(山形市の料亭千歳館で、ご当主の話を伺っている研究会の会員)
(株)文化財マネージメントの宮本です。
当方と一緒に今回のプロジェクトをおこなっている「山形歴史たてもの研究会」についてご紹介します。
山形歴史たてもの研究会は、平成16年、山形県内の古いたてものを愛する市民によって活動を開始しました。
それ以前の平成12年頃にも同様に活動を行っておりましたが、古い建物や周辺景観の保全活動を推進するため、会の名称を現在の「山形歴史たてもの研究会」と改めました。
山形県内外の地域を電車や徒歩でめぐり、文化を物語る建物を発掘し、時には持ち主の方とお話をさせて戴き、写真や文章に記録しています。
平成13年には、結城泰作氏が山形旧市内に残る建物の正面画24点を描き、「やまがたレトロ館絵地図」を作成致しました。
その後一部建物の解体ということもあり、改訂を重ねて現在に至っています。
結城氏は研究会員が撮影した写真や資料を基に、精密なペン画を描きました。
研究会では、地域に密着した郷土館や、銀行、郵便局等で原画展を開催し、歴史的建造物の価値を市民へ発信しています。
また、県外からのレトロ館愛好者のまち案内・説明、シンポジウム企画・開催、及び県内外との交流を深める活動を行っています。
平成20年には、東北専門新聞連盟・東北専門記者会主催による「地域づくり社会活動顕彰表彰」を受賞いたしました。
研究会の活動については、東北文化友の会発行の『まんだら』vol.29をご参照ください。
また、会員の小林和彦は、平成19年より山形コミニティ新聞紙上へ「レトロ山形再発見」を連載し、山形レトロ館の魅力を発信しております。
(旧山寺ホテルの大広間でおこなわれた研究会の模様)