるような場所を増やしていきたいと思います。


資金の使い道

・内装工事費
・本の準備費用
・クラウドファウンディング手数料
・リターン諸費用、送料等

針鼠書房船橋本店(本町4-34-13)

(船橋市本町通り耐火建築の2階です。)

実施スケジュール

6月中旬~7月末:内装工事

現在鋭意工作中(7/5)

7月中旬~8月中旬:本や備品の搬入

本棚を先に作りました(7/15)

8月中旬:プレオープン

9月上旬:針鼠書房グランドオープン

※新型コロナの状況をによりスケジュールが変更となる可能性があります。


リターンのご紹介

 針鼠書房の本は、図書館貸出用に総ての本に蔵書バーコードシールが貼ってあります。この本を購入した際には、このバーコードを隠すための蔵書票をあしらったオリジナルシールが領収書と共に印刷されます。このオリジナル蔵書票を用いたオリジナルグッズのほか、地域活動に取り組む多くの仲間と一緒にリターンを用意しました。

〈 500 円 〉針鼠書房オリジナルポストカードで開店のお知らせをお送りします。
〈1,000円〉感謝の気持ちの御礼メール
〈2,000円〉クリアファイルとポストカード
〈2,000円〉一文字扇子
New! 〈2,000円〉オリジナル手ぬぐい(濃鼠色)
New! 〈2,000円〉オリジナル手ぬぐい(若草色)
〈2,000円〉誰かの心に寄り添える言葉のポストカードセット
New! 〈3,000円〉船橋かるた
〈3,000円〉VoiceArtistオリジナルソングのシングルCD
〈3,500円〉特殊詐欺撲滅ソングほかCD3枚セット
〈3,500円〉しあわせカチューシャ
〈4,000円〉焼き菓子詰め合わせ
〈4,000円〉オリジナル手ぬぐい【OUT OF STOCK】
〈5,000円〉「美の花火映像集」&レプリカ花火玉
New! 〈5,000円〉パクチーのペースト&お菓子セット
〈5,000円〉日本一のクラムチャウダーと人参ポタージュ
〈5,500円〉サクラの丸太から切り出したオリジナル木皿
〈6,000円〉デジタル似顔絵
〈6,000円〉小松菜とホンビノス貝のコロッケ
〈10,000円〉針鼠書房船橋本店の個別見学会
〈15,000円〉民間図書館のNPO正会員プラン
〈15,000円〉空き家再生の研究所一般会員プラン
〈20,000円〉空き家と図書館見学ツアー
〈70,000円〉写真&メッセージビデオ制作
〈100,000円〉世界にたったひとつのプライベートコンサート【OUT OF STOCK】


最後に

 ずいぶんと長くなりましたが最後まで読んで頂きありがとうございます。
この一年半、世の中は新型コロナによって大きく変わりました。目の前の大きな課題に隠されていますが、それ以前の社会課題は依然として大きく横たわったままです。
 少子化も高齢化も着実に進んでいますし、これに伴い空き家も増えれば商店街の空き店舗も増えていきます。そんな時代において、自分たちが生まれ育ち、そして日々の生活を送る自分たちの町は、自分たちで守り育てていくしかありません。

 日常的にふらっと立ち寄りおしゃべりをしたり、ちょっとしたイベントが毎日のようにあって人が集まったり、夜な夜な吞んで歩いたり、そんな楽しい毎日を過ごせる地域を取り戻せるように、少しずつですが自分ができることで地域活性に取り組んでいきたいと思います。

