ジョイグル!
昨日に引き続き、今日はCDのご紹介です。
8世紀~12世紀の東インド周辺を旅した仏道行者たちによる仏教詩集「チャリャー・ギーティ」。
素晴らしいジャケットだと思いませんか。
この画は、画家の武田尋善さん【http://www.hiroyoshi-takeda.com/】にお願いいたしました。
元々は、パルバティさんご自身が描かれる予定だったのですが、どうしてもご多忙でまとまった時間が取れず、武田さんの画を見せたら「ぜひお願いしたい」ということになりました。
「砂漠の中を、傘を差し、向こうに去っていく僧侶とその足跡」
パルバティさんからのこのイメージを受けて、武田画伯に自由にイマジネーションを広げて描いていただきました。
この画をいただいてからというもの、私自身、何時間ただ眺めて過ごしたか分かりません。
縮小印刷でだいぶ潰れてしまうのではないかと危惧していましたが、思っていたよりもずっと細かく再現されてくれて、嬉しい誤算です。
潰れるかもということもあったので、内側のデザインには絵の細かいところを活かしたデザインをお願いしました。(すごくかわいいですよね)
そう、銅版画(銅版画なんです!)の彩色なしバージョンは、盤面に使わせていただきました。
デザインは、布施順美さん【https://www.instagram.com/feve_3/】にお願いいたしました。
昨日は50cmの頃からの付き合いの方が登場しましたが、彼女は120cmぐらいの頃? つまり、小学生以来の付き合いです。
同じ画塾にも通っていた親友で、今はデザイナーとしてのキャリアを積まれています。
デザイナーにデザインをお願いする際、色々なやり方があるようですが、私の場合は、基本的なコンセプトをお伝えした後、配置など細かいところはデザイナーの勘にお任せするという形です。
(周囲に絵を描く人間が多いこともあり、デザイナーもアーティストとしてしか見ることができません)。
今回のデザインは、まずはとにかく、この画を活かすこと! ということがありましたが、配色に関しては、「開いた時に暖かく、明るい感じがするような構成にしたい」とお願いしました。
入稿までの数日、二人三脚のように作ったのが、大変ながらも楽しかったです。
ところで、お気付きになられたかと思いますが、ご覧の通り、このジャケットは基本的に英語表記になっています。
というのも、実はこのCD、パルバティ・バウルとも相談いたしまして、インターナショナル仕様になっております。部数を増やしても費用としてはさほど変わらなかったこともあり、この、皆様のご支援で実現しましたこのCD、彼女と共に世界中を旅し、各地の人の手に渡ることになりました。
日本語版の歌詞カードも、素敵なものをご用意いたしました。
まだ私の手元には届いておりませんが、こちらも武田画伯の画を活かしたデザインになっておりますので、届き次第ご紹介したいと思います。
手にするとそれぞれ本当に小さな物なのですが、何でもたくさんの人々の工夫や手が入っているんだなあと、しみじみと実感しました。
あとは、歌を聴いてのお楽しみ!
個人的には、「チャリャー・ギーティ」はバウルという枠すら超えて、最もパルバティ・バウルらしい歌であるように感じています。
皆さまが楽しまれることを願ってやみません。
ところで、昨日校閲者のご紹介の際に出した書評サイトですが、何とURLが間違っていました…大変失礼いたしました。
ウェブ上では既に修正いたしましたが、メールの方でお読みの方は、今一度こちら【honzuki.jp】をご確認いただければ幸いです。
リターンの発送も、もうすぐ。
明日は、公演ツアーの詳細をお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
「バウルの響き」制作実行委員会
佐藤友美