2021/07/16 11:00

都内某所に○○の取材に行ってきました

宇野です。昨日は「モノノメ」創刊号の最後から3番目の取材に都内某所に足を運んできました。創刊特集のテーマには「都市」を選びました。ただ、従来の都市論とはかなり毛色の違ったものになると思います。だからグローバルな都市間競争のなかで東京がどう生き残っていくかとか、都市開発計画を地域コミュニティがハックすることで「街づくり」が盛り上がる、とかそういう「儲かりそうな」話とか「ほっこりするいい話」を期待されているとちょっと肩透かしかもしれません。

その代わり、僕が考えているのは一度「人間の目」を捨てて都市を読むというものです。コロナ・ショックの波が東京に押し寄せたとき、具体的には最初の緊急事態宣言のとき、僕は無人の都内を走るのが好きでした。そこには人間が人間のために造った都市から人間だけが排除されている奇妙な空間が広がっていました。空も川も、建物も道路も、木々も花も、鼠もゴキブリも何事もなかったかのようにそこにいた。僕はこのとき、考えました。一度人間「以外」の目から都市を見てみよう、と。

人間間のコミュニケーションと都市を考えるとき、僕たちはいまサイバースペースにはまだ担えない実空間の機能とは、という視点からしか語ることができなくなっている。だからあえてここはそうではなくて、都市という空間そのものを、土地そのものを考えてみたい。人間が他の人間と交流するための場ではなく、他生物や事物に触れる場としての都市を考える。人や街の生物やモノや建造物がそこに存在し、変化する条件を考える。こうした視点から現代の都市を再照射することで、最終的には別の角度から人間にとっての都市を考えることに回帰する。そのような、特集を考えています。

そして昨日はその最後の取材として、ある生物の姿を追いかけて都内某所に足を運びました。そこはトラックとコンテナとその生物の街で、東京の一部とは思えない街でした。人間が主役から退場したその街は、ある意味、僕が考えた今回の特集にピッタリの街だったと思います。僕たち人間の街をバックヤードとして支えているのは、このような人間外が主役を務める街です。

そしてそこで、出会った彼/彼女たちは、1匹1匹性格が違っていて、梅雨明けの暑さに対しても日陰を縫うように移動する個体もいれば、茂みの中から出てこない個体もいて、中にはすべてのやる気を失ってぐでっと寝転んでいる個体もいました。この街で、彼ら彼女らがどのように過ごし、どのような問題に直面しているのか。そんな彼ら/彼女らの視点から、人間の街をもう一度考えなおしたとき、何が見えてくるのかといったことを記事にしていこうと思っています。写真、可愛く撮れたので楽しみにしておいてください。

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