 ぜひ皆さまのご支援ご協力をよろしくお願いします。

令和3年6月

 岡 直樹

<All-in方式の場合>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最新の活動報告

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  •  いよいよ残り2日です。現在までに50名以上の方からご支援頂きました。本当にありがとうございます。 今日時点の本棚ですが、オープン時には9割以上変わっている予定です。僕のセレクトが並びますのでお楽しみに! ここ2回ほどは、抽象的理念的な話ばかりだったので、最後に具体的にやりたい事を5つほど。1.人が集まる場所を作りたい! 本を買うだけだったら、アマゾンは便利だし、船橋の駅前にはときわ書房があるし、津田沼に行けば丸善もあって、何も僕が今さら本を売る必要は無いんです。だったらなぜ本屋をやるのかというと、人が集まる場所を作りたいんです。 いま本棚の中に夜のカフェエラスを飾ってますけど、こういうカフェだったり、船橋だったら飲み屋さんだったり、人が集まる場所はたくさんあるんですけど、お茶や食事をしなくてもちょっと過ごせる、時間つぶせるような、近くまで来たしちょっと寄ってみるかって感じの、ふらっと寄れるところが良いんですよね。 ちなみに、僕は書店か電気屋が、買い物もしないのについつい寄っちゃうところなんですけど、そんなイメージでしょうか。まぁ高速電脳みたいなイメージですが、伝わるかなぁ?2.気軽に本を手に取って欲しい! 本を買って読む人って、きっと年間でそれなりに買ってると思うんです。図書館で借りて読む人も相当読むと思うんですよね。じゃあそれ以外の人はどうかって、本を読む習慣もなければ、きっかけもないと思うんですよね。 最初に図書館を作ったとき、ほんと駅の目の前で、乗り換えの人を中心に毎日目の前をたくさんの人が通って行くんです。そこでたくさんの人が本を借りてってくれたんですけど、工事で一時地下にいた時、同じビルでも下まで来てくれる人って1~2割ぐらいだったんですよね。 つまり、気軽に手に取れる環境や、出会うきっかっけをちゃんと作るだけで、もっと皆さん本を読む機会が増えると思うんです。 個人的には大きな書店大好きですよ。津田沼丸善愛用してますし、日本橋に行っても丸の内に行っても舞浜に行っても丸善寄りますし。代官山も函館も良かったし、名古屋行ったら三省堂寄るし、やっぱり大きな書店はとても良い! でも大きな本屋さんはそうそうできないし、小さな書店も減っているし、本を買える場所はコンビニでも何でもあるけど、本を選べる場所はどんどん減ってる。 日用品や食品で言えば、大きなスーパーはやっぱり楽しいけど、近所のコンビニは便利で、ついつい使っちゃう。図書館や本屋さんも一緒で、大きいところは大きい良さが、小さいところは小さい良さがあって、小さいからこそたくさん作ることができて、たくさん出来てくるとそこにはまた別の価値が生まれてくると思うんですよね。 なので、大型書店があり、町の本屋さんがある中でも、僕は小さなBOOKSTOREを作りたい。3.本のある生活を広げたい! 今回のプロジェクトの概要文ですが、「絵本から小説、郷土資料まで、世代を選ばず誰もが気軽に本を手に取れる街を目指して、店内総ての本が買うことも、借りることもできる私設図書館兼書店「針鼠書房」を船橋につくります。  商店街の一角に作る、BOOKSTORE+Libraryは、買い物しなくても気軽に立ち寄れる地域の交流空間を目指します。」なんて書いてまして、ここに総て集約されているんですけれども、 いままでのNPOの活動って+Libraryだったんですよね。駅ビルに図書館を作り、パン屋さんにも図書館をプラスして、今も保育園やマンション、老人ホームなど色々な施設にライブラリーをプラスしてきたんです。そして、図書館を世の中にひとつずつ足していく活動はこれからもNPOで続けます。 今回の僕が個人で取り組むのは前半のBOOKSTOREの部分です。色々重複しますけど、図書館は図書館の良さがあって、書店には書店の良さがある。かぶる部分もあれば、重ならない部分もある中で、図書館はこれからもNPOで地道に続けますので、僕は小さなBOOKSTOREで皆さんに本を届けられたらいいなと思っています。4.蔵書票を作りたい! 最初の頃の活動報告で蔵書票について書きました。今よりもずっとずっと本が貴重だった時代に、この本は自分の大切なものだと表すために、デザインにもこだわりたくさんの蔵書票が生まれました。蔵書票そのものもアートですが、小さな紙片には本を大切に思う気持ちが込められていると感じます。 僕自身、毎年何百冊も本を買い、じっくり読んだり、ちょっと読んだまま放置されたりまちまちですが、気軽に手に入るが故の大量生産大量消費になりがちで、読んだこと忘れて同じ本買ったりするわけです。 これから針鼠書房が扱う本は、新刊書籍も古本もごちゃ混ぜで並びますが、ここで購入した証であり記念となる蔵書票を皆さんに活用してもらいたいと思います。デザインも増やし、蔵書票だけでも楽しんでもらえるような、もっと本を大切に思ってもらえるような仕組みを作っていけたらと思い描いています。5.ゆっくり過ごせる和室にしたい! 現地を見に来てくれた方には、ちょこちょこお話ししているのですが、店舗の全体的なイメージは東求堂です。室町から続く日本の象徴的、基準とも言える空間を目指します。 今回の場所は、狭くて急な階段を上らないといけない上に、靴を脱いで上がるような使い方をしてきたので、今回もそれを踏襲します。靴脱いで上がらなければならない時点で、一般小売店舗としては相当にハードルが高いのですが、その分ゆっくり過ごしてもらえるような空間づくりを構想した時に、僕のイメージは同仁斎でした。 かと言って、全面畳敷きにするつもりもなければ、違い棚なんて本を並べづらい棚を作るつもりもないんですけど、今回は和のイメージです。 この1年ぐらいは、コロナの事もあり、外と中の境界が曖昧になる方向を向いていたんですよね。室内に芝を張ってテントを組んで屋内公園を作ったり、庭に畑を作り縁側を通して家の中と外を曖昧にしたり。換気とか、外に出ちゃダメとか、そういう時節的な面では良い試みだったと思うんですが、今回はちゃんと隔離して、独立した空間にしたいなと。 さて、そんな感じで、8月末のオープンに向けて本格的に準備を進めます!岡直樹 もっと見る

