2021/08/11 16:35

みなさま、こんにちは!
松屋の濱田です。

おかげさまで、プロジェクトを開始してから6日で10%を達成することができました。
ご縁をいただきました皆様に、心より感謝申し上げます。

「思い立ったらすぐ行動」派の私は、このクラウドファンディングという企画について、いかに事前告知に時間をかけて、事前にプロジェクトについて理解をしていただく"告知発信"の大切さが抜けてまして、事前に「クラウドファンディングを実施させていただきます!」と、私の周囲に告知させていただいたのはプロジェクト開始の前日でした・・。
それは、なぜか。
その前にちょっと熱い話をさせてください。

実は、生簀プロジェクトの構想自体は今年の春から練っていまして、水槽屋さんをリサーチしたり、自分自身でもわたりがにと水質の研究をするのに時間をかける中で、再びコロナの感染拡大の影響に襲われ、3ヶ月先の予約も真っ白になってしまいました。

ここ数年で、そもそも長時間活かす事が難しい"わたりがに"という素材そのものが持つ課題について、何度も壁にぶち当たりました。水温、水質ともにカニに適したレベルで管理しているのにも関わらず、水が白く濁りだし、カニが弱っていくんです。
何度も経験しました。
その度に、水槽屋さんと、その時の水質と直近の水温・水流のデータから分析し、原因と解決策を突貫工事ベースで乗り越えてきました。当時から「いつかは、誰もやっていないわたりがに専門水槽を作りたい・・・」という夢もありましたが、そもそもそんな水槽は販売されていないので、作るしかありません。が、何を根拠に作るのか・・課題はいっぱいです。

そして、この夏。再びの緊急事態宣言。
コロナの影響は増すばかりで、店内飲食のキャンセルの電話に対応する日々です。
それでも私は、いつも仕入れてくださる地方の魚屋さんには「獲れた分だけ持ってきてくださいねー」と依頼し、これまでと同じ量のカニをオーダーし続けました。
私は、自分の店よりも、漁師さん、魚屋さんを守りたい。という想いが爆発しそうなくらい強くなっていることを知りました。
「濱田さん、このまま今までと同じ量のカニを卸して本当に大丈夫ですか?コロナでお店、大変とちがう?漁師さんも大変やけど、松屋さんも大変ですから」とある魚屋さんはおっしゃいました。
いえいえ、わたりがにクレイジーの私からすれば、
当たり前ですが、松屋の心意気は、わたりがに漁師の「今日も絶対に獲ってやる!」というアスリート精神があってからこそ。

その時、ついに「わたりがに水槽」を作る時がきた、と思い立ちました。
もうチャンスは、今しかないです。
わたりがにが海に返ったと思うような夢の生簀の開発を作りたい!

この爆発しそうな想いを元に、毎日営業終了後に、お店のカウンターの片隅で本文を書きました。もちろん文字を書くなんて素人ですから、文章をまとめるだけで1ヶ月近くかかってしまいました。さらには、想いが強すぎて、他のプロジェクトと比べて、文章がやたらと長くツラツラとなってしまいました(笑)
ただ、プロジェクトの告知に時間をかけるなら、すぐにでもこの生簀を完成させ、漁師さんらを安心させたい!という想いがあったので、本文が完成してcampfireさんにOKをもらって、すぐに公開!を迎えるイレギュラーのスケジュールとなりました。
告知に時間をかけれなかったのは、上記の背景です。

campfireさんには、日々、様々な魅力的なプロジェクトが出ています。
本当にどの企画も魅力的で、且つこだわりが短い文章でまとめられていて、刺さるものばかりです。
その点、私のような地味なプロジェクトはあまり魅力的ではないかもしれませんが、
間違いなく言える事は、ご協力いただいた方々のご支援は、地方で頑張られるわたりがに漁師さんを応援することにも繋がります。
ぜひ、引き続きご賛同の程、よろしくお願いいたします。

そして、このたびご支援いただいた皆さまには、改めて感謝申し上げます。
このご縁を大切にさせていただきます。
どうもありがとうございます。


割烹松屋
濱田