公共交通機関が運行を休止している伊豆山仲道地区。臨時で運行しているバスも1日5本と少なく、9月以降の運行の目途がたっていない様子。
私たちは地域の声に応え、仕事へ向かう方や病院、公共機関に行きたい高齢者の足となる移送支援を続けています。
ご近所の方を土石流で亡くされた方、仕事を失って不安の中におられる方、この先の人生に不安を感じる方。
様々なお話を移送中の車の中でお伺いすることができます。中には深刻な問題に繋がりそうな場合もあり、そんな時は適切な専門職にお繋ぎすることも。
大切にしていることは、ただその痛みに心を向け、聞いていること。結論や解決をしようとはしないこと。
そんな時でも、それぞれが見ている夢や希望のお話を伺うように心がけています。そうすることで、絶望や失望の中にいた心にぽっと光があたるのです。
また、親切におかずを作ってきてくださる婦人もおられ、ありがたくいただき「感謝のことば」をお返ししています。
そこに、人と人のコミュニケーションが生まれ、生きている実感が沸いてくるからです。
私たちの無料バス送迎支援は、単に目的地への移動だけではありません。なかなか人には言えない気持ちを、安心してそっと打ち明けてもらえる、心の支援も目的としています。
物理的な回復が進むにつれ必要が増してくる心のケアに、皆さまの応援とご支援をよろしくお願いいたします。