  • 残り4日となりました。連日たくさんの方に支援頂き、本当にありがとうございます。昨日に引き続き、針鼠書房の理念的な話を・・・ 今回のプロジェクト紹介本文の冒頭に、【今までにない新しい書店「針鼠書房」をはじめます】 と書いているのですが、これは本当に新しいのでしょうか?古い本を売っているお店は世の中にたくさんあります。新しい本を売っているお店もたくさんあります。両方売っているお店もそれなりにあります。 では無料で本を貸している本屋さんはあるのでしょうか?もしかしたらあるかもしれませんが、少なくとも僕は知りません。その点では新しいかもしれませんが、書店も図書館も皆さんが昔から知っているサービスです。目新しさはありません。それが一応「新しい書店」と言えるのは、旧来の仕組みを組み合わせて新しい価値を生み出そうとしているからです。 僕の今までの取り組みの多くは、すでにあるものの組み合わせで新しい価値を創り出しています。例えば民間図書館は、読み終わった本を集め、ちょっとしたスペースを活用し、ボランティアの皆さんに時間を提供してもらった組み合わせで、公立図書館と比較すれば破格の費用で小さな図書館をたくさん作っている訳です。 僕は情報ステーションでも観光協会でも、この地域資源を活かすをテーマに活動しています。そして空き家再生の地域力研究所のテーマは「再構築」です。文字通り、活用されていない資源を組み立て直す事をメインテーマとしています。日本を再構築したい! 江戸幕府成立前後より増え始めた我が国の人口は、江戸後期には一定水準で安定するものの、明治維新から爆発的に増えはじめ、2度の大戦を経てその勢いは留まることなく膨張してきました。 食糧事情の改善と公衆衛生の向上により、生活環境が良くなったことが根底にありますが、戦国時代の終焉により戦死者が出なくなった事、明治政府の富国強兵により政策的にひと世帯当たりの人数が増やされた事、そしてまた終戦により戦死者が出なくなった事など、大きな戦いの中で我が国の人口は増え続けてきました。 この間、平野部のみならず中山間地域においても農地を広げ、これに伴い住宅・村・まちを広げてきましたが、各まちにおいては生活に必要な物を揃え、道路・鉄道などの交通インフラ、電気・上下水道・ガス等の生活インフラ、学校・公民館等の教育施設、そして住宅、商業施設、また神社仏閣などの建物が全国に整備されてきました。 しかし、西暦2000年を過ぎいよいよ人口のピークを迎え、ここから急激な減少局面へと突き進みます。 人口爆発に合わせて整備したまちや建物や設備は、ピーク時から半分になろうとしている人口の中で、使う者も支える者も刻々と居なくなっています。 足りないものを整備する時代から、余るものを整理する時代へ、戦いの中で大きな強さを求める時代から、個々の資源を活かすことのできるしなやかな時代へと我々はこの国を再構築しなければならないと感じています。一.新たに物を製造するのではなく、すでにあるものを活かし、新たな価値を創造する社会へ。一.効率を重視した画一的なものではなく、そこにある資源を活かした、特色あるものを創造する社会へ。一.短期的な利益ではなく、持続可能な発展をめざす社会へ。一.利益を奪い合う対立関係ではなく、価値を高めあう競争関係を築くことができる社会へ。そんな、新しい社会にむけた取り組みの一つとして、針鼠書房を作ります。ポストコロナ時代の社会再構築 去年と今年で、世界は大きく変わりました。社会の変化が前倒しになっただけと見る人もいますし、ほとぼりが冷めたら元に戻るという人もいます。これからの社会がどうなるのかは分かりませんが、きっとまた同様のパンデミックは遅かれ早かれ起こるでしょうし、元通りの社会にはなりません。未だ我々は渦中にいて、目の前にはまだまだたくさんの問題が残っています。 目の前の課題に集中しなければならない時ではありますが、かと言って今までの社会問題が解決したわけではありません。依然として横たわったまま我々の行き先を塞いでいます。 全世界では人口が増え続け、地球規模の課題は人口爆発です。他方、我々の暮らす日本は人口減少があらゆる課題の根底にあります。人口が増えている時代の大量生産大量消費から、人口が減る時代のすでにある資源を活かし新たな価値を創造する社会への変化が必要ではないでしょうか?本が、人が、色々なものが集まる書店。購入して所有することも、借りて共有することも選択できる書店。地域の資源が集まり、交じり、組み立て直して、創造し、共有できる空間。そんな場所にしていけたらと思っています。岡直樹※CFからクーポンが配られていますのでよかったらお使いください。 もっと見る

