NAGISA DINING スタッフが奥能登塩田村さんへ”かん水”(塩分濃度の高い海水) を取りに伺いました。
平釜の大きさの次に、釜屋の中にある大きな胴桶のことも教えてくださいました。
胴桶は、かん水を溜め、ろ過する桶です。
「竹炭や黒炭、砂でろ過するけど、棕櫚(しゅろ)の木の皮も使うよ。」
?しゅろ?の木?
「棕櫚の木は、お寺の鐘つきの棒の木ね。」
「繊維状の毛のみたいな木の皮が良いろ過装置になるんよ。」と浜士さん。
ろ過装置まで天然素材なんですね!
かん水のろ過に鐘つきの棒の木が使われていると聞くと、何とも有難い気持ちになります。
お客様に出すものだからと、さらに丁寧に手ぬぐいでろ過したかん水を容器に詰めてくださいました。
分けていただくかん水には、
塩づくりの歴史も手塩にかけられた手間暇も想いも全てが詰まった貴重な重みがあります。
「今度は体験しに来たいです!2日間コースもあるんですよね?」と帰り際に食い気味に聞くNAGISAスタッフ。
「おいでおいで、実際に体験すると塩づくりで大切にしていることを身をもって感じることが出来るよ。」
帰るころにはまた行きたくなっている。温かい人に会える奥能登塩田村さんです。
知ってもらいたい!
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釜屋へかん水が運ばれるまで
海水を汲んで海岸を10回程往復し塩田へ運びます。
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約600リットルの海水を約40分間かけて、塩田に均等に撒きます。
撒いた海水の水分を早く乾燥させるため、塩田の砂に筋目を入れます。
(↑この作業を朝6:00までに完了)
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その後8時間程、太陽にあてて乾かします。
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8時間程度乾燥させた砂「かん砂」を集めます。
集めた砂を入れる「垂舟(たれふね)」と呼ばれる木製の箱を組み立てます。
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砂の入った垂舟の上から海水を流し込み、砂に付いている塩の結晶を垂舟下部の溜池に溜めます。
その溜まったかん水を釜屋まで運んで、釜炊きが始まります。
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かん水は、塩分濃度24%程度になるまで約6時間煮詰め荒炊きをします。
荒焚きしたかん水を一日程度冷まし、竹炭・黒炭・砂が層になった胴桶でろ過します。
このろ過後の貴重なかん水を、
NAGISA DININGの「手塩にかける」塩づくり体験のために分けていただいています。