世界的に、コロナウィルスのデルタ株の蔓延により、連日感染者が増えている状況です。
そんな中、カンボジアでは、7月29日~8月12日までの期間、多くの州で軽度なロックダウンの措置が取られました。
今年4月のレッドゾーン指定による封じ込めを経験している身としては、今回の措置は軽いもののように思えます。
PM9時~AM3時の外出禁止。
各種施設の閉鎖。
店内での飲食禁止。
集会等の制限。
アルコールの販売禁止。
などが政令により指示されています。
これに違反した場合には、当然のごとく逮捕、強制連行並びに違反金の徴収という罰則が設けられています。
特に、開始早々、夜間外出違反者が連夜捕まるという事態がプノンペンでは起きていますね。
さて、8月1日からカンボジアでは、プノンペン州とカンダール州において12歳以上17歳以下を対象にワクチン接種が始まりました。
下のWEBサイト「プノンペンポステ」でも、報じられています。
下の写真は、8月1日(日)のある地区の接種会場の様子です。
並んでいるのが、中高生だとわかりますね。
恐々ながらも、ワクチン接種を受ける子どもたち。
筋肉注射ですから、ほとんど痛みはありません。
カンボジアでは、すでに全国民の50%以上が2回のワクチン接種を終えています。
私もすでに今年の5月~6月にかけてワクチン接種を完了しています。
これまでに、ホテルやカフェ入店時に、このカードの提示を求められましたので、非感染を証明する有効な手段になっています。
今回、学齢層にまで広め始めたことは、明らかに早期の学校再開につながることになるでしょう。
実際に、
国際連合、カンボジアに学校再開を要請 人材開発の低下に危機感
のような国連からの勧告を受けているカンボジア。
2021年2月から続く学校閉鎖により、都市部ではオンラインの授業で対応していますが、地方では、ほとんど学びが行われていないのが現状。
便利で裕福な都市部の子どもたちと不便で貧しい地方部の子どもたち。
コロナが生み出している学力格差はかなり深刻な状況です。
私は、支援活動に携わる立場として、半年間も学びから放置された子どもたちが大勢いることを案じています。
たとえ学校が再開されても、この穴をどのように埋めていくのかが教育現場では大きな課題となっていくことは間違いありません。
なお、カンボジア政府は、併せて3回目のワクチン接種をブースターショットとして、最終接種から6か月間置いた後、全国民に接種する意向を発表しています。
中国製シノヴァックを接種した人には、アストラゼネカを接種することになるようです。
私の場合には、計算上今年12月以降になると予想しています。
現在、学校に出入りしたり、業者と交渉したりするときにも、2mの距離を保ったりして、結構気を使います。それでも、ワクチン接種カードを見せると、心なしか安心していただけます。(まあ、100%陰性を証明するものではありませんが・・・)
そんなわけで、しばらくの間は、カンボジア入国に限らず、海外渡航にはワクチン接種と陰性証明が必須要件になりますので、こちらにお越しの予定のある方は、日本で早めにワクチン接種を完了しておくことをお勧めしています。
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国際協力NGO チアフルスマイル
代表 松田 辰弘
Tel 050-3442-4663(Japan)
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