  •  さて、残り5日です。写真は東京湾から眺めた富士山、本文と何の関係もありません。 時間も限られますし、オープンまではあとひと月あるので、CFの最終盤はあらためて針鼠書房の話を。色々と重複するかと思いますが、ご容赦ください。民間図書館の意義 大学1年の時にNPOを立ち上げた時は、資本が要らないのでNPOを選び、事業の中身よりもまずは思いついたことを形にするところからスタートしました。地域活性という領域を選んだのも特に理由はなく、単に船橋が他所と比べた時に良いと感じていなかったからかと思います。 WEBやイベントなどをやっているうちに、はたと図書館を思いつき、これまたよく考えもせずに実践あるのみで、ひとりで図書館づくりを始めました。利便性や効率重視のはずの事業コンセプトが、多くの方とのかかわりの中で変質していき、人の交流が次第に柱になっていきます。 いま思えば、はじめのうちは色々な人が集まって、たくさんの本が集まって、単に色々と集まる流れの中にいるのが楽しかったのかもしれません。それが、図書館が増えるにつれ、それぞれに集まるようになり分散していくようになります。僕からすると散っているのですが、そこで最初に出会った人からすると、そこに集まっているんですよね。 そのひとつ一つで喜んでくれる人がいて、最初の頃はそういう人たちの顔を全部見れたので、それが嬉しくて図書館をどんどん増やしていくわけです。 その結果、ある時から知らない人が増えていきます。最初は本の寄贈者、次いで図書館の利用者、そのうちボランティア。そうして、知らない人が増えていき、知っている人よりも知らない人の方が多くなった位から、僕の興味は街から社会に移っていきます。 それまでとやっていることは大して変わりませんが、イベントや図書館で街に人を集めるだけだった活動が、その場所や機会に意義が生まれ、それを少しずつですが共有していきます。サードプレイスの様な理論を持ち出したり、文化と経済の持続的発展のようなまちづくりを定義したりしていきます。 その結果、地域社会で失われつつあり、これからの時代でより重要となるファクターは「多世代交流」であると至り、その創出のために改めて民間図書館を「地域の多世代交流が自然と生まれる場所」と定義します。理念の共有と事業の展開 こうして、自分たちの存在意義と提供したい価値を明確にし、ただひたすらに図書館を増やしていきます。数年間ですが怒涛の勢いで100か所近くまで増やし、事業づくりに邁進します。最初の0-1フェーズと1-10フェーズの次の段階です。当然のことながら段階によって僕の役割も変わっていきます。事業づくりから組織づくりに変わったと今振り返ると思います。 あまり中期的な視点での運営をしていなかったので、総て後からの検証ですが、理事を増やして意思決定手続きを明確にし、理事を公募してガバナンスを強化、多様性を重視し年代に幅を持たせ、誰でもオブザーバー参加できるようにしてオープンにしていきます。計画性は無かったものの、今振り返ってもそれなりに必要な手を打ってきたのではないかと思います。 そして最後に、組織の継続性を最優先した時の選択が代表交代でした。19で始めた団体ですから、70歳ぐらいまで働くと半世紀もの間代表が変わらないわけです。企業であれば構わないと思いますが、散々地域活性を謳ってきたNPOですから、当時の僕のガバナンスについての倫理観では、自分が代表を続けることが許容できずに、数年の移行期間をもって退任に至ります。(とか言いつつシレっと代表復帰しているので何も言えませんが、長くなるので別の機会に)地域力研究所の設立 意義もあり、型もできた図書館事業ですが、事業発展と共に捨てたものもありました。本以外の部分です。たくさんの図書館を維持管理し、これからも増え続けるであろうNPOの図書館事業は、限られたリソースを本に関する部分に集中することで発展しました。結果、全国に広がると共に本以外の事ができなくなりました。 NPO代表を降りた私は、組織づくりではなく、元の事業づくりからやりたいと思い、空き家再生事業に取り組みます。