10月に入っても日中はまだまだ汗ばむ日が続いています。昨日も2カ月ぶりに工房いらした方に作業をして頂いておりましたが、すかさずエアコンONです。こうしてエアコンの稼働が普通にできるのも、こちらでのご支援あってこそ、です。皆様の温かいご支援、ありがとうございます。さて、2Fの工事も本格的に進んできています。前回お伝えしたガス工事(先行配管分)も無事に終了。長年使っていなかった給湯器も動作が怪しかったので、これを機に新調しました。ところで、キッチンの床が剥がれている状態はあまり見る事がないと思います。(普通に生活していれば、見る機会はないですよね。)じつは、こんな感じです。床を貼る為の下地、配管、それに電気配線。住宅でしたら加えて断熱材も。この築52年の鉄骨造の建物はこんな感じです。今の私たちの視点で見ると「いや、これはイカンでしょ」と言う部分も実はあったりします、時代のせいかもしれません。 特に設備関係の配管や電気の接続部を見ると、『ん~。。。』となります。ただこうした施工の積み重ねが、今の私たちの規範を作ってきたのだと思います。比較すると今では、二重三重に安全策が講じられてきています。そして、経年で当然に傷んだ箇所もありますので、しっかりと補強も行なって10年は使えるようにしておきます。(この後何年、の考えも大事です!)今回の工事を通じて、そんな気付きも得られてきました。実に面白い発見だと思います。それでは引き続き、皆様のご支援をお待ちしております。
リノベーション の付いた活動報告
活動報告に少し間が空いてしまいました。ここのところ、製作物やらリノベーションやらで結構な負荷が掛かってきていますが、ビルのアップデート工事もしっかりと進めていきたいところ。先日、届きましたエアコンx4台がやっと取付け完了となりました。今日の日中は若干ですが汗ばむ気温だったので、早速エアコン稼働。とても普通の事ですが、エアコンなしに今年の夏を乗り切った私たちにとっては感慨深いものがあります。工房をご利用いただいた方にも「やっとエアコン付きましたね。」と気が付いて頂けたご様子。少しずつではありますが、また一つ環境が整ってきた実感があります。さて、今週は2Fキッチン廻りの一部を解体していきます。一旦は残した部分ではありますが、再考した結果、もう少し空間に広がりを持たせる事を優先して、天井面を連続させるように整えていきたいと思います。こうした「やりながら考える」は、柔軟性が高い反面、時間が余計にかかる側面があります。オープン日も少し見えてきていますので、スピードアップしながらアップデート工事を進めていきたいと思います。soiro living 松本啓太
お伝えしておりますように、ビルのアップデート工事に伴って3つのご支援をお願いしています。1つは、ビルづくりのアイディア募集。2つ目は、インターンの募集。3つ目がこちらの資金サポートです。この2つ目のインターンですが、意外なことに女性からの応募ばかりなのです。正直、ちょっとした新鮮な驚きだったりします。募集前の勝手なイメージですが、学生さんや社会人1,2年くらいのモノづくり好きの男性が応募するのかな、と思っておりました。ところが、皆さん女性です。今のところ100%。それぞれに「こんな事が知りたい」「身に付けたい」といった事情は有るようで、何やらモノづくりのスキルを上げたいのだそうです。と言う事は、ちょっと遠巻きながらもDIYのサポートを実践編で行っている、とも言えそうです。そして本日、初めてのインターンの方をお招きして長い時間お付き合いいただいたのでした。こちらもどうなるのか見えない部分も正直ありましたが、それでもこちらのお願いに対してしっかりと応えて頂けました。半日以上慣れない作業に疲れも出たかと見受けられましたが、それでも充実した日になったような表情を最後に見れた時は、それはそれで嬉しいものです。私たちも「10月以降新たなスタッフさんが増えたりするのならば」という仮定の話を実証していきたいとの思いもあります。シンプルに人手不足で手伝って欲しい部分も勿論ありますけども。双方にとって、有意義な一日であったと思っています。同時に、もう少しこうしたら良かったな、と言う部分も見つかり、また次のインターンの日が今から楽しみです。soiro living 松本啓太
私たちのビルであるsoiro building(ソイロビルディング)は昭和44年竣工、築52年のものになります。そこそこに古い。でも、古すぎる訳でもない。そんなビルです。このビルを取得した時のお話ですが、実は建物価格は有って無いようなもので、広告でも写真は外観のみでした。ですから、売主さんと仲介業者さんも「土地として販売する」と言う感覚だったことが伺えます。要するに、建物自体に価値は殆どない、ともいえます。ただ、私たちからすれば、まだまだ大いに活用できるだろうと考えました。建物自体も随分傷んでいますが、それも修繕しながら、そして残せるものは残しながら、使えるものは再利用、または新しいものと組み合わせる、そんなことを行いながら今日まで進んできています。この「残せるものは残す」が実は大きなポイントだったりします。昭和の建材は今では入手困難なものが多いです、当然ですが。それだけで構成すると懐古趣味になってしまいますので、ここに私たちなりの新しさや組合せを楽しむ事を積極的に行うことにしました。まだアイディア段階ですので、これから先の展開が楽しみです。いわゆるスケルトン・リノベーションを行ってもよいのですが、何か新しいもので全てを塗り替えるような感覚が今回はスッキリとしませんでした。古い=悪い、ではなく、古い=味わい、歴史、個性的と捉え直しまた新しいリノベーションの方法を発見したい訳です。さて、そんな新しい部分を持ち込むために、今週ご支援いただいた分でエアコン用始め、各種コンセントへの電気配線を準備しました。写真が、その電線なのですが、なんと被覆が黄色。普通はグレーですが、敢えて目に入れる・目立たせるという選択にしました。調べてみると、黄色以外にも様々な色があります。住宅では、あまり選びそうにありませんがお店であれば、これはこれでアリだと思います。さぁ、どんな仕上がりになってくるのか、非常に楽しみです。soiro living 松本啓太
本日も、ビルのアップデートに向けた動きがありました。2Fにカフェがオープンするのですが、その熱源である「ガス」と調理に欠かせない「水」について、いつも連携している協力業者さんと打合せを行いました。普段DIYでリノベーションを行っている私たちですが、さすがにガスは触りません。ここは専門知識と経験の成せる業ですね。水道関係は、まぁ多少は、ですが、このボリュームになってくるとお任せしてしまった方がカタイかなぁ、と言ったところです。と言うのも、ビルは昭和44年竣工=今年で築52年の建物なのですが、度重なる修繕・改装で結構『めちゃくちゃになってますね~笑』と言われるくらいの履歴が残っています。これは水道に限らず、電気配線もそんな感じです。むしろ、電気の方がもっと頻繁に更新されるので、よりひどい状況です。どれが、どこに繋がってるか?が良く分かりませんし、何でこんな施工になってるの?って言うやり方だったり。これはもう『時代のせいにするしかない。』と言って半ば諦めている部分ではあります。ただ、この年代の建物は概ねこんな感じで今日現在まで成立しています。逆にしっかりとまとまっている事なんてないんじゃないかな、と思います。ですから、ここの解決方法が見つかると、この年代の建物に対する改修アプローチが増えると思っています。ようするに自分達の戦える武器が増えるって事だと思っています。端から見たら苦労も多そうな改装ですが、実は結構なお宝(新しいアプローチ方法)が見つかる可能性も秘めていたりします。明日は、そもそも何故このビルの改装を決断したのか?と言う部分について触れたいと思います。本日も、読んでいただきありがとうございました。soiro living 松本啓太