カンボジアでは、現在も学校が閉鎖されている関係で、子どもたちの姿が未だに見えないことをまずはお許しください。
こちらの写真は、スバイリエン教員養成校の36期生たちです。
彼らには、主に数学の授業における指導方法、分数の指導法、図形の求積方法における指導、比例の基礎、各種教材の作成方法などを具体的に指導してきました。
親子以上に年の離れた学生たち。1年間、我が子のような感覚で彼らの学びを見届けさせていただいたことを思い出します。
最終学年での2か月にわたる教育実習期間を終えた学生たちが、私へのサプライズのプレゼント企画を行ってくれました。
カンボジアでの贈り物は、ケーキが定番です。ろうそく消しをじっと見守る学生たち。
この時に、私は学生たちに、以下のようなことを伝えました。
教師としての仕事は、決して楽な道ではありません。
あなたたちの存在そのものが、子供たちに大きな力を与えるんです。
そのことを常に忘れず、一生をかけて成長し続ける教師になってください。
支援に関わった立場として、こんなにありがたいことはありません。
思い出すと、なぜか、目頭がウルウルしてきます。
心と心がつながり合うことが、異文化を背景とした支援活動では最も大切なこと。
彼ら彼女たちの文化を理解し、中に入り込もうと努めたからこそ、指導した内容も心の中に浸透していったものと思います。
今は、教育現場に立ち、子どもたちを指導しています。
今になって振り返れば、私が彼らにあげたものはすべてお金では買えないもの。
無形の財産なんです。
それらが子どもたちに生かされ続けていくことが、私がこの国に残した支援といえましょう。
カンボジア支援で必要とされることに、教師を育てることが挙げられます。
これからカンボジア支援に関わろうとしている方々には、現場の教師たちをエンカレッジすることも大切な支援のひとつだとご認識していただければと思います。
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国際協力NGO チアフルスマイル
代表 松田 辰弘
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