千葉県内にエリアを限定し、一つ一つに手間をかけて再生していくこの取り組みは、NPOでどうしても諦めざるをえなかった部分が詰まっています。 外から見ると大して違いはないように思うかもしれませんが、今までの経験と勝ちパターンを活かしつつ、自分のやりたい事を少しずつですが形にしていきます。結局、どこの空き家も本に関わる施設になっていますし、数を増やしているので、本質は変わらないなと自覚はしているのですが、それでもひとつ一つに今までよりも時間をかけられるようになったのは、僕にとってはとても嬉しいことです。そして針鼠書房 情報ステーションで図書館を作り、本をきっかけに人が集まる取り組みを進めました。地域力研究所では空き家を再生し、建物を生まれ変わらせることで空間資源を社会で共有する取り組みを進めています。 今回、個人で取り組む針鼠書房は、いままでの本や空間の経験を凝縮したうえで、人に軸を移した拠点を目指したいと思っています。 皆さん普段図書館に行きますか?本屋さんに行きますか?これはきっと本屋さんの方が多いでしょう。だから今回、僕は本屋さんを作るのです。もっと皆さんが行きやすくするために。 本を買って読むときに、人を感じますか?その本は誰かが書いています。その本は誰かがデザインしています。その本は誰かから買ったはずです。その人たちの顔が浮かびますか?色々な人が携わってその本はいま貴方の手に渡りました。それをもっと感じて欲しい。 本屋さんなので本売りますが、別に買わなくても良いんです。図書館も兼ねるので無料でお貸しします。でもちゃんと返しに来てください。返さないと針鼠に刺されます。 ここも僕が色々な場所で取り組んできた社会づくりの一環です。むしろ本拠地といってもいいかもしれません。でもここで多世代交流しなくても良いんです。色々なことがつながればそれで充分です。地域社会と多世代交流 世の中は色々な人で構成されています。社会とはそういうものです。全体としてはそうなんですが、細かく見てくと小さなコミュニティがたくさんあって、社会とはその集合体です。このコミュニティ、放っておくと同質化して排他的になっていきます。仕組みや意志の力でそうならないようにすることもできますが、本質的にはそういうものです。 現代の経済はそれをさらに加速させます。例えばフィットネス、女性専用だったり、ハードな物だったり、年配の方がゆっくり過ごす場だったり、ターゲットを絞り、そこに向けたサービスに手中することで収益性を上げていきます。 つまり、世の中は自然に分断されていくのです。その一つ一つの中にいる分には、そこそこ居心地も良いでしょう。しかし、全体では色々な人で構成されているので、あまり内向きになってしまうと自分の枠から出れなくなってしまいます。 だからこそ、色々な人と接する機会を持ち、適切なコミュニケーションを持てる能力を持たなければ、現代社会はとても生きづらいでしょう。 さて、子供が生まれて保育園に預けるのが当たり前になった現代、小中高と誰もが進学し、大学も全入といわれる中、今この国に生まれる子どもたちは生まれてからの約20年間を、同い年の友人らと教室の中で過ごします。 兄弟のいない子も多いでしょう、おじいちゃんやおばあちゃんと同居している子も少ないでしょう、家には両親しかいません。部活動や習い事でもせいぜい一つ二つしか歳の違わない同世代だけでしょうし、どこに行っても先生の保護下です。 そんな環境で20年にわたり育った子どもたちが、就職を機に、先生も同級生もおらず、あらゆる世代、様々なバックグラウンドを持った人たちに囲まれた社会に放り出されるわけです。 かつては家の前の道路で遊んでいれば、近所の色んな人が声をかけてくれたかもしれません。でも今はマンション内で挨拶禁止なんて貼り紙がされる時代です。失われたものを嘆いても元には戻らないので、必要ならば新たな環境を作っていくしかありません。 いまの僕には、本に関わる活動しかできませんが、この針鼠書房を拠点に、少しでも様々な人が自由に集えるオープンな場を増やしていけたらと思っています。岡直樹 もっと見る

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