2021/09/21 09:11

遠野もすっかり秋となり、晴れ渡る空はとても高く、桜の葉も落葉半ば。稲刈りがもうすぐ始まります!

食欲の秋。

自然の恵をより身近に感じる季節。夏の深緑から秋の紅葉へと移変わり、田圃近くの山道には色彩りのきのこ達が顔を出し、私達の食卓をより豊かにしてくれています。朝晩は肌寒く、すでに毛布と掛け布団必須で寝ておりますが、とても過ごしやすく気持ちの良い季節。

田圃の畔のミントや、田セリ達は可愛らしい花をつけ、赤紫蘇は穂紫蘇を実らせ冬支度に入ろうとしている。田を吹き抜ける風が、稲穂を揺らし草木を揺らし音を奏で、色々な香りを届けてくれる。お天道様に温められた土達は、夕暮れ時からその土地の水を蓄え、きのこ達を通してより身近に土の香りを届けてくれる。

その土地の、気温の寒暖差が土を湿らせ空気を整える。朝、田を歩けばその土地の香り・空気が僕達の肌を整え、眠っている身体を起こしてくれる。僕達は間違いなく自然に生かされている。1年を通し、その土地には人と同じように喜怒哀楽があり、その季節の香りや音、表情がある。

農薬を使うと言う事。それは、田圃の中だけの問題ではない。その土地の、その国の、人の問題のように思う。一歩ずつ自分達に出来る事を。