平成5年にピークだった切り餅は簡単に作れることから同業者がどんどん増え、価格も低下し、うちのような手作りではとても対抗できなくなってしまいました。
次にやってみたのが、現在も続いている揚げ餅です。今ではどのメーカーさんんも作っている揚げ餅は実はうちが最初に作ったのです(^O^)/
最初の頃は小さな揚げ餅機を使っていたので、生産量が少なく、夜中の2時頃まで揚げていたこともありました。鍵林の揚げ餅は国内産のもち米を、洗って、蒸して、胴搗きと言う機械の臼杵で搗きあげて、ナマコと言う形に手でまとめて、それを冷蔵庫で数日冷やし固めたもの切断機で、薄く切断、それを移動乾燥機で風を当てながら乾燥し、その後火炉(ホイロ)でゆっくり温め、品質を均質にしてから関西から取り寄せたこめ油で高温でさっと揚げます。
揚がった揚げ餅はそれぞれの味の違う醤油をふりかけ再び乾燥して、それを平たいコンテナに広げ、積み重ねて数日自然に冷やし、それから人の手で袋詰めするのです。
ずいぶん時間と手間暇がかかるでしょう?でもその手間暇が美味しい味の決め手になるんですよね(^^)/
お醤油の振りかけ方もすぐ真似をされました。栃木の大メーカーの社長さんとお会いした時、冗談でチクリと「真似しましたね」と言ったら、「鍵林さんは良い品物作りますよねえ」と褒められていい気分になりそれで終わり(;^_^
菓子業界では製法特許でも取っていない限り真似し真似されごっこが常套の世界なので、いかに他の人が真似できない美味しい製品が作れるか、が重要なのです。
鍵林は前述の大メーカーさん(当時年商50億とか)の足元ににも及ばない零細メーカーですが、同等に話を聞いていただけて嬉しかったことを覚えています(^^♪
これからも大手さんには負けない小さいメーカーだからこその優れた製品を後継者に作ってもらいたい!ですよね(*‘∀‘)
さて、目標額まであと一息となりました。私のお話もたくさんたまりましたね。更なるご支援を頂くために、そしてもっと鍵林の歴史を知って頂くために、明日も頑張りますね♡
今日もたくさんのご支援、本当にありがとうございました。<m(__)m>