〘 君たちが扉を咬んだ 日 〙
期限が切れた日
この子たちは、うつむき嘆いた。
愛護センター(殺処分施設がある)へ行く日
この子たちは、気が狂うほどに怒った。
里親さん譲渡のため空港へ行った帰り道
この二人の存在を知り、何とか保護をしようと
県民ボラさんと話し込み、時間切れ三分前にセンターに連絡をし
手を差し伸べた命たち・・。
二匹のうちの雌の方(しのぶちゃんと命名)の姿を見て
私は驚愕する。
牙を出し、暴れるその姿は
この寸前までの現実と全身で戦う姿であり
キャリーに入れようものなら、その扉を噛み千切らんばかりに
頭を振りながら拒絶していた。
君は救われたんだよ
君は戦いは終わったんだよ・・
と、言い続けながら不妊、去勢手術と
メディカルチェックをしてもらいに病院にその足で向かった。
雄(チビと命名)の方は終始、背中を向けたまま
しのぶちゃんは、先ほどとは別犬のように静かに地面を
見つめていた。
この安堵した表情を見たとき
多忙も困難も振り切り、この子たちの引き出しの手助けが
出来たことに感謝をする。
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《2000pjよりのお願い》
現在、わんにゃんランド建築に向かって確実に進展をしております
何もない山林の土地であるため、原始の状態から施設を起ち上げることの厳しさを今更、実感している次第ですが、だからとして立ち止まることも後退することも許されません。
どうか皆様のお力を、恵まれない野犬たちのためにお貸しください。
2000の野犬たちを救え!プロジェクト