昨日は、鋸南町のとあるお宅へ伺いました。
改装予定の建物の土壁を提供していただいた方のところです。切り取った土壁は、パクチー銀行の内装の一部となります。駅から真ん前の正面玄関を入って最初に目につく場所に設置される予定です。
クラウドファンディングの説明文にもありますが・・・。
SOTOCHIKUとは、社会に散らばる古いものを新しい空間の素材として活かすこと。風雨にさらされた壁など、一見捨てるしかないと思われるようなものに価値を吹き込む手法です。
誰かにとって不要なものを利用して、カッコいい内装を作るのが、パクチー銀行のパートナーであるグリッドフレームという会社です。その「不要なもの」をただもらってくるだけではありません。「不要なもの」に値段をつけ、その60%の金額をNPOに寄付します。そして、「不要なもの」を提供してくださった方は、後日領収証を受け取り、寄付控除を申請することで所得税の還付を受けることができます。
内装の依頼者:時間が作り出した唯一無二の素材を手にいれることができる
SOTOCHIKKU素材の提供者:所得税の還付を受けることができる
NPO法人:寄付が集まる
古いものを活用できるだけでなく、NPOの社会的活動もサポートできる仕組みとなっています。詳しくはこちらをご覧ください。
https://sotochiku.com/donor/
SOTOCHIKUは素晴らしいコンセプトだと初めて話を聞いた時に感じましたが、古いものが出るタイミング(家を壊す時、など)と内装をつくるタイミングがマッチしないとつながらないので、そこが課題になると思っていました。そういう物の流れを意識する人が増えることで、パクチー銀行の一側面としてSOTOCHIKUのショールーム的な要素を持たせたいと考えています。
鋸南のお宅の土壁は、この仕組みによるNPOへの寄付の第一号となりました。僕も、寄付契約をする場面に立ち会うことができ、嬉しく思っています。そして、素材を提供してくれたご夫妻は、土壁の撤去から契約までの流れを一通り体験してみて、その流れを体感として理解してくれたようです。契約完了後、「親戚の家の◯◯が・・・」とか「今住んでいる近所にこんなものがあって・・・」と、さらなる素材提供の可能性を語ってくれました。
同様の体験を積み重ね、SOTOCHIKU素材の流通を促し、「鋸南が宝の山になる」を現実のものにしたいと思います。鋸南で時間の経ったものが、東京その他各地で使われる日がだいぶイメージできるようになりました。
町を歩いたり走ったりしてSOTOCHIKU素材を発見した人のために、SOTOCHIKUシャルソンというFacebookグループを用意しています。
https://www.facebook.com/groups/656991205261508
また、SOTOCHIKU素材を使って内装をしてみたい人は、パクチー銀行に遊びに来てくださいね!