高校新卒の若い女の子が松ちゃんのところに入ってきたらしいこの噂に周りがザワついていたのは、懐かしい話です。今から16年前、私が現場デビューした当時は、電気屋の娘が嫁が手伝いで現場に出る事はあっても中々、他人で職人会社(すこーし一般の会社とか違うイメージ)に入ってくる子は珍しかったようで。近しい周りは、可愛がってくれなるべく私でもやれる仕事をさせてくれ特別扱いではあったかもしれませんが、続けてこれたのはその、おかげさまもあるのは事実ではあるのですが、それより少し遠くで私を見ている周りの人たちは、甘やかし、続くわけがない、と否定的な方々もおられましたしよっし、○◯電設の事務員にあっせんしたる。などと、あまり電気工事士としては、期待されていないなーと感じる事柄もありました。もちろん、規模の大きな現場でも、女の子は地下で作業してはいけない。山の神様が怒るから。と言われたこともありますし、、、とにかく、迎えいれてくれる人とそうでない人とのギャップが大変面白かった想い出があります。そんな、中でも自分に与えられた仕事に前向きに取り組んだ結果それが今に繋がっていますし、もちろん周りに助けていただいた事も大きいのですが、結局やるかやらんか。私はそう考えてます。高い壁が立ちはだかった際、その壁を飛び越えるのか、回り道をして抜け道を探すのか、砕くのか、諦めるのか、、、、選ぶのは自分自身。ただ、その選択の際にも周りに人がいてくれている事を忘れてはいけない。と同時にその部分をサポートできる団体が女性技能者協会であれば幸いです。関わった人たちに感謝して今日も前に進